テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
rdgtです!
書き方
rd ▶︎ 「 」
gt ▶︎『 』
その他 ▶︎( )
・同棲中
・rdgt要素が薄いかもです、
・キス表現含みます
「なんでこんなことに……。」
思わず溜息が漏れた。
歩道橋にぽつんと1人。行き交う車をぼーっと見つめながら思う。
自分はこんなにも心が狭かったのか、と。
恋人のgtのことを何も考えれず、自己中心的な考え、発言をし、家を飛び出してきてしまった。
だが、やっぱりgtも悪いんじゃないかと思ってしまう自分は恋人失格だろうか。よくある心の中の天使と悪魔が葛藤するとは、まさにこのことか。
恋人のせいにしてはだめだ!、と仕切り直し考えを改めるため、これまであった出来事を思い出すことにした。
ガチャっ、とドアが開く音が聞こえ、帰ってきたなと思い「おかえり」のハグをしようと玄関に向かうと、衝撃な発言。
『子猫拾ってきた!!』
ジャンパーを着てマフラー姿の可愛い恋人。買い物袋を片手に持っている。
そこまではいつもと一緒、だがもう片方の手で子猫を抱きかかえていた。
脳が全然処理してくれず、?だらけでもgtは容赦なく話しかけてくる。まあそれも可愛いんだけど
『買い物終わって歩いてたらコイツ居たんだよ!』
『今冬だからさ、外寒いじゃん?』
『だからコイツ震えてて、連れて帰るしかねぇなって思ったんだよ』
その子猫はgtにもうすっかり懐いていた。今も腕にすりすり、と頬擦りをしている。
でも俺、猫アレルギーなんだけどな。
「でもgt。…俺猫アレルギーだって言ったよね?」
一応gtにはアレルギーのことはひと通り伝えてある。恋人なんだから知っておいて貰わなくちゃ。
『それなんだけどさ、俺の部屋だけで飼えば大丈夫かなって、』
思わず思考が停止する。
gtは恋人の自分より、猫を優先すると言うのか、と変なメンヘラ思考が飛び出してしまった。
慌てて考えを改める。
gtの腕の中に居る子猫は気持ちよさそうにして、今にも寝てしまいそうなほどだ。
そこまで懐いてしまっているのに、自分の勝手な独占欲で引き離してしまうのはだめだ。
それにアレルギーもそこまで酷いものではない。
何よりgtが悲しむだろうし。
「gt、ちゃんとお世話するんだよ??」
「俺は直接的にはお世話できないからね。」
結局gtにお願いされたら何でも許してるな、と思う。流石に断らないと、と思っているが一生無理だろう。
『あぁ、もちろんそのつもりだぜ!』
そういえば、ずっと玄関で立ち話をしている。
「ほらgt、早くリビングに上がりなよ。」
gtは猫を落ちないように頑張りながら、靴を脱いでいてふと思う。
あの子猫みたいにgtにハグされたい、と。そう思ったのはここだけの秘密にしておこう。
いつか自分にもしてくれることを信じて…。
rdの許可を得て猫を飼ってから数日。
正直子猫を飼うことに反対をするかと思ったが、案外すぐに承認してくれた。やっぱ優しいな。
この優しさにいつまでも浸っていてはだめだと思うが、なかなか無理そうだ。
(にゃーー!)
とても可愛い声が自分の部屋に響く。
撫でてやろうと手を伸ばすと、その手に擦り寄ってきた。可愛いヤツめ。
『はは、オマエほんと可愛いな!』
暫く猫とじゃれ合っているいると、コンコンッとドアをノックされた。
軽く返事をすると、ドア開かれた。
「gtご飯食べよーっ、て」
「わ、!子猫かわい~ん!」
何故か自分が自慢げになり、
『だろ!?』
『もーコイツほんと可愛くてさ』
それから数分一方的に話してしまったが、rdはずっと話をきいてくれた。絶対モテただろ。
「話に熱中してるところ悪いんだけど、そろそろご飯食べない…?」
あ!そうだった!
