虐められるたけみっちがみたい。
主の暴走(誰か止めてーっ!)
てか東リべあんまり知らないけどノリで書いて大丈夫かなこれ
まぁいくか。
―――
マイキーくんに呼び出された。
大切な話があると言われたが、呼び出された時のマイキーくんの声が、何処か怒っているように聞こえた。
まぁ大体察しは着く。俺が何か触れてしまったのだろう。怒りに。だが、今回は本当によく分からない、
思い当たる節が無いのだ。
大体呼ばれる時は思い当たる節があるのだが、今回ばかりは本当にない。
自分がした事すら忘れるとは……さすがにヤバすぎる。
これは怒られても仕方ない、
そんな軽い考えでいつもの集会に向かおうとする。適当に髪とかセッティングして、準備をしていると
2人の男に声をかけられる。
「え、武道どこいくの」
「……どこ行くの〜?♡」
2人は灰谷兄弟の蘭くんと竜胆くん、ひょんなことから助けられ、仲良くなってしまったのである。
まぁ、仲良くなられたんだけどね……、
「ちょっとマイキーくんに呼ばれちゃって……、すぐ戻るんで大丈夫ッスよ、!」
2人を安心させる為の言葉をかける。以前、この2人に何も言わず家を出ていった時、
誘拐されたのだと勘違いされ、そこらの不良グループを8つ以上沈められた。
流石にその時は理不尽すぎて謝りに行ったが、もはや誰一人いなかったのを覚えている。
そんな事2度もされたら困るどころかもはや事件。
声を掛けてから家を出ようとするのだが、
「俺らを置いてくのか?武道」
「蘭ちゃん病んじゃいそう。」
と、2人に言われ、後ろからハグをされる。
メンヘラなのかヤンデレなのかわからんこの兄弟を扱うのはとても大変で、すごく難しい。
「少し出かけるだけですからッ!すぐ戻りますって!」
まぁまずなんで俺がこの人らの家に居るのかという問題から話した方がいい。
4か月前、俺の家が火事にあった。まぁもうこの時点で大事件なのだが。
原因は不明、何も手がかりがなく事は仕舞われ、何も解決せずに終わった。
帰る家が無くなった俺は、そこら辺の店で暇を潰そうと入店した、つもりだった。
家が焼かれたショック、大きな不安に駆られた俺がふらりと入った”店”、いや、”ビル”は
正しくこの灰谷兄弟の住処、家だったのである。
エントランスで倒れてるのを見つけられ、部屋まで運ばれ、
そこから怯えながらいろいろな事を話したのを覚えている。
正直その時は、怖すぎるのと大きな不安で何を話していたか全く覚えていない。
だが、何かキッカケのある言葉でこの兄弟に気に入られてしまったのである。
……修正で言うが、気に入られたのである。
そこからはほんとに大変だった。急に、「イイこと思いついちゃっタ!♡」と兄が言ったかと思うと
唐突に一緒に住まないかと提案され、キョドっていると、弟の方から、「住まないと殺す。」と
軽く脅され、怖気付いた結果が今の現状である。
我ながら本当に格好悪いな、俺。
まぁでも実質、命の恩人なのだ。とてもよく扱ってくれるし、もはや家族と呼んでもおかしくないところ。
少し怖いのは、2人がすごく強いということ。
……今そのすごく怖い2人にバックハグをされてるんだけどね。
「蘭くん、竜胆くん、あの…まじで遅刻するとヤバいんすよ。」
呼び出しを食らってから5分は経過していることが分かった。このまま10分まで行くのはかなりまずい、
「俺達よりマイキーを選ぶのか……?」
「……。」
半端ない圧を感じる。でももうまじでやばいのだ。マイキーくんが怒るとすごく怖い。
……今から怒られに行くんだけど。
仕方ない、と使いたくなかった提案をする。
「…じ、じゃあ一緒に来ます……、?」
2人の顔は見る見るうちにニコニコに変わり、わかったー!♡と言って支度をしだす。
素直なのか素直じゃないのか……まじで意味不明な兄弟なのだが、家族と言えるほど仲が良いのであまり
悪く言えない。言いたくないだけかも。
そんな事を考えていると2人の支度が終わったらしい。んじゃ行くぞー?と仕切られ玄関を出る。早いな。
でも、ここまでに結構な時間を使った気がするが今は考えるのをやめる。
エレベーターに乗り、あっという間に1階に着く。
ビルの裏には2人がいつも使っているバイクがあり、
2人はそれに跨ると、
ほら行くぞと言わんばかりの視線を向けてくる。
最初からこうすればよかったなーと地味に後悔しつつ、竜胆くんのバイクの後に乗る。
「えーっ!、?な、なんで俺の後ろ来ないのタケミチ……」
「兄貴セクハラのしすぎで嫌われてんじゃね?w」
ガーンと効果音がつきそうな顔で解いてかけてくる蘭くん。
そりゃそうだろ。
君、俺が乗ってる時ずっと腰触ってくるよね。おかげで変な声出てもう乗りたくない。
