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### 第三章:黒幕の急襲と、十四人の神威(バトル編・下)
――ズガァアアアン!!!
古代演習場の堅牢な結界が、禍々しい漆黒の魔力によって内側から無惨に捻じ切られた。
遼太と渉の「双星の共鳴」を検知し、瞬時に転移してきたのは、学園の歴史の闇で14人の家族を引き裂き、記憶を弄んできた学園裏の支配者――理事会直属の【特務抹殺部隊】総員100名。
「見つけたぞ、忌むべき歴史の生存者どもめ。烏鷺ノ宮の絶対鉄則『人殺し厳禁』に守られた温室の雛が、これほどの神威を放つまでに育つとはな。だが、それもここまでだ。全員、ここで根絶してやる」
真っ黒な甲冑に身を包んだ暗殺者たちが、演習場を完全に包囲する。
普通の新入生なら、死を覚悟する絶望的な光景。しかし、色とりどりの限定制服パーカーを風になびかせ、超ロングな萌え袖を揺らす14人の怪物たちの反応は、完全に「計算外」だった。
「……ハッキング終了。敵の包囲網、空間転移の座標、術式回路の全てを僕の網膜にロックした」
黒の猫耳フードを直しながら、怜(れい)が冷淡に眼鏡のブリッジをくい、と上げた。【絶対電算】の電算光線が、敵100名の武装システムを完全に裏から乗っ取っていく。
「怜、完璧だよ。……14人全員の魔力波形(シンクロ率)、今の共鳴で臨界突破(2000%)に固定したよ」
白の犬耳をピコピコと激しく震わせ、泰輝(たいき)が神聖な【調和魔術】を解放。14人の身体から、空気が歪むほどの凶悪なオーラが爆発した。
「……はぁ。僕たち兄弟の感動の再会を、そんな汚い鉄臭い甲冑で邪魔しにくるなんてさ」
渉(わたる)がピンクの超ロング萌え袖を激しくパタパタさせながら、ボタボタと大粒の涙を流したまま、眼鏡の奥の瞳を虹色に発光させた。
「計算するまでもなく、万死に値する非効率さだ。――因果反転、君たちの甲冑の防御数式を、全て『内部崩壊の自爆式』に書き換えてあげるよ」
「……同感だ、渉。僕の極魔の冷気で、魂ごと永遠に沈め」
遼太(はるた)が水色の猫耳フードをバサァッと跳ね上げ、水色の萌え袖を天に掲げた。
ドゴォオオオオオン!!!
【天体魔術】による局所重力の一億倍掌握と、倫太郎(りんたろう)・瑠偉(るい)兄弟の【氷狼・宇佐美流】の絶対零度氷結が完全融合。襲いかかろうとした特務部隊100名の足元が一瞬でダイヤモンドダストに包まれ、彼らは叫び声を上げる間もなく、その場で美しい氷の彫像(生きたまま完全硬沈黙)へと変えられた。
「ひゃは! 昨夜はうちの双子がよくも泣いてくれたな! 鬱憤晴らしに付き合ってもらうぜ!」
緑のフードの下で、圭介(けいすけ)が神殺しの魔拳を爆縮させ、大翔(ひろと)の超長距離索敵マップに従って、氷漬けになった敵の武器だけを的確に粉砕していく。
「あはは! 溯、あのお兄さんたちの暗殺術, ボクたちのパズルでハメ倒しちゃおう!」
「うん、秀兎! ボクの空間断裂で、1ミリも動けないように固定してあげる!」
黄緑と黄色のフードが神速で戦場を乱舞し、【石神流】の無音葬送と【鷹神流】の断裂が、敵の魔力神経だけを寸分の狂いもなく完全に封印していった。
「お前ら、かっこいいところを全部持っていきすぎだろ! 俺と翅の『本当の大神流』も見せてやるよ!」
灰色の萌え袖を限界まで捲り上げ、蹴介(しゅうすけ)が空間を爆破するような凄まじい脚力で跳躍した。
【大土(大神)流・三連獣牙烈脚】――空中を縦横無尽に駆け巡る、狂犬の超高速連撃。
「……待たせたね、兄ちゃん。僕の神速は、もう二度と兄ちゃんの手を離さないよ!」
茶色の犬耳フードを深く被った翅(つばさ)が、マッハを超える神速体術【絶対領域唯我独尊】で、蹴介の放つ重い蹴撃の軌道を完璧にサポートしながら、敵の退路を完全に断絶していく。
光と影の大神流。二人の血と魂が戦場で完璧にシンクロしたその超神速の連携は、特務部隊に反撃の隙すら与えず、傷一つつけない「完璧な無力化」をコンマ数秒で完了させた。
「お前ら、最高の泥臭いチームワーク(本気)だったな!!」
中央。赤のフードを元気よく弾ませ、要(かなめ)が背中から巨大な重剛魔剣を引き抜いた。
――ドンッ!!!
魔剣の柄を古代演習場の中心に突き立てた瞬間、要から放たれた規格外の神威が、演習場を包囲していた特務部隊100名の全意識を一瞬で刈り取り、ショック死すらさせない完璧な不殺の気絶状態へと追い込んだ。
戦闘時間、わずか30秒。
14人の過去を弄んできた学園裏の特務抹殺部隊100名は、自分たちに何が起きたのかすら理解できないまま、かすり傷一つ負わない「不殺」の状態で完全に生け捕りにされ、地面に転がっていた。
「ふぅ……。終わった終わった! 計算通り、完璧な『凡戦(フェイク)』だったね」
渉がピンクの超ロングな萌え袖をパタパタさせながら、満足げに笑う。
「あぁ、渉。周囲の魔導カメラのデータも、怜が『14人が必死に初級魔術の火球で泥仕合をしたクリップ』に書き換えておいたよ」
遼太が水色の萌え袖で口元を隠しながら、クスリと不敵に笑った。二人はまだ涙を流したままだが、その絆はもう二度と引き裂けないほどに固く結ばれていた。
(第二部・第三章――完)
人間🫧🪄
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コメント
1件
いやあ……第6話、読み終わりました。もう胸がぎゅうっとなる展開の連続で、最後まで一気に読んじゃいましたね。 溯と秀兎が実の兄弟だったって衝擊ですよ。お互いがその記憶を失ってるのに、無意識に惹かれてる感じが切なすぎる……。黄色いフードの溯が震えてるシーン、目に浮かびました。 それに怜と泰輝が司令塔として完璧すぎるコンビなのに、まさかそれも生き別れの兄弟のせいだったとは。泰輝が怜の電算を調和でブーストする構図がすごく好きです。でも怜が「バグった」とか言い訳して誤魔化すところ、可愛すぎて笑っちゃいました(笑)。 14人全員の因緣パズルが繋がったの、もうこれどうなるんだろう。第二部完ってことは第三部が始まるんですよね? 要の「ポテチ山分け」で締めるところがこの作品らしくて好きです。次の話が待ち遠しい!