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第31話 もっと撫でられたい
次に目が覚めたとき、冬花は自分の部屋のベッドにいると気づき――跳ね起きた。
(元に、戻ってる……)
見慣れた部屋や自分の人間としての手を見つめていると――
『本当に、不思議な猫だ』
彰人の穏やかな笑みと、首や頭を優しく撫でる手の感触が蘇った。
(ああぁぁっ……嘘、何コレ……すっごい恥ずかしい……!)
込み上げる羞恥を隠すように、手で顔を覆う冬花。
(山城さんは『私』を撫でたつもりはないんだから! あの笑顔は、銀二に……猫に向けられたもので――!)
そう思えば思うほど脳内のイメージが――猫を撫でる彰人ではなく、冬花の頭を優しく撫でる彰人に変わる。
(急にどうしたの私!? 今まで何度か撫でられたし、そのときはこんなこと思ったりしなかったのに……!)
再びベッドに倒れ込むと、じたばたとのたうち回る。
(むしろ……もっと……撫でられ***********************
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