上野の一言に、全員が凍りついた。古川「次の被害者は・・・次の白雪姫役?」
上野「そうです。」
上野は自信満々に言った。
上野「なぜ主人公ではなく、白雪姫役なのか。」
「恨みによる殺人なのか。」
「目的はなんなのか。」
上野は全員の目を見て言った。
上野「ひとつ目から解決していきましょう。」
「なぜ白雪姫役なのか。それは、この事件が、〔劇的殺人〕だからです。」
全員が目を見開く。
古川「劇的殺人・・・?」
上野「そうです。わざと白雪姫役を全員殺すことで、白雪姫は王子様のキスで眠りは醒めなかった。」
「・・という架空のストーリーをわざと再現することで、自分の劇的欲求を解決しようとしている。」
「そして、もし本当にそれが犯人の性格なら、少なくとも正気じゃない。」
「これが、ひとつ目の疑問の真実です。」
全員が、納得した。
津田「なるほど・・・そう言う事件もないわけじゃない。」
古川「犯人の心境も、異様な性格な奴も複数いた。」
「つまり・・・今の回答が1番信憑性が高い・・!」
上野「ありがとうございます。次は、二つ目の疑問についてです。」
「結論から言います。恨みによる殺人ではありません。」
「理由は、先ほどお伝えしたとおりです。」
古川「そうだねぇ。恨みだったら、辻褄が合わないしね。」
上野「そして、最後の疑問です。」
全員が耳を傾けている。
上野「今回の目的は、劇的なものだと、先ほどお伝えしました。」
「・・・・・・・・・・・・が、実は、違う可能性があります。」
全員が顔を傾けた。
津田「え?どう言うことですか?劇的殺人じゃ・・・・」
上野「確かに、1番可能性が高いのは劇的殺人です。しかし・・」
その時、女性の悲鳴が聞こえた。
「きゃああああああああああああ!!!!」
上野「ん!?」
古川「今の声は!」
山田「今の声は・・清水さん!?」
津田「清水って・・白雪姫役候補の人ですか!?」
山田「は、はい!」
上野「まずいな・・・場所は!」
山田「三階の南東角部屋の、、〔休憩室〕です!」
古川「急ぎましょうか!」
上野「はい・・・・!」
でも、僕の予想が正しければ、
彼女はすでに死んでいる。
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