ー注意事項ー
・この作品はwrwrd様の二次創作です。
・本人様とは関係ありません。
・検索避けに協力してください。
・軍パロ、現パロ、腐要素(mbci、総ci)、暴力表現等が含まれます。
・苦手な方は自己責任で閲覧してください。
(閲覧推奨しません)
◇◇◇
「 ci、帰ろう。 」
そう伸ばされた手を、俺は掴めなかったから。
「 寝ちゃダメや、あと少しやから。 」
そう言われた約束を、俺は守れなかったから。
「 ciほら、基地見えてきたで。 」
そう言われたけれど、俺は見なかったから。
「 一緒に帰ろうよ… 」
それを、俺は無視したから。
だから、彼らにはもう同じ関係に戻れないのだろうか。
◇◇◇
ciという少年は、少年ながら過酷な生活を送っていた。
母親は遊びに遊び、父親はブラック企業で働いている。
金銭状況も安定していない上に、そんな親のイザコザにいつも巻き込まれていた。
けれども、彼は知能があった。
前世の記憶を持っているのだ。
彼の周りには、沢山の友人がいて、中には好いていた人物もいた。
彼は軍人で、最後は情けなく散っていった。
ciは彼らに会うためにいつも生きていた。
彼らのためなら、この環境も耐え抜くことが出来た。
いつも、寝る時に思い出す彼らの笑顔が、ciの背中を支えていた。
今日も、押し入れに引かれた薄汚れの布団で寝ていた。
その時、押し入れの外にいる親の会話が、ふと耳に入る。
「 ねぇ、アタシいい事思いついちゃったのよ。 」
「 …なんだ。 」
「 ほら、ciってさなんだか大人しいじゃない?? アタシらが殴っても、泣きはしても大きな声は出さないじゃない。」
「 はあ。 」
「 だからさあ、パ○活とか、身○売とかやらせたらいいんじゃないのお?? 最近、ジジイも男とやるんでしょ?? 」
「 …好きにしろ。 事件にならないならなんでもいい。 」
「 分かったあ。 テキトーにやっとく。 」
ciはごく、と息を飲んだ。
これも我慢するしかない。そうするしかない。
そう何度も自分を落ち着かせようと試みる。
けれど、手が震えて困難になる。
殴られる等の暴力は軍人時代よくあることだったが、ソッチ系はない。有り得ない。
それなら。
ciはこれを夢だと思い込むことにして、布団に頭を押し付けた。
寝よう。寝れば忘れる。
それに、これが夢なら起きれるはずだ。
そう思って、目を潰すように布団に頭を押し付けた。
◇◇◇
「 …い。 おい。 」
「 …ん、ん、?? 」
「 起きろ。 出かけるわよ。 」
「 …うん、 」
寝ぼけるciを引っ張り、母親は外に連れ出した。
車に乗せられ、数分走ると、着いた場所は所謂夜の街。
母親は機嫌よく鼻歌を歌っていた。
不思議に思いながらも、ciは安心していた。
なぜなら、不幸中の不幸、ciは本当にあの事を忘れてしまっていた。
逃げようと思えば逃げれただろう。
思い出した時には、男の人がciの手を握っていた。
ピンク色で囲まれた部屋に連れていかれ、大きなベッドに身体を投げられる。
「 や、やだっ…!! 」
太くて毛むくじゃらの指が、ciの頬を撫でる。
腕を押してもビクともしない。
指は、ciの口の中へと侵入し、舌を巻き付かせるように動いた。
「 へ"ぅっ、ふッ、 」
ciの否定は無視。
男の人は、濃い息をciに吹きかける。
無様にも、ciは男の人の腰を押し付けられたのだった。
数時間後、男の人が出ていき、ciはふかふかの床に残された。
ciは尻から何かが垂れるのを感じ、更に泣き出した。
今までは声も耐えれたが、今日は不可能だった。
噛み跡の着いた手で、涙を拭う。
助けて欲しかった。