「今日は竜胆くんの気分なんッスよ、!」
適当に返事を返す。正直こんな事で笑ってるのは俺らだけなのでは?と思うくらいの会話
「…あっそぉ、」
不満そうな答えが返ってくる。いやまぁ、セクハラさえしなかったら全然乗るのに。
竜胆くんはと言うと笑いをこらえているようだ。絶対笑わないでね竜胆くん。
そんな事を喋りながら約10分、なるべく早くついた方だが、もはや15分遅れ。
怒られることを誇りにでも行こうかと頭の中で思っていると、神社の方から怒号が聞こえる。
何事だと竜胆くんが聞き耳を立てようとするが、
あまりにもその声が大きく、内容が聞こえてしまった。
『花垣が、!!あいつ女と一般人に手を挙げたんです、!!暴力を奮ったんです!!、』
とても嘘だとは思えないような声で怒鳴る1人の隊員、
周りも、そんな話……という顔をしているが信じてるやつの方が多いのがわかってしまう。
というか、 まって、これどういう状況なんだ、頭がスパークする。
「⋯は?武道がそんな事するわけ……、」
1人の隊員が、信じられない、とでも言うかのような顔をして呟く。
俺も信じられない、
すると、鳥居の真ん中に座っていた1人の男が、言葉した。
「あいつは今どこにいる?」
すごく怒りが混じった声だった。マイキーくんだった。次から次へと意味不明な言葉が頭に流れ込んできて、
くらりと目眩を軽く起こした。
「ッおい、!大丈夫か武道、、!」
竜胆くんに支えられ、
「ッ……ス、、」と頼りない声で返す。
竜胆くんは、相当怒っているようだった。
握った手から、ポキポキと音が聞こえてくる。
額に青筋が浮かび上がり、
巫山戯るな、とボソボソ呟いていた、
あれ、そういえば蘭くんは、
と思い、横を見ると、
どこから出したか分からない警棒を手のひらで叩きながら笑顔で立ち、
笑顔で神社の方を見ていた。
落ち着こ……?と言おうと思ったが、
その表情に背筋がゾワッとして言えたものじゃなかった。
これはかなりまずい状況なんじゃないかと1人で考えこむ。
が、考えれる脳の飽きを、俺は持っていなかった。
次の言葉で考えるスペースは全て埋めつくされた。
「…花垣武道を、東京卍會から脱退にする。 」
「…….ぇ、?」
静かな静寂だった。
俺の脳は使い物にならなかった。
もはや理解が出来なかった。
「ッ、、で、でもマイキーくん、相棒はそんな事しn」
「千冬、俺とケンちんに何か文句あんの?」
「⋯ッ、いえ、何でも……ないです、。」
辛うじて千冬が反抗してくれたが、時すでに遅く、
皆、その話を信じてしまったようだった、
てか、脱退って、、
「っ、え?え?……っ、??」
ずっとはてなマークを浮かべる俺を真ん中に、両サイドの2人は、
もう聞いてられんわとでも言うかのような目付きをしていた。
俺は考えるのを一旦やめた。
すると、その会話を皮切りに、
女子のすすり泣きが聞こえた。
『っわたし、、ッ、ず、ずっと、花垣さんに暴力を……手を挙げられててッ……』
嘘だろ、と言わんばかりの演技、
これは誰でも信じてしまうだろうと絶望を感じた。
あんな話の最後に、この追い討ち、
「⋯……」
遂には喋れなくなった俺。
なぜここまで、俺がやってないか俺が否定できるかと言うと、
俺はほぼほぼ、この兄弟に捕まっているからである。
どこに行くにも、さっきあったように、
着いて来る、
だから、ありえないのだ。てかむしろできたもんじゃない、無理だ。そんな話は。
だが、そんな事を全くしらない隊員達は次々、
罵詈雑言を言い出した、
きっと女性に手を出したことと、一般人にまで、という単語が相当気に食わなかったのだろう。
俺だって気に食わない。
意味がわからない。
もう帰りたかった。
その会話を横切りに、
竜胆くんが、
「⋯帰んぞ武道、兄貴。」
と言った。
俺はもう何も考えられなくて、ぁ、う、ん、と途切れ途切れの言葉を発することしかできなかった。
蘭くんの方はと言うと、
「……は?竜胆お前、なにそそくさ帰ろうとしてんだよ。殺んなきゃだめだろ。あれは。」
と、どうやら信じ込んでいる隊員を殺そうとしているようだった。
でもそんなことしたら、と思う前に竜胆くんが
「……明日殺せばいいだろ。」
と言ってくれた。
殺……何も考えられない。
蘭くんはチッと舌打ちをして、バイクに跨りアクセルを握った。
竜胆くんも青筋が浮かぶ顔を振り、アクセルを握った。
俺はそこで意識が途切れた。
―――
目が覚めると、そこは寝室だった、
横には蘭くん竜胆くんが寝てて、
俺の体を優しく包み込んでくれていたみたいだった。
その優しさに泣きたくなる気持ちがあったが、
信じられない光景を見て、もはや何も考えられなかった。
体が震える。
明日から、どうしよう。と、
学校を退学、?
