はいはい自殺自殺
らくらくお気楽安楽死☆
遙「あ、そうだ。」
遙「死のう」
私はこの世にいらない人間だから。
そう思って何処かの潰れた会社の屋上に立った。
遙「はは、」
遙「さようなら。」
遙「あぁでも、」
遙「見たいアニメもあったな。」
遙「それに、洗ってない服も…」
遙「あと掃除機も…」
遙「…でも」
遙「死ぬんだから、もういいよね」
遙「今度こそ、ばいばい」
ガシャン
死んだと思った。
目が覚めた。
遙「…?」
遙「此処は…」
???「やぁ」
遙「…」
遙「またテメェか。」
夏油「酷いなぁ…」
遙「先に死んだやつに言われたくない」
夏油「ハハッ、それもそうだね。」
遙「今日こそ教えてよ。何で死んだの?」
夏油「言えないな」
遙「…そ」
遙「じゃぁ良いや。」
遙「今度こそ死なせろ」
夏油「無理!」
遙「じゃぁ教えろ」
夏油「無理」
遙「はぁ…」
遙「もうやだなぁ…」
夏油「…」
夏油「弱音はいてちゃ生きていけないよ」
夏油「もうちょっと頑張って」
遙「無理。嫌だ。」
遙「…アンタ、現世のパスポート持ってないの?」
夏油「…さぁ?」
遙「行こうと思っても行けない感じね。」
夏油「…」
遙「アンタ命の懲役が速すぎ。」
遙「私の代わりに生きてよ。」
夏油「無理だね!」
遙「はぁ…」
遙「…安楽死が良いな…」
夏油「は?」
遙「え…?」
夏油「遙は絶対死なせないし私が守る。」
遙「…そ、そうなの…」
夏油「あ、もう時間だね。」
遙「…うん」
夏油「それじゃ!」
遙「…」
遙「…」
いつの間にかベッドに戻ってるのなんなの。
遙「…今日も、生きてしまった。」
遙「…寝よ…」
遙「……」
遙「寝れねーじゃねーか…」
遙「…、夏油ー…」
遙「私の体に乗り移ってもいいからさー…」
遙「代わりに生きてー…」
遙「なんて、…」
遙「無理だよなぁ…」
ガタリ
音がした。
遙「は…?」
遙「…いけるんじゃん…」
遙「なんだよ…ビビらせやがって。」
遙「そのまま此処にいて欲しいよ。」
遙「手を夜だけ繋いで欲しいの。」
遙「お願いね。」
手が暖かくなったような気がした。
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完
輕三谷 遙
夏油は中学の時に同クラだった。好きだった。鬱を持っている。自殺が楽しいはずないし。死ぬことに躊躇いがない。夏油に会いたい一心で死んでいる。
夏油 傑
好きだった。いつも死んで自分の所に来るので私に会いたいのかな?と思って還している。もう死な…おい待て待て待て待て待て。現世には行ける。え?手を繋ぐ?良いよ。
おハム
今日は死のうと思ったことが多かった。