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凍結病
足先から徐々に動かなくなり、首まで動かなくなる。
その後全身の温度が冷えていき、全身が氷となる全身が氷となる。
沸点は高く、何をしても溶けることは無いが全身を覆った瞬間の氷の沸点はとても低く、人体と共に溶けてゆく。
発症原因:不明
治療法:不明
由奈(ゆな)「うぅ…寒い…です…」
珀斗「とりあえず毛布あげて」
薫「どうしてこうなったのかお話出来る?」
とある日の昼下がり、1人の患者が尋ねてきた。
由奈「あの、足先が冷えて、動かなくなっていて。病院にも行ったんですが原因が分からないということでここを紹介されました。」
珀斗と薫は目を合わせたその理由は【奇病院】は元々研究所として扱われており、病院としての提携を今までしてこなかったためである。
他の病院からは異常者として扱われることが多く、後ろ指を刺されることが多いため、紹介として来る人は今までで誰一人としていなかった。
珀斗「足先が冷えて動かない…他に何か症状の方はありますか?」
由奈「いえ、今のところはそれだけです」
薫「それは【凍結病】ね。」
由奈「凍結病…ですか。」
薫「えぇ、まだ情報が少ないけど分かっているのは体が氷に変化していくということだけね。」
珀斗「確かこの前症状の進行を緩める薬作らなかったっけ」
薫「でもまだ確定では無いわよ?」
珀斗「あっ、そっかー」
由奈「あの!その進行を緩める薬を出して貰えませんか…」
薫「でも、副作用とか何も分かってないのよ?」
由奈「お恥ずかしながら…」
そういうと由奈は話し始めた。
私は、元々シングルマザーの家で生まれてきました。
そして、今年高校生になる妹がいて、私が高校卒業を目前に母は他界してしまいました。
なので、今私が死んだら、妹が1人になって、高校も行けなくなる気がするんです…
薫「だから、絶対に治したい訳ね」
由奈「はい…」
珀斗「どうなっても知らないからね?」
由奈「承知の上です。」
そういうと、珀斗は注射の準備を始めた。
珀斗「まだ臨床試験も済ませてない薬だ、なにか体調不良とかあったらすぐに呼ぶように」
由奈「分かりました…少し眠気が…」
薫「それは正常な反応よ、おやすみ」
由奈「おやすみなさい。」
珀斗「それじゃあ、結果が出るのを待つだけ」
薫「全身氷になってたら成功、なってなかったら失敗、1時間に一回見に来るわ」
珀斗「分かった、その間に別のサンプルも見てくるよ」
数時間後
薫「来なさい、薬は成功」
珀斗「ふむ、凍結病の氷は全身を覆うと、沸点の低下が始まるのか…」
薫「涼杏、あと少しだから、残り5個…」