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タロ
めめだて
⚠︎微🔞
宮舘side
ふたり
ほぼ同時に果ててしまった
汗ばんだ身体同士がじっとりと重なっている
俺に覆い被さるように蓮が抱きしめてくれた
心臓…..こんなに鼓動が早くなっちゃうんだ…
数えきれないほどの男と身体を重ねてきたのに
今更気づく、相手の果てた後の鼓動の速さ
生きている
当たり前だけれど確かにそう感じた
まだふわふわと快楽の余韻が残るが
落ち着いてきたので蓮の頭を撫でてみる
指の隙間をさらりと通る髪もまた心地がよい
「れん…気持ちよかった….//」
「ん…♡ごめん、ね…..
重いでしょ?でも、身体重くて…」
「いい…寧ろしばらくこのままでいて
蓮の、心臓の音を感じたい」
「俺の…?」
「イったばっかの時すごく鼓動が速かった
今はもうだいぶ落ち着いてきてるけれど」
「涼太くんもそうだよ」
「うん…
なんかね、当たり前だけれど
蓮もちゃんとこの瞬間にも生きていて…
一緒にこうしていられるのがすっごく幸せで、心がじんわりした」
「……」
「蓮、生きてるね」
「…うん」
「蓮…」
「なに?涼太くん」
甘く虚になった蓮の目を見つめる
「蓮、俺すごく幸せ
蓮も…幸せだって思ってくれた?」
蓮は
静かに温かな涙を流した
始めはぽたりと一粒ずつ落ちる涙も
徐々に栓が抜けたかのように、まるで子どもが泣きじゃくるように様子を変えた
「蓮はね、綺麗だから…
俺みたいに汚いやつじゃダメだったのに」
「ちが、う…..っっ
りょう、た…くん、は….っっはぁ…っ
汚く…っ、ない….」
「….もう、蓮はなんでこんなに優しいんだろうな」
「涼太、…っっりょうた、くん…っ
いなくならない、で…っ」
「ここにいるよ」
「おれ…おれも…っ、幸せ、だから…っっ」
そこから蓮はしばらくずっと泣いていた
俺は汚いやつだ
淫らな行為に耽って、寂しさを埋めようとしていたどうしようもないやつだ
それなのに
このような幸せを感じてしまっていては
バチが当たるのではないか
いつか
蓮に迷惑をかけるのでは…..
葛藤し渦巻くふたつの気持ち
幸せだ
確固たる幸せなんだ
どこまで蓮に伝えるべきか
伝えない方がいい場合もある
しかしずっと隠し通すというのは
俺自身が押し潰されてしまいそうで
なのに蓮を手放したくなくて
蓮なら許してくれる?
駄目だ
でもほんの少しは事情を伝えた
その上でこうして身体を重ねた
ああ
考えはまとまらない
幸せなのに
こんな俺が幸せを感じてしまっていることが、恨めしい
俺は、俺を許せない
誘うようなこともする
欲望には背けない
本能のままに求めてしまう
あんなこと、始めなければよかった
泣きじゃくっていた蓮が落ち着きを取り戻し、ぽつりと呟きそして 紡いでいく
「涼太くん…」
「なぁに?」
「涼太くんが大好き」
「俺も大好きだよ」
「愛してるよ」
「…ありがとう
もちろん、俺も蓮を愛してる」
「涼太くん」
「うん」
蓮が泣き腫らした目で
はっきりと、言葉を発する
「一緒に、生きていこうよ」
ああ
心がまた
じんわりと温かくなる
—一緒に、生きていこうよ—
この言葉が身体全体にこだま するように感じた
葛藤していた気持ちを押し除けるように
「うん
蓮と、一緒に生きていきたい」
ついそのように
返事をしたのであった
俺は
俺自身を変えていきたい….
脳内
君で埋めていたい…
・・・
作者です。
また最後、祭GALA“Moon”の歌詞の一部分を抜粋しました。
同じ世界線か、違う世界線にするか
2人のストーリーをまたのんびり考えていきたいと思います。
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