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この物語は、チャットノベル「おじ受け♡」にて登場した「爽籟」の世界での物語。
簡単な説明をしておきます。
爽籟がいる世界は現代社会に近く、魔法なんて使えないのが当たり前の世界。その代わり、高層ビルや高度技術が現代よりも発展している。爽籟が住む国は世界でも大きな貿易国で、治安が悪い。沢山の反社勢力が隠れているし、流行病なんかも深刻で、殺し屋やスパイなんかも多い。そんな国だけでなく、世界を管理している者がいる。簡単に言えば、爽籟の恩師である。
それでは、ご覧下さい♪
夜の狭い路地を歩く爽籟。長身の細身に長く綺麗な髪。顔にはのっぺらぼうのように穴のひとつも空いてない、見えているのかも分からない真っ白の仮面をつけている。何が入っているのだろうか。大きな袋を持っている。
「ん?これは..嫌ですねぇ。どうしてこの国はこんなにも 悲しい人が増えるのでしょうか」
爽籟がふと見た先には、七枚の貼り紙。写真のあるものと、無いものに別れているようだ。
「そう言えば、今日は師匠が来るのでした。話の話題になるかもしれませんね」
爽籟は七枚の貼り紙を丁寧に取り、店へと帰っていった。
数分後、とあるカフェに着いた。ここは爽籟が営業している「エンジェルショット」というカフェである。目立ちはしないがなかなかに大きく、地元では人気店である。裏から中へはいると、スタッフの一人「粋」が出迎えた。爽籟以上の長身で、白い笑った仮面をつけていた。
「オーナー!おかえりなさい!他のお客様はご退店され、先生は先程いらっしゃいました。客間にいますよ〜。」
粋の言葉を聞いて爽籟はすぐに準備に取り掛かった。袋は他のスタッフが預かり、汚れてしまったエプロンを”店用のもの”に変えて、すぐに客間へ向かった。
「ごきげんよう、師匠」
カウンター席に腰掛け、貸し出し用の本を読んでいた一人の男。白くて長い前髪と、大きな身体が目立つ。
「嗚呼、ごきげんよう。夜中にすまんな」
「いいえそんな。私どもは貴方に会えるのを楽しみにしていたのですよ?」
少し興奮気味に言う。爽籟はもちろん、この店のスタッフはこの男が大好きだった。
「それは嬉しいな。店の経営状況は変わりないか?実は最近、やけにこの国の死亡者が多く、 特にこのエリアが酷くてな」
「左様でございますか…。ですが此処ではそんなことはありません。むしろ今までより平和な方ですよ」
それならいいが、と男は頭を抱える。その姿を見て優越感に浸る中、爽籟はあの貼り紙のことを思い出した。まだしっかり見てなかったため 恩師と見てみることになった。
「師匠、こちら先程見つけてきた指名手配書 です」
「指名手配?やけに新しいものだな」
内容はこうだ
犯罪組織「LOSER」
殺人罪、窃盗罪、暴行罪、詐欺罪、その他諸々
「犯罪組織ですね。かなり多くの罪を犯しているようですが…変じゃないですか?」
「嗚呼、こんなに多くの罪状があるのにメンバーの数は六人しか確認されていない。しかもそのうち2人は物的証拠がない」
輝夜姫・LOSERのボス(リーダー)
目撃情報多数 白い隊服に赤い刺繍
無駄のないキレのある踊るような動きで敵を殺す。
懸賞金:60,000,000
道化師・LOSER
目撃情報多数 白い隊服に青い刺繍
二メートルを超える巨体の並外れた武力に加え
毒針を使って敵を殺す。
懸賞金:72,000,000
桃の皇・LOSER攻撃担当
目撃情報多数 白い隊服に桃色の刺繍
細身の女性では不可能に近い剣術と体術で敵を殺す。
懸賞金:58,000,000
瓜姫・LOSER奇襲担当
目撃情報少数 白い隊服に緑の刺繍
小柄な体で敵の懐に入り込み鳩尾をえぐる。
懸賞金:43,000,000
梟・LOSERサポート担当
目撃情報少数 黒い隊服に紫の刺繍
弓(ライフル)を用いて敵を殺す。
懸賞金:23,000,000
霧・LOSER事後処理担当
目撃情報一件のみ 黒い隊服に白い刺繍
二メートルを超える巨体が死体を運んでいるのを目撃。元いた場所の死体や証拠類は一切無くなっていた。
懸賞金:100,000,000
「殺しの情報しかないぞ。詐欺なんかをやってたんじゃないのか」
「この紙だけ新しいですね。もしかしたら付け加えた情報なのでしょう。」
「色々事情がありそうだな。恐らくは……」
手配書によれば、物的証拠は目撃時の写真のみ。しかもどれも顔が違う。逆にここまでの懸賞金がかかる程の犯罪者なのにこれしか証拠がないのは、この霧という男がよほど力を入れているのだろう。一端の処理係が一人で全てを片付ける程なのに、それこそ表に立つ者達が顔を隠さずに動くものだろうか。
「こいつらと、話がしたい」
「では、共に参りましょう」