でもこの子猫危なっかしいんだよな…
前買ってきたキャットタワーから落ちそうになってたし。
『rd…、御免なんだけど1人で食べてて欲しい』
『コイツ心配でさ、もし怪我とかあったら大変だし。』
rdは一瞬表情が苦し紛れに変わったが、直ぐにいつもの表情に戻った。
「……うん。じゃあ部屋にgtの食べ物持ってくるね~」
「あんまり子猫に構いすぎるなよ~!」
そういって部屋から出て行った。
苦しそうに言葉を並べていたのは、気のせいなんだろうか。
さらに数日が経ったある日。
rdは自分の部屋で遂に不平不満が溢れ出しそうになっていた。
「…なんで俺には構ってくれないの、?」
分かっている。子猫に嫉妬するなんて子供だと。
もう三十路の列記とした大人だ。これくらい我慢しないと。
だけど!こっちの身にもなって欲しい!!
両片思いでやっとのことで告白して付き合って。
同棲までしてさ?gtとこれからもっともっと関係を深めていくところだっていうのに。
当の本人は何ひとつ、気にもしてないご様子。
さらに、gtの部屋に行くと大体猫と戯れている。いや可愛い、可愛いですけどね?全っ然自分には構ってくれないワケ?これでも貴方の恋人なんだが??
子猫飼う前より断然自分への対応が冷たくなっている。絶対に。
もしかして両片思いは勘違い?gtは変なとこ優しいから、告白を断れなくてそのまま付き合ったとか??自分の思い上がり…?
嫌な考えが思考と感情を支配する。今すぐにでも振りほどかなければ。
気持ちを落ち着かせる為に、gtに癒されに行こう。
隣のgtの部屋をノックした。
「入るよ~」とひと言声を掛け部屋に入る。
ドアを開けた先にはまたgtが子猫と遊んでいた。
「なかなか飽きんねぇ~」
「ずっと遊んでて疲れん??」
嫌味をたっぷり言ってやった。なんて大人げないんだ。自分でも思う。
けれどgtは超鈍感だから気付かない訳で。
『全然疲れないぜ。』
『逆に元気貰ってる笑』
その笑顔が表情が。今まで見てきたどんなときよりも笑顔な気がして、
瞬間。部屋にある猫1色な部屋のキャットタワーがグラりと揺れて。
gtは落ちてきた子猫をギュッと抱きしめ、キャッチしていた。
心がキュッと締め付けられる感覚に陥る。
『うわっあっぶねぇー!』
『オマエ俺がキャッチ出来なかったらヤバかったぞ!!』
(うにゃー!!にゃう…)
『大丈夫だぜ、俺がオマエを守ってやる!』
嗚呼、それは自分に言って欲しかった。
否、言われるはずだったのに。
gtはスキンシップが苦手な為、ハグを恥ずかしがり余りしていない。
自分がリードしていかないといけないのだが、無理にさせたくないという思いがある。
だが子猫だとどうだ。
何も恥ずかしがらずハグしている。距離が近い。
(にゃう~!にゃにゃ!!)
『はは、可愛いな!』
ちゅっ、
え、キス??
ゴンッと鈍器で頭を殴られた様な錯覚をする。
自分たちは、まだ手で数えられる程しかしたことないのに。
こんな簡単に…?
