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白山小梅
12
#借金
1,754
* * * *
食事を終えて店を出た二人は、今度は瑠維の部屋に向かって歩き出す。近頃は自分の部屋に戻るよりも、彼の部屋に帰る方がしっくりくるようになっていた。
「どうする? 甘いものでも食べていく?」
何気なく呟いた春香だったが、瑠維はしばらく黙り込んでから、彼女をじっと見つめる。何か意味があるような視線に首を傾げながら、同じように瑠維に視線を投げかけた。
「春香さん、僕がどうして外で食べようって言ったかわかりますか?」
「えっ、うどんが食べたかったからじゃないの?」
本当にそう思っていた春香は、不思議そうに瑠維を見る。
「違います」
瑠維は春香の手を握りしめ、マンションに向かって足早に駆け出す。意味がわからないまま、春香も同じ速度で瑠維についていく。
そしてマンションに到着し、オートロックを開錠してエレベーター前まで来ると、ようやく春香の方に顔だけ動かした。
「あのまま家に帰ったら、夕飯を食べてる間、我慢する自信がなかったんです」
瑠維は恥ずかしそうに口にすると、徐々に意味がわかってきた春香の顔が真っ赤になる。
「ちょっ、ちょっと待って! あの、そ、それってもしかして……」
エレベーターが到着して中に乗り込んだ瞬間、瑠維は春香の唇を塞いだ。貪るようなキスに、春香は体から力が抜けていく。
「今はデザートよりも春香さんがいいんです」
そんなこと言われたら、春香も火がついたように瑠維のキスを受け入れるしかなかった。体が熱くなり、瑠維を求め始める。
春香は両手を瑠維の首に回すと、体をピタリと密着させた。すると彼のモノが固くなっているのがわかり、春香自身も体の奥の方がキュンと締め付けられるような感覚を覚える。
エレベーターが到着し二人は息を切らしながら一度離れるが、お互いを見つめる目は、もう一秒すら待てないことを物語っていた。
そわそわしながら部屋まで急ぎ、ドアが開いた瞬間、二人はとりあえず靴だけを脱ぎ、再びキスが始まる。
瑠維は春香を抱き上げると、リビングまで突き進み、彼女の体をソファの上に下ろした。
何度もキスを交わしながら、興奮した様子の瑠維の手が春香のニットを捲り上げ、露わになった肌に指を滑らせていく。
「下着を脱がせるのは初めてですね」
ニヤリと笑った瑠維の言葉は、昨夜春香が下着を着けずにプールから出たことを示していた。春香は恥ずかしそうに唇を尖らせたが、その唇すら彼に塞がれてしまう。
その途端、恥ずかしさは吹き飛んで頭が空っぽになっていく。
どうしよう……息が出来ないーーしかし繋がる唇から彼の熱い吐息が伝わって、息苦しさよりも瑠維が欲しい気持ちの方が勝ってしまう。
瑠維の手がブラジャーのホックを外し、姿を現した胸の頂を両手の指先で弄り始めると、春香の体は小刻みに震え、呼吸も少しずつ荒くなるのがわかった。
その指が舌に変わった瞬間、甘い吐息が漏れていく。瑠維の唇と舌遣いに体が僅かに弓形になったのを、彼は見逃さなかった。
春香のスラックスのボタンを外した瑠維は、あっという間に同時にショーツまで下ろしてしまう。
はっとした春香は、瑠維の肩を両手で押さえてから彼の目を見つめた。
「あっ、あの、瑠維くん! 出来ればシャワー浴びたい……」
だが瑠維は熱っぽい目で春香を見ながら、足を開かせて体を差し入れる。
「もう待てないって言いましたよ……」
「で、でも……」
瑠維の指が足の間を伝い、春香の敏感な部分を指で撫で、奥までゆっくりと侵入していくと、抵抗する力が抜けてしまう。
「今すぐ春香さんと繋がりたいです……そうしたら必ず浴室に行きますから……ダメですか?」
なんでそんなに可愛い表情をしちゃうのよ……! 懇願するように苦しげな瑠維の顔を見たら、断るなんて考えはすぐに消えてなくなってしまった。
春香は困ったように眉間に皺を寄せてから、瑠維にキスをする。
「一回だけだからね……そうしたらお風呂に入るんだからね……」
春香の言葉を聞いた瑠維は、今までに見たことがないくらいの可愛い笑顔を浮かべたものだから、春香は体の奥がぎゅっと締め付けられた。
「もちろんです」
しかしその一回が終わるまでの瑠維の前戯が長すぎて、春香は何回果てたかわからないくらいへとへとになってしまう。
乱れる呼吸を整えようとベッドに沈み込んだ時に瑠維に体を貫かれた春香は、意識を失いそうなほどの絶頂を迎えてベッドに倒れ込んだ。
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