fwakです、1話完結はしないと思います。
「今日は無理。」
甘い雰囲気の中。
キスをしようと近づけた口を、そっと手で拒まれる。
初めてのことで、しばらく思考が停止してしまった。今まで、あきながこんなにはっきり断ってきたことがあっただろうか。
「…な、なんで……?、今日は気分じゃない?それとも俺、なんかやっちゃった……?」
最愛の恋人に拒絶されたら、誰であれこんな言葉しか出なくなるだろう。
しばらくの沈黙の中、返事を待っていると、あきなは小さく口を開いた。
「……ぃたいから。」
「、え?」
「……だから、……腰、痛いの……、!!」
涙目で、少し怒ったような表情で、声を荒げる。
こんな状況だというのに、怒った顔まで可愛い、と思ってしまうのは、俺が異常なんだろうか?
「昨日だって一昨日だって、俺がトぶまでヤったじゃん!!数えたらもう5日間連続なんですけど……!」
「あぇ…、」
「こうも毎晩毎晩抱き潰されてたら、さすがに身体ボロボロになっちゃうよぉ…、!」
「、この……、この性欲おばけ!!変態ホスト!!」
断じてMの趣味はない。が、
このあきなの罵りモードは、可愛い以外の何者でもない。無意識に頬が緩んでしまう。
三枝side
(よし、これで少しはわかってくれたかな……。)
ちら、とふわっちの方を見ると、まるで飼い主に怒られた犬のように、明らかにしょぼんとしているのがわかった。
こういう可愛いとこあるんだよなぁ、ふわっちって……、
じゃなくて、!
今日は絶対甘やかさない、そう決めている。
いつも流されて結局同じパターン、みたいなことがよくあるけど、今日だけはちゃんと断るんだ。
「ぁ、えっと……そう、よな?」
「俺、自分勝手で……ほんとごめん、」
落ち込んだ声色で謝られる。
ちょっとだけやり過ぎたかもだけど、まあ反省してくれてる……のかな?
すると突然、ふわっちがばっと顔を上げた。
「やっぱあきなも気持ちよくなりたいよな!?」
「……、は、?」
想定外の言葉に、思わず声を漏らす。
「いやぁ、いっつも俺からしか誘わないから、もしかしたらあきな、あんま気持ちよくないんかなぁって思ってたんよ!」
「ごめんな、気づけなくて。」
待って待って。
なんかすごい勘違いしてないこのホスト??
「じゃあ今日は、あきなをめっちゃ気持ち良くさせる日やな!」
「ま、まってふわっち、」
「あー、でも腰痛いんだっけ?どうすっかなぁ〜……、、」
まったく話を聞いていない。これはもう、天然とかいう域ではないと思う。
前言撤回、この男は少しも反省していない。
to be continue…
コメント
5件
私の口角知りませんか?
続きが見たい。ちなみに口角は既にありません。