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第32話 ひとときのしあわせ
ある日の昼休み。
お昼に出ようとしていた冬花は、ちょうど外から戻って来た美春と遭遇した。
「古河さん、お疲れ様です」
冬花の姿に気づいた美春は、ちょうど角を曲がろうとしていた足を止める。
その手には、一人分にしては明らかに多いコンビニ袋を提げていた。
「お疲れ様です――あ!」
冬花が言いかけると、曲がり角から突然人がやってきた。
「危ない!」
「!」
冬花は慌てて美春の肩を掴み、引き寄せる。
「おっと、すみません」
「すみません!」
互いに頭を下げ合うと、男性社員は「お疲れ様です」と冬花も含めて挨拶すると、そそくさと立ち去って行った。
「曲がり角だからしょーがないけど……周りちゃんと見ないと、危ないよ?」
「うん。ごめんなさい」
「その荷物も、一人にしては多いし……」
言いながら、冬花は片方のコンビニ袋をひょいと取り上げる************
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