まだ1週間しかぐらいしか経ってないじゃん。
あーもういいわ。
「…ねぇgt。子猫と距離近くない??」
gtは少し困惑した表情を浮かべる。
『…?そんなことないよ?』
「いや全然近いから。」
「もういいわ。限界。俺がどんだけ我慢してると思ってんの??」
冷たく言い放つ。でも子猫はまだ抱えたまま。
「俺にも…、俺にも、そうさせてよ…」
小さな小さな声で誰にも聞こえないように。
ハッと我に返り、
「御免、ちょっと頭冷やしてくるわ。」
部屋を飛び出し、携帯を持って足早に家を出た。
「俺にも…、俺にも、そうさせてよ…」
そう小さく発した言葉を聞き逃さなかった。
今迄してきたことを振り返ってみたら、とても酷いことをしてしまったことに気付いた。
自分じゃ寂しくてとても耐えきれない。
なのにあそこまで我慢してくれて、とても大切にされていたことを実感した。
ガチャっとドアが開かれ閉まる音がした。
行ってしまう。理解するまでに時間がかかった。
子猫を横のベッドに乗せ、携帯で連絡をする。
『お願いだから、戻ってきて』
『いけなかったところ、全部直すから』
上っ面なのは自分が1番分かっている。
でもrdは初恋の人だから。
周りに何と言われようと関係ないって言ってくれた人。
分からないことも自分のペースで教えてくれた人。
ヘラヘラしてるけどいざとなったらかっこいい人。
大切な人だから、居なくならないで欲しい。
全部自分が悪いのにな。
こうしちゃいけない、早く探しに行かなくては。外は吃驚するぐらい寒い。そんな中、1人にしたら尚更だめだ。
2人分のジャンパーとマフラーを手に取り、家を後にした。早く行かなければ。
何となく思い出してみても、やはり自分の心が狭いせいでgtを悲しませてしまった。
勢いのまま外に出たせいか、防寒着も何も着ずにここまで来た。真冬なので本当に寒い。
今更後悔しても遅いか。今日中に仲直りする気にもなれないし、ネカフェにでも泊まろっかな。
通知がピコンピコンと鳴る。
今は携帯を見る気にもなれない。
車を目で追いかけたり、歩いてる人自転車に乗っている人を眺めたり。外から見たら変なヤツだが、今はそんなことを気にしている余裕は無い。
「gt、追いかけてきてくんないかな…」
「そんな漫画みたいな展開、あるわけないかぁ」
自問自答を繰り返す、繰り返す。
ずっと此処に居るのもあれだし、もう行こう。
足を数歩進めたその時。
『…rdッ…!待って、行かないで…ッ!』
gtがすごいスピードで走ってきていた。
どこまでも優しいから来てくれるんだね。
けれど自分はまだ考えを整理出来ていない訳で。
自分の目の前まで来て、gtに言った。
「…gt。」
『なっ、なんだ…?』
「…俺になんか気にせずに子猫の面倒みてきなよ」
「別に俺は大丈夫だよ~?」
声が震えていないか心配になる。
gtは自由に生きて欲しい。
俺の意見に左右されずに。
自分の我儘のせいで恋人に我慢させたくない。
その思いの方が強い。強いはずなのに。
gtに構って貰えるのは俺だけ。絶対に。
この思いが足枷となっている。
沈黙を先に破ったのはgtだった。
『ねぇ、rd。』
『それさ、無理してるよな?』
やっぱ分かっちゃうか。凄いな。
rdに伝えたいこと、たくさんある。
上手く言葉にできないのは何故だろうか。
『あのな、今迄のこと振り返ってさ、』
『…俺、結構いや、めっちゃ酷いことして、』
『御免…っ!』
rdにギュッとハグをする。めちゃくちゃ恥ずかしい。
『えーっと…、ほら!仲直りのハグ!!』
rdがギューっと抱き返してきた。
「でも俺はキスもして欲しいかなぁ??」
「優しいgtならしてくれるよね~?」
rdはあまり自分の意見を言ってこない。
なので嬉しい。嬉しいのだが。
『いや今外だから!!』
『家帰ってから幾らでもならしてやるから、な…?』
rdは一瞬狼狽えた後、手を握ってきた。恋人繋ぎで。
そういえば子猫はどうしようか。まあ後回しで良いか。今はrdが大事だ。
ご機嫌なrdに引っ張られながら、今から恋人の思う存分キスをするという、事実に足を引きずりながら家へと帰るのだった。
初小説がこんなにも長くなるとは…
スクロール本当にお疲れ様です
また次のお話でお会いしましょう!
コメント
2件


凄く好き!!!