【BioTOPE プロローグ】
《注意》このお話は私の好きなボカロ曲を
擬人化した二次創作小説です。
ハッハッ…..ハークション!!
どうもー、この物語のナレーター件ナビゲーターのフージャだよー。
ここですこしだけ皆に自己紹介をするねー。
ボクの名前はフージャ、細菌の学者だよー。
…….この言い方だと語弊があるかなー?
ボクは『細菌』、の、学者だ。
正確にはボクは最近知性を得た細菌の集合体
だよー。
みんなーよろしくねー。
そしてボクの研究テーマは
「近年、砂と海と緑の星にあらわれだした
能力者達の観察•および考察」だよー。
君たちがアリを観察するように、君たち人類の 学者が顕微鏡で細菌の動きを観察するように、 あるいは君たちがベランダで草花を愛でるように …….彼ら能力者達の脳内にいるぼく達細菌達が 彼らの脳の伝達物質を読み取ることで 彼らの行動や、感情の動きを観察してるんだー。
彼ら能力者達を研究する中で僕たちフージャは 彼ら能力者達の行動パターンを 能力を隠すか隠さないか、あるいは隠せないかでざっくり3つのタイプに分けることにしたんだー。
それがこの三つだよー。
《友好型》……..能力を隠さないタイプの
能力者、能力者の中で最も多いタイプ。
(能力を隠さない)
《擬態型》……..能力を隠す、あるいは別の
能力に擬態するタイプ。(能力を隠す)
《制御不能型》…..能力を制御できないタイプ。(能力を隠せない)
他にもまだまだタイプがあるかもしれない。
観察と考察が捗るねー。
また何か彼ら能力者たちのことが分かったら
教えるねー。
まったねー。
【姉ヶ崎茜色 の日常 一話】
《冷えた愛の形》
その夫婦の関係性はとっくのとうに
冷えきっていた。
一人目の娘 姉ヶ崎茜色(あねがさきあかねいろ)を生んでから その夫婦はずっとセックスレスであったし 旦那はいつも蝋人形のようににこりともしなかった。
なぜ彼らがずっとセックスレスで旦那は
蝋人形だったのか?
それは、彼らの持つ能力が原因だった。
姉ヶ崎茜色の母、姉ヶ崎あだちの能力は
『あだぽしゃ』、その能力は《死体の保存》。
料理研究家である彼女の 、
《食材の鮮度を新鮮なまま保ちたい 。》
という強い思いから生まれた能力であった。
一方、夫姉ヶ崎駅裏干(うらほし)の能力は
『うらぽしゃ』、その能力は
《自らの脳と目をいつまでも新鮮な状態に
保つことができる》能力である。
心臓の病を患っていた彼が
《いつまでも娘の成長を見守っていたい》
という強い願いによって獲得した能力である。
この「うらぽしゃ」と「あだぽしゃ」の
能力を掛け合わせることで 姉ヶ崎裏干は心臓が完全に停止し、顔の筋肉が死後硬直し呼吸ができなくなった後も彼ら夫婦は娘を見守ることが出来たのだった。
彼らの関係は冷えきっていた。
もうセックスは出来ず、会話も声帯が硬直
してるため出来ず、 手を固く握り頷くことしかしない夫。
その夫の手を固く握り、
いつも必要最低限の会話しかしない妻。
彼らの関係は冷えきっていて、その関係は
幸福に満ちていた。
これはそんな彼らのひんやりした愛情を
一心に受け取り
『ふれたものをひんやりさせる能力』
《クーネル•エンゲーザー》を手に入れた米津高校二年生、姉ヶ崎茜色、 人呼んで、《みんなのおねえちゃん》 の心暖まる日常風景の物語である。
(最後まで読んでくださりありがとうございます。こんな感じのゆるやかな作風の群青劇をやっていこうと思います。
何卒よろしく お願いします。)
コメント
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はじめまして、この作品の作者のUTUNEET です。 このお話を読んでくださりありがとうございます。拙い二次創作作品ですがあたたかい目で 見守っていただけると幸いです。