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4 - 甘党な君を教えてください

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2025年03月04日

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青白

初心・甘酸っぱい系

青視点







チャイムが鳴って、クラスのみんなが一斉に立ち上がった。

かくいう俺も、弁当袋を持って、教室の反対側に移動する。


弁当を一緒に食べるのはいつも同じヤツ。

筆箱もカバンも、何から何まで兎をモチーフにしてるのを集めてるヤツ。


そんな彼は、どちらかというと身長が高くて色白で、女子にめちゃくちゃモテる。

でも俺はあいつより身長が高いから俺も女子にモテる…なんてのは夢のまた夢だ。

隣のクラスの男子に一回告白された事がある。以上。これが現実。


別に女子にモテたい訳では無い。

どちらかというと、好きな人から好かれたらそれでオッケー、の方。

みんなそうだと言われれば確かに、としか言えないものだから、面白みの無い人間なんだろうなと内心ショックだ。


好かれていたいやつには気づかれて無いんだろうけど。


雑談しながら食べる飯は美味い。

きっと、食べてる相手が話し上手だからなんだろう。

必死に伝えようとしてくれているその身振り手振りが愛おしい。

弁当を食べ終わるのが惜しいくらいには愛おしい。



自席に戻り、左手で頬杖をつく。

窓の外を眺めて、幸せな時間を思い返す。


そういえば、今日の彼の弁当にはかぼちゃプリンがあった。

甘いの、好きなのか。


また一つ、彼のことが好きになった。



さっきもらった棒付きキャンディーを舐めながら、午後の授業をやり過ごす。

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