テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#衝撃のラスト
山根利広
1,273
#鬱展開
Mist-404
2,037
833
129
番外編「ヒドラ、サンドバッグになる」
地獄・荒野。
巨大なヒドラが咆哮を上げる。
「グオオオオオッ!!」
古流斬は刀を肩に担ぎ、ため息をついた。
「じゃあ、始めるか。」
戦闘開始。
ヒドラは炎を吐き、尻尾を振るい、鋭い牙で襲いかかる。
しかし――。
「遅い。」
古流斬は軽く身をひねるだけで全てをかわす。
「ほら。」
ドンッ!
軽く拳を入れる。
ヒドラは数十メートル吹き飛ぶ。
立ち上がる。
また突っ込む。
「だから遅い。」
ドゴンッ!!
今度は蹴り一発。
ヒドラは地面を何度も転がった。
十分後。
ヒドラは息を切らし、全身傷だらけになっていた。
古流斬は欠伸をする。
「……。」
「弱い。」
「暇だなぁ。」
ヒドラは完全にサンドバッグ状態だった。
攻撃しては吹き飛ばされ。
起き上がっては転がされる。
その頃。
閻魔と傲慢、鬼たちは遠くから見ていた。
閻魔は目を丸くする。
「お、おい。」
「ヒドラはそんな弱くないぞ。」
「地獄でも上位クラスの魔獣じゃぞ。」
鬼も青ざめる。
「普通の地獄番人なら苦戦します。」
「なのに……。」
傲慢は腕を組み、小さく笑った。
「ヒドラが弱いのではない。」
「古流斬が規格外なだけだ。」
古流斬はヒドラを見ながら首をかしげる。
「力試しにもならねぇ。」
「もっと強い相手いないのか?」
ヒドラは震えながら少しずつ後ずさる。
「グ……。」
古流斬は刀を納めた。
「もういい。」
「今日は終わり。」
「帰ってアイスでも食うか。」
そう言って立ち去る古流斬を見送りながら、ヒドラはその場に倒れ込んだ。
閻魔は深いため息をつく。
「……。」
「ヒドラ。」
「災難じゃったな。」
鬼たちも苦笑する。
「相手が悪すぎましたね。」
傲慢だけは静かに頷いた。
「だから私は今は戦わん。」
「あいつは休暇中でも、十分すぎるほど強い。」
コメント
1件
古流斬さんの番外編、めちゃくちゃ笑いました😂 ヒドラが完全にサンドバッグになってて、でも「弱い」「暇だなぁ」って欠伸する古流斬さんが強すぎて怖いです…。傲慢さんの「規格外」って言葉がすべてを表してますね。休暇中でもこれか、と。アイス食べてる姿を想像してほっこりしました🍦