彼らに、ciの存在が知られていたら助けに来てくれたに違いない。
「 …ぐす、かえりたいよぉ…、 」
そう言って、立ち上がろうとしたら扉が開いた。
振り返ると、今度は男の人が3人やって来た。
ciは顔が青ざめる。
男の人の内、1人がciを見るなり笑顔で走って来た。
「 あ"ッッ、ぁああ"っ!!!!! 」
ciを抱き上げると、そのまま腰を打ち付けた。
体重に計らえる訳もなく。
数時間後、男の人はようやく出ていった。
髪の毛にも、口の中にも、身体の中にも、どこもかしこも汚れてしまった。
ciは泣く気力すら失い、風呂場でぐったりと横たわっていた。
そこでようやく思い出す。
自分は辛かったのだ。
彼らのために、ここまで生きて耐えてきた。
けれど、やっぱりどれも辛かったのだ。
もはや、彼らのために生きる価値を見失いそうだ。
忘れそうになる彼らの笑顔。
今では、それすらも怖く感じられた。
それでも、ciは彼らが好きだった。
震える足で、服を着る。
ciは恐る恐る、その部屋を抜け出した。
◇◇◇
誰かに見られないように、裏路地を通る。
警察に通報されては、親に戻されてしまう。
ciは壁を伝って、必死に呼吸をしながら歩いた。
数分経って、ようやく夜の街を抜けた。
明るく光るコンビニに、見慣れた赤色を見た気がした。
ciは痛い足を忘れて、思い切り走る。
コンビニの窓越しに店内を見渡す。
「 …っ、 」
そこにいたのは、grとtnだった。
嗚呼、ああ…ようやく会えた。
2人が楽しげに笑うのを見て、ciは泣きそうになった。
コンビニに入り、彼らに駆け寄る。
ぎゅううっ、とtnの足に抱きつく。
懐かしい匂いに、これまた泣きそうになる。
会いたかった、会いたかっ 「 誰?? 」
「 …へ?? 」
「 grさん、知り合い?? 」
「 いや?? 知らないぞ。 」
向けられたのは、冷たい視線。
ciは慌てて、tnの足から離れる。
「 お前1人?? 迷子か?? 」
「 ていうかtn氏…この匂いって。 」
「 ……お前、何してたんや。 」
ciはハッとする。
身体も洗ってないのに、来てしまった。
髪の毛に着いたアレを、2人は見て、目を開く。
その目を見れば分かる。引かれたのだ。
「 とりあえず、迷子なら警察に…。 」
「 そうだな。 そういう事してたなら尚更。 」
tnはciを掴んだ。
鼻をつまむのを見て、ciは胸が痛む。
今までより、何倍も何十倍も傷んだ。
これは、拒否反応。
ciはtnの腕を振りほどき、走り出す。
背後に聞こえるのは、心配でもなく、
「 tn氏…手洗ってこい。 」
「 おう。 」
拒絶の声。
ciの目から、光が塗り潰されたのも、仕方の無い事だった。
「 おいお前!! 」
「 …!? 」
母親が今にもブチ切れそうな顔で駆け寄ってくる。
ciを掴みあげると、早歩きで夜の街の方向へと走り出す。
「 アンタが抜け出すから、ジジイに文句言われたじゃないの!! あの気持ち悪い声で!! 」
「 …ごめんなさい、 」
「 クソが、きったねぇな!! 自分で戻れよ!!! 」
「 …ごめんなさい 」
自分から、あの部屋に入るのも、もうどうとも思わなかった。
やる気出たら続き書きます
新連載です、リクエスト放棄してますごめんなさい🙏🙏🙏🙏🙏
ちゃんとリクエストもやります作ってます
コメント
13件
とても好きです...続きめちゃくちゃにまってます...!!😿︎💕︎
わぎゃああ忘れられてるの辛すぎて無理すぎる😣本当に設定から書き方から全てが神すぎます😭😭まじで続きをお恵みください⬇️⬇️
まーじで続けてほしいですッッッッ 内容がめちゃめちゃ好み