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「はあ、、、はあ、、、っもういいわよ。」
私はククに背を向けて歩き出す。ククは私を止めなかった。止めて欲しかったのに。
『私は毎年誕生日を楽しみにしてる。母親に会えるからな。』
やっと話してくれた。嬉しい。
「、、、何?」
また辞書で調べる。
「、、、1年なんて生きられないわ。私は10日しか生きられないから。」
『想像を超えろ。リリス、、、!ここにモモがいるだろ、、、!』
聞きたくない。聞きたくない!
「ほんとのことなんて、、、知らない方が幸せな時だってあるでしょ、、、!」
拳を握りしめる。
『リリス。大丈夫だ。お前のことはよく分かる。お前は正直だから受け入れるのに時間はかかっても、すぐに順応するだろう。』
「なんにも知らないくせに言わないで!!知ったような口を!!」
私はククを叩く。叩く。たた、、、く、、、。
「あれ、、、?」
叩けなかった。スルリと私の手がククを通り抜ける。
『心配しないでもいい。偽物は私だ。』
「、、、、せ、説明して、、、!」
手が震える。これは死の恐怖なのだろうか?
『いつまでこのまま過ごすんだよ。嘘をつくのはやめろ。リリス、、、!お前はだから私を皆より長く生かしてるんだろ!』
話が全く噛み合わない。イライラする。
「私は嘘なんかついてない!!正直だってククがさっき言ったばっかりよ!!」
『嘘はいつかホントになるんだよ!!リリス!今ならまだ間に合うから!!自分を叩き起こせ!!現実に戻れ!』
思い切りククに平手打ちされた。
『、、、っ!!リリス、、、。お前は作られたんじゃない、、、!お前が創ったんだよ!私たちを!そんで自分に嘘ついて私たちにずっと助けられるようにプログラミングしてた!!』
「、、、は、、、?」
『お前が辞書を見つけた時、チャンスだと思った、、、!!私は特別だったんだよ、、、。お前は私に記憶を与えていた、、、!事前にな、、、!私はお前の正体を知ってんだよ!!モモもお前のこと分かってたけど、お前が殺すようにプログラミングしたんだよこれも!!』
私がモモを殺す、、、?意味がわからない。
「そんなこと、、、、あるわけない、、、!」
『いやあるね!!ずっとお前は心の中の施設に閉じこもってたんだ!モモはお前のこと引きずり出そうとして規則を破ったから、お前が怒って殺したんだ!!!クソみたいな理由だろ?!』
「、、、やめて、、、」
『お前は辞書を見つけた、、、!あの時、、、!こんな施設じゃ飽き足らず、、世界を知ろうとしてたんだよお前は!なんて傲慢なんだ!!!自分は人殺しといて楽に生きようなんて思ってんじゃねぇぞ!!』
ククは本気で私に怒りをぶつける。すると、モモの指が少し動いた。