真っ暗闇に染まる視界
そこに眩しいほど明るい光がだんだんと差し込んでくる
多分、僕は今まで寝ていたのだろう
朝が来た
だけどまだ寝ていたい、そう思った経験は何度もある
眠いからまだ寝ていたい、僕だって起きたくないさ
……だけど起きなきゃいけないと本能は叫び続ける
何故か知らない
?「 ……───…─…──……!!! 」
誰かが僕を起こそうと声を掛け続けている
うるせぇ……まだ寝たいって言っとるやんけ……
?「 …────、……──せ…い!!! 」
聞き覚えのある声
何故か今、僕が起きないからか声を掛けている人物は怒っている気がする
放っておけばいいのに
?「 ──……───って、…─……んせい!!! 」
でも、やっぱり体を起こさんといけん気がするんよな
何かを追わなきゃ、いけないきがする
起きたほうが……ええんかな、
?「 はよ起きろや大先生!!!! 」
ut「 ひゃい、?! 」
?「 あぁ、やっと起きたかこの屑 」
ut「 ん”んー……寝起きの相手に失礼過ぎん…?って……あ 」
?「 …なんか言うことあるよな???^^ 」
ut「 いやほんまにすんませんでした!起こしていただきありがとうございます!!! 」
ut「 いやぁ〜まじで”トントンさん”には感謝しかありませんわ!!! 」
tn「 よろしい、てかそれきしょいからやめてくれんか? 」
ut「 あ、はい。 」
やぁ、僕だよ
嘘です嘘です殴らんといてもろてもろて(?)
はい、どうもみんな大好き鬱くんだよ☆
……いやごめんやっぱ前言撤回で、なんか横からのふざけんなの圧がエグいっすわ。いや冗談ですやん!!
えー…ね、おはようございますですよ本当に…朝から物騒ですわぁ(小声)
ut「 えー……てかなんで僕ここで寝とるん???それにとんちもなんでここに… 」
tn「 いや俺に聞かれても知らんわ。起きたら鬱が隣に居ったし… 」
ut「 男同士、密室、何も起きないはずもなく… 」
tn「 やめろ鳥肌立ったわ 」
ut「 てへ☆ 」
てかこの部屋何処なんやろ……
僕の自室、ってことでもないし…なんならとんちの自室でもないし……見覚えはあるけど知らない部屋
矛盾してるけど、そんな感じがする。
覚えてはいるけれども、”何も分からない”。記憶にはないのに本能が来たことある、と言っている感じ
トントンの方を見ると彼もそう感じているらしく、難しそうな表情を浮かべていた
周りを見渡すと、僕の部屋より綺麗に片付いていてとんちの部屋より散らかっているようだった。
散らかっているというより……誰かによって”荒らされた”が正しいのかもしれない
それでも家具の方を見ていくとソファーや机、棚にマット、そのどれを見ても高級みたいで綺麗だった
いや、あまりにも新品みたいで”綺麗すぎた”が正しいのだろうか
家具に触ってみると、質感も良くてソファーに関しては座ってみると思わず眠たくなる。いやすんげぇなこれ
中央に置いてある机と椅子を見ると、羽根ペンや何も書かれていない名前のプレートらしきものが置いてあり、
ここは仕事部屋なんだなと分かる。
トントンも気になっているのか、棚の方を見ている。
僕も彼の近くへ行き、調べている様子を眺めていると箱と物が沢山仕舞われていた様子
箱には包装されている高級そうなお菓子が詰まっており、思わず腹が減った。
羨ましい、食いたい
とんちもそう思っていたらしくて彼のお腹の音が鳴ってしまい、顔を真っ赤にしていた。可愛い奴め
……別にホモではないからな??!?!?!?!!??(?)
棚には他にも色んな物があり、仕事部屋とは関係のないものも沢山飾られていた。
どれも関係性が見当たらないものばかりで、トルコ帽に刀・紫色のストールに高級そうなお酒、そして水色のマント等色々あった。
申し訳ないが、ニコチン不足なので棚に置いてあった煙草とライターを貰っておこう…
だってとんちも赤いマフラー取ってたし!!!良いでしょ別に!?!?!?!
それに朝から吸っていないと落ち着かないもんでねぇ…
tn「 …お前相変わらず煙草好きやな 」
ut「 いやぁ〜落ち着かないよなぁ…、とんちも吸う? 」
tn「 嫌やわ朝から吸うんは……、気が向いたらどっかで一本貰うわ 」
ut「 ほーい 」
ut「 ……てかとんちもこんなに暑いんにマフラーとか巻いて大丈夫なん? 」
tn「 大丈夫(即答) 」
ut「 即答やんけ……いやでも熱中症とか 」
tn「 大丈夫やから、それに巻いとかんと落ち着かへんねん 」
ut「 ふーん……そ、 」
こっちは見るだけで暑苦しいんやけど……まぁ僕も煙草吸うとるしな…
あ、一つだけ言っておくと僕、トントンのことどちらかというと嫌いなんよな
こう、普通に喋ってるけれどもね??
