コメント
4件
おおー!!!このお話はまだ出会ったばっかの頃か!! 先生に助けられたブラックが先生には心を許してるの良いー!!!✨ この時はブラックと先生しかいないから、2人の時間が多いよなぁ、、、最高!! 上手すぎて禿げる!!!
くそがきの底辺テラー民が
下手すぎるんだよ早く辞めちまえ
すまブラ
過去作のリメイクを再アップしたものです
真夏の夜。
自分は今、とある人のベッドに横たわっている。
もちろん如何わしい理由はではない。
私の部屋でもない、自分の部屋なのにこんこんと礼儀正しく二回ノックをし、部屋に入ってくる。
ゆっくりと扉を開け、自分の顔を覗き込むように聞いてくる
「やぁブラック君、調子はどうだい?」
「別に何ともないですが…」
後ろに手を組んでこちらに目線を落とすこの人はすまない先生だ。
自分のことを助け出してくれた命の恩人だ。
自分はこの人の過去も何も知らない。
本名を聞いても本当の名前は教えられないと返されてしまった。
何となく分かってはいるがわざと口に出さない、それは本人もよく分かっているだろう
そんな事を考えているとどこからかスっと皿に乗った食べ物を出してくる
「これ食べるかい?」
「…何ですかこれは?」
得体の知らない目の前には白くとても柔らかそうな果物があった。
「マンゴスチンって言うんだけどね、繊細な繊維が甘みに爽やかな酸味が上品な味を出してるんだよね。」
「君の口にあったらいいなと思って」
そう言い、自分にフォークを差し出してくる手はとても優しそうな温もりを帯びていた。
いつもとは違う優しくて大人びた大きな手、その手からありがとうございますと一言言ってはフォークを受け取る
フォークを取り、一つ口に運ぶ。
美味い、自分にとてもあった味だ。
そういえば一つ気になっていたことがあることを忘れていた。
「すまない先生、何故貴方は私を助けたのですか?」
フォークをゆっくりと皿に置き、相手の目も見ずにゆっくりと聞く
「君には期待できそうだったから…かな」
自分は誰かに救われたかった、見捨てられたくなかった、認められたかった。
こんな汚れた自分でもまだ助かりたいという欲望がこの人に伝わったのだろう。
それを考えた瞬間、涙が零れた。
人間はどう足掻いても醜い存在だ、そんな醜い奴らの中にもこうやって手を差し出してくれる太陽のような人はいる
「あー、眠いなぁ」
恐らく何かを察したのだろう
こちらを見ずに、ベッドに転がるすまない先生を見てこっそり涙を拭った。
「ブラック君も早く歯を磨いて寝るよ」
そう言っては急にあ!と、声を出して勢いよく起きがりこちらを笑顔で見る
「そうだ!君が良いって言うなら明日校長先生に会って話してすまないスクールに入ろうよ!」
笑顔で問いかける相手に思わずこちらも笑みが零れる
久しぶりに笑った自分に驚きながらもその感情を隠しては返事を告げる
「貴方に着いていけるのなら私は別に何でもいいですよ。」
もしかしたらこの言葉は少しでも貴方に身を委ねるような他人任せの言葉だったのかもしれない
それでも今は誰かについて行きたかった、それを快く受け入れてくれた貴方はやはり私の命の恩人だ
「ならそれで決まりね!」
今夜は少しだけまるであのマンゴスチンのように繊細で甘い夜を過ごせた気がした
オワリ