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※最初の方宮兄弟出てこないです(概念は沢山出てきます)
宮家の末っ子、問題児扱いは慣れっこ、腫れ物それが私
中学の頃はまともに学校行ってなくて彼氏とか不良仲間と一緒に夜まで遊んでた
グレた理由はバレー、どこに行ってもいつでも兄達と比べられて辛かった家に居たくなかった
兄達は天才、努力のしている天才
私は努力をしたところで所詮凡人だ
「あんたほんとに学校行くの?」
後ろから母の声がする
「高校からはちゃんと行くよ」
不貞腐れたように母に返す、すぐに家を出た
中学の時の不良仲間は成績が悪くて同じ高校に行けなかった。私だけが進学した
高校でも私の噂が流れているようだった
「才能がない方の宮」「宮家の汚点」
今更そんなことは気にしない、これからもきっと沢山言われていくだろうから
3ヶ月後---
高校に入ってからも兄達の会話は無い
中学の時衝突してから家でも話さない
家族は私をハブいて仲良し、私が避けてるだけ、
高校の体育の時間
バレーなんてしたくないので仮病を使って休んでいた
クラスメイトの声が聞こえる
「なんでバレーだけやんないんだろうね」
「あれやろ、宮兄弟の妹じゃん?プレッシャーやばいっしょ。まぁまぁ上手かったらしいけど文句言われてみたいやで」
「あー可哀想笑」
聞こえる声で言われたので流石にカチンとくる
「お前らうっさいねん」
「い、いきなり何?見学なら静かにしててや」
「あーすまんね!仮病なんだわ」
「じゃあ🌸さんもバレーやったら?笑」
「恥ずかしくて出来ないだろうけど」
さすがにキレそう
先生に体調良くなったんで出ますていってギプスをつけてコートに入る
「ぁ、えっと🌸さんサーブ、」
授業のバレーは本格的なルールでやる訳じゃない
クラスの優しい子がサーブを譲ってくれた
「あーこっち今負けてるやん」
「ぁ、えっと相手、強く…て、ごめんね、」
「今から取り返せばええやん」
「ぇ?」
私が当たり前のように取り返せばいいなんて言うから驚いた顔をする
クラスメイトを背に集中する
ジャンフロやったら卑怯かな、なんて考えたがそんなことはどうでもいい
馬鹿にしたやつをギャフンと言わせてやる
その一心でボールを打った
ボンッ!!
相手のコートにボールが入る
「ぇ、なに、」「……はっや」
少しの沈黙のあとに歓声が沸く
「めっちゃバレー出来るやん?!」「え、才能のない方の宮って誰が言い出したん?!才能の塊やんけ!」
クラスメイトがはしゃぐ中で1回2回と私は得点を入れていった
授業が終わる頃には私はクラスメイトに囲まれていた
馬鹿にしてきた奴らはバツが悪そうにとっとと教室に戻っていった
「女バレ入ってよ!」「なんで今までバレーの授業でてなかったん?!」「めっちゃうまいね!」
たくさんの感想などを「ありがとう」の一つで返した
その日は女バレに勧誘され続けた
家に帰ると兄達の靴が脱ぎ散らかされてあったのでもう帰ってきてるの珍しいな、なんて思う
「🌸」
「……え」
治兄が私の名前を呼ぶ
「え、私、?」
「お前以外に誰がおるねん」
「せやけど……」
「今日オカンとオトンいないから」
「……?うん、教えてくれてありがと?」
「……夕飯一緒に食わん?」
夕飯一緒に食わん?って、ぇ私?
「ええけど、」
「何食いたい?要求なければ適当に作るけど」
なんでも大丈夫、と言って自分の部屋にこもる
久しぶりの会話に戸惑いを隠せない
多分治兄もそう、ちょっと気まづそうだった
色々考えるのもめんどくさいから夕飯まで寝ることにした
「🌸、飯」
「……侑、にぃ」
侑兄に起こされてリビングに行くと美味しそうなご飯が並んでた
席について、いただきますを3人でしてから食べる
特に会話もなくなんでご飯誘ってくれたんだろうと考える
「お前今日体育どうやった?」
「え?体育?」
体育、あバレー
馬鹿にされたことは言わないでおこうかな
もしかして…私のこと気にかけて夕飯誘ってくれた?
「んーなんもなかったけど」
「「へー……」」
兄達がふーんって顔をする
何があったか知ってるんだろうな
続く……