だって仕事ダルいし面倒くさいのにとんちはずーーーーっとオカンのように「書類やれ」って言ってくるんやで?!
(本人は嫌って言ってるけれども)皆から大天使って呼ばれてたりするのに…なんで僕の時だけ悪魔なんや!クソォ
それに彼奴有能だし……なんか、嫉妬するんよな。
仕事も出来るし優しいし強いし案外モテるし尊敬されるし……僕には持ってないものを沢山持ってて羨ましい
だからかあまり好きにはなれない。大嫌いだけど……大好きって程ではないぐらい好きではあるんだよなぁ
いやまじでさっきから何言ってるのか僕でもわかんないんだけどね!?!?!!?
羨ましくて、でもなんか嫌いなんだよな……大嫌いにはなれないのに大好きにもなれない
仲間みんな大好きだけども
多分、トントンも僕のことが嫌いなのだろう。だって彼奴「無能」とか嫌いやし
だから関わるようなことはあまりしない。どっかの誰かさん達が仲良くさせようとしてくるんだけれども!
でも今は……協力しなアカンのよなぁ…
tn「 おい屑 」
ut「 え、ひどない??? 」
tn「 否定はせんのか、w 」
ut「 …あ、いや別に屑でh(((
tn「 なんか収穫とかあったか? 」
ut「 えぇ無視ぃ……?…収穫は無かったで? 」
tn「 そっちもか……どないしたらええんやこれ… 」
珍しくとんちが苦戦している様子
……あれ、てかここ扉あるよな???開くんちゃうん???
ut「 なぁトントン、扉って… 」
tn「 確認済みや。けど向こう側が塞がってるんか分からんけど開かへん 」
ut「 え”、まじ? 」
tn「 この状況で嘘を言うと思うか???試してみぃ 」
そう言われて僕はドアノブに手をかけ、そして扉を開けようとする。
が、全く動く気配がない。
いやなんで???
ut「 ふっ!!開けやゴラァ…ッ!!! 」
どれだけ力を入れて押しても扉が開く気配は全く無い。
彼が言ってた向こう側から押さえ付けられているというより何か違う気がする
扉が壊れているのでは、それも違う。
まるで普通ではないナニカで扉が開かないような気がする。
まぁ大体こういう時の僕の勘っていうもんは当たるんですよねぇ☆
……調子のりましたすんませんでした()
ut「 ほ、ほんまに開かんやん…… 」
tn「 言ったとおりやろ?だから悩んどるんや 」
ut「 うぐ…… 」
どうしたらええんやろ……
でもダクトと窓は頑張ったら開く気がするんよなぁ…
ut「 なぁなぁ、ダクトと窓って開けること出来るんかな? 」
tn「 …確かに、窓は高所だったら危ない気がしてたんやけど此処から地面の高さはあまりなさそうやし… 」
tn「 ダクトも鍵が掛かってなかったら行ける可能性はあるな 」
ut「 まじ?!え、僕天才やん☆ 」
tn「 お前にしてはええ発想やな 」
ut「 相変わらず冷たいなぁ… 」
なら両方から出れるということになる……、つまり別行動が出来る?!
ut「 ならさ、窓から出る人とダクトから出る人に分かれて 」
tn「 いや、それは危ないかもしれへん 」
ut「 え、なんで?! 」
tn「 もし敵とか徘徊しとったらどないすんねん、俺はまだしもお前に関しては一網打尽やぞ 」
ut「 ………反論は何もありませぬ 」
tn「 www 」
あ……笑った。
tn「 お前が一網打尽になるなら二人で行動しとけばええやろ、俺もお前も嫌やけど 」
ut「 あ、もしかしてバレてた? 」
tn「 バレバレや、つーかそっちも俺がお前のこと嫌いなん分かっとったやろ 」
ut「 やだなぁ、バレてた☆ 」
tn「 草草の草 」
tn「 とりあえず、窓かダクトか……どっちで出るか考えとかなあかんで 」
ut「 んー……せやなぁ… 」
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▷ダクトから出る
▷窓から出る
*どちらかをお選びください。
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※実在する団体・又は個人や出来事とは一切関係はございません。
※この物語の進行上、登場人物同士が不仲であるような表現が出てきますが全てフィクションです。
コメント
2件
ダクトでよろしゅうお願いします(?
ダクトの方が密着できるやん ダクトで(