いやいや、ヤバいだろ、
何食わぬ顔で行く、?
殺られる事が想像つく。
灰谷兄弟に守ってもらう__?
その考えが出た時、俺は自然に彼らに守ってもらおうとしてる事に気づいた。
こんな事してたらいつまでも誤解が解けない。
ていうか、だからマイキーくん怒ってたのかよ、
知るかよ、そんなの、と
意味不明な思考で怒りがわいてくる。
……もうどうしようもない、
明日一日だけ学校に行って、
耐えられなかったからやめよう。そう思った。
今日はもう、
死んだように寝よう__
―――
車のクラクション音が聞こえる。
もう朝になってしまったようだ。
今は午前6:32分、
起床にしては早い方なんだと思う。
そんな事を思っていると隣から、
「…たけみち、おはよぉ、」と
いい声で呼ばれる。
声の本人は蘭くん。
「⋯おはようございます、蘭くん。」
と俺も眠気に落とされそうになりながら返答する。
このままずっと、この人たちと過ごせたらなぁ、と思うと
胸がギュ、と狭くなり、
はは……と声を漏らす。
……もう、
何もかも嫌になってしまったんだと、自分で理解する。
正直今日だって、学校に行かなくたっていいのに、
誤解を解きたい少しの気持ちのあと残りで、
行くことを決意してしまった。
自分でもため息が出るほどの浅い決意、
反吐が出るレベルである。
とまぁ、そんな事を思っていると、
時刻は6:58分
結構な時間ベッドの上で考ええたな……俺
と思い、
流石に支度くらいはしようとベッドから出ようとする。
すると服の裾を捕まれ、
っうわ、!?と間抜けな声が出る
振り返ると、
竜胆くんが寝てる蘭くんを押しのけて、
俺の服を掴んでいた。
「どっ、どうしまし……た、?」
動揺しながら聞く。
すると返ってきた言葉は普通だった。
「……どこ行こうとしてんの」
枯れたような声、
そんな彼の声に、思わず、笑いがこぼれた。
そうすると笑われた理由が分からない竜胆くんは、
「な、なんだよ、何がおかしいんだ……?」
と頭にはてなマークを浮かべていた。
ほんとうに、
幸せだなぁ、俺は。と実感する
竜胆くんに、ちょっと支度してきますね、と伝える
でも竜胆くんは、
「⋯は?武道お前、まさか行こうとしてんのか……?学校に。」
と行こうとしていた場所を当てられる。
まぁでもそうだ、
普通はおかしい。
あんな言葉を聞いて行くやつなんて、俺くらいなんだろうと思った。
でも俺は、誤解をそれでも解きたい腐れきった考えで、
「大丈夫ッス、今日一日行ったらすぐ行くのやめるんで……、!」
と言葉を返した。
でも竜胆くんは猛反発。
仕方ないので子守唄を歌った。
そう、竜胆くんは何故か俺の子守唄に馬鹿弱い、
すぐに寝息を立ててスースーと寝ていた。
多分寝不足なだけ。
……っふぅ、と肩から息が盛れる、
本当だったら行きたくなんてないけど、
…自決したのだ、
行ってみなければ分からない、と
俺は支度をし始めた。
―――
ビルを出て、
徒歩で学校に向かう。
周りには同じ制服を着た生徒が4、3人歩いている。
どうやらあの情報は拡散された訳ではないようだ。
あの不良グループの中だけで拡散されているらしい、
それでもまだ大分危険だけどね、
すると、いつの間にか学校の門の前に立っていた。
最近考え事をすると物事が早く進んでしまって少し嫌である。
物事を容易に考える人に対したら失礼かもだけど……。
校門に入って上履きを履き替える。
どうやら小学生のようないじめのやり方はされていないらしいけど、
校門に入ってわかった。
観られている。確実に。
視線を感じる。
どうしてなのかとパニックになる、
共有しているのはグループの中だけでは無いのか、そんな思考を巡らせていると、
不意に声をかけられる。
「おい。」
……、?
「ッ……はい、?」
「はい?じゃねぇよヘドロが。」
すぐに返答が返ってきて心底ビビる。
そして顔を上げた時、
背筋がゾワっとした、
そこに居たのは、東京卍會所属、五番隊副隊長、
三途 春千夜 だった。
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