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「…寧々、」

「……司…。」

絶対に隠れたはずなのに。

どうしてこの人は私がこんな風になる度に見つけ出すのだろう。

「…なんで、わかったの?」

「……いや……。」

居心地悪そうに後ろ頭をかくように司は目を逸らす

「…寧々の…。その…髪の毛が…」

「…あ、」

急いで走ってそのまま木に隠れたからか、触れてみると私の髪の毛はふわふわにいつもより広がっていた

「…うわ…。最悪」

「す…すまん…」

えむが居なくなってから何も感じていなかったのに、なんだか前に少し戻れた気がした

「……そ、そういえば…。」

話を切るように話し出す司

「…、寧々は、ショーに戻る気はないのか?」

いつか言われると思っていた言葉。

「……いつか、気分が戻ったらー」

そう平然を装い、言おうとした瞬間になにかが溢れだす

「…?!ね、寧々?!」

「……あれ…。なんで…かな。」

言おうとした言葉の代わりにどんどん溢れる涙は止まる気配がなく、急いで顔を隠す

(……あ。分かった。)


(……ほんと、私…。えむが大好きだったんだ…)

後ろから投げかけられていた司の言葉は聞こえなかった

君は海の亡霊のー

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