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<冬は1番子供の死亡率が高い>
そう言われているのは昔からだ。
室町の今は領地や食料をめぐり、戦が多い。
それでまず最初に犠牲になるのは村に住む私たちのような戦に関係の無いような女子供。
どれほど平和の世を願っても願っても平和は一時のもので幸せなんてやって来ない。
人は殺され、村は焼かれ、滅んでいく。
逃げ出せるのはごく一部の子供か、大人。
逃げているのがバレたら、拷問され、心おられるのをただ待つだけだ。
その中で1等目立つのは季節だ。
春と夏、秋はなんとかなる。
食べ物や着るものだって、なんとかなる。
しかし、冬になると話は変わってくる。
雪が降った暁には寒さに凍え、最悪、凍傷になる。何を着ても寒くて寒くて体を凍えさせながら、ひたすら春を待つ。
周りにいる同じぐらいの子供と寄り添いあって暖をとっても結局は異臭を放ちながら死んでいく。
祖父がそう言っていた。
祖父は昔住んでいた村が焼かれ、逃げおおせたがちょうど冬に差し掛かっている頃で仲間達が異臭を放ちながら死んでいく姿を次は自分の番だと思いながら、日々に体を震わせていた。
だからだろう。
私に義弟ができたと言って、体の小さな男の子を拾ってきたのは。
藁で暖をとっているすす汚れている男の子。
年は4歳ぐらいだろうか。随分と諦めたような目をしている子供だった。
私は物心着いた時から、祖父と暮らしていた。
私の両親と祖母は戦によって死んだからだ。運良く、私と祖父は逃げきれたが家にいた3人は無惨に殺された。祖父は1人で私を育てた。良かったのは仕事の給料が安定しているから、そこまで貧しいという訳ではなかったという部分だ。
祖父が働いているところに働かせてくれと言って来たのが、先程の少年だったようだ。
私と年は変わらないからと、連れてきたそうだ。
これは同情ではない。ただの何となくだった。
私と祖父は、祖父の仕事をする家に住んでいる。
そこに人が1人増えようとなんともない。
玄関で出迎えた私と、玄関の前で祖父と少年が立っている。私は少年の下げられた細い腕を掴んで下の門に腰掛けさせて、私は浄巾を水で少し濡らし、少年の足を拭いた。
少年はその間、無表情で私を見つめていた。
祖父はやっと動き出して風呂を沸かしに行った。
もう1枚、浄巾で顔を拭いたり、怪我をしていないか確認したりした。
風呂の準備が出来たということで私は祖父に少年を抱き上げてもらい、風呂場へと向かい、着物を脱がせて頭、身体(洗えるところは自分で洗ってもらった)の順で洗い、湯の温かさを確認して少年を風呂に入れた。
私が小さかった時に来ていた洗濯のしてある着物と、祖父が帰りに買ってきた褌を用意し、風呂から少年を上がらせて、井戸水を組んできて私が最初に飲んでから少年に飲ませた。食事も一緒にして、少年が眠れるまで祖父・少年・私の順で眠った。
少年が眠った後、祖父と私は居間へ向かい、話した。祖父は少年と一緒に住みたいと言った。
私の答えは決まっていた。
「弟ができて嬉しいです。お爺様。」
祖父は、泣いた。目元を手で抑えながら。
きっと今晩だけだ、と少年にそんな感じで言っていたんだろう。少年が寝ている寝室から嗚咽が聞こえるから。
戦争孤児は、蔑ろにされる。
母がいないから、父がいないから。
だから、最初から不思議そうな目で見ていたんだろう。自分に親切にされたことがなかったから。
手を差し伸べるのは当たり前のことだ。
人は1人では生きられない。支え合うから生きていけるんだ。
そう私に教えてくれたのは祖父だ。
私と祖父は、少年に文字の書き方や読み方、アルバイトをする、と聞かなかったから算術を一緒に勉強した。少年はみるみる吸収して言って今じゃ日常生活で必要なものを身につけられた。
私は、祖父に忍術学園のくノ一教室を進められた。その時、少年-きり丸-がここに来て明日で半年。
お金のことは心配するな。
私ときり丸を通わせるほどの貯蓄が有り得ないほどある。私は怪しく思って貯蓄してある銭を確認すると本当にあった。
そういえば、祖父は貯蓄が趣味だ。
結果、私は忍術学園のくノ一教室に通うことになった。祖父は戦にあった後、自身の師匠である大川平次渦正様に弟子入り(無理やり)して兵法や忍術に精通している人だと今、教えられた。びっくりして腰を抜かした。
忍術学園のくノ一教室に入学するまでに私は祖父がためていた兵法書を読んで、忍術についても基礎的なことを祖父に学んだ。きり丸も負けじと一緒にある程度の兵法と五車の術を身につけていた。五車の術は、アルバイトで使えるね、なんて言った祖父にきり丸が食いついたからだ。
忍術学園に向かう日
きり丸は目をまん丸にして私を見つめる。
私はきり丸と同じ目線になるようにしゃがむ。
「きり丸、どっちかの腕出して欲しいな。」
私がそう言うと、左腕を出してくれた。
私は持っていた赤と黄色、青を混ぜて作った組紐をきり丸の細い左腕につけた。きり丸は不思議そうに左腕につけられた組紐を撫でる。
「姉ちゃん、これ、」
組紐を撫でながら、私を見るきり丸は泣きそうだった。私も自分の左腕を見せる。もちろん、祖父ともお揃いだ。
「きり丸にあげる。お揃いだよ。」
そう笑いかけると、いつもの如く目を銭に変えて「貰う〜!!」と答える。私はそんなきり丸の頭に右手を置いて撫でた。
そっときり丸の頭から手を離そうとするときり丸は私の右手を掴む。小さな小さな手で、離れて欲しくないと、言っているようで、私に抱きついた。
「きり坊、また会えるから気長に待とう。」
祖父の声を聞いてもやめない、きり丸。
珍しく子供らしい一面を出したきり丸に私と祖父は顔を見合わせて笑顔になってしまう。きり丸は普段、大人ぶる時があるからそんな一面を見られて嬉しいのである。
「きり丸、約束しよう。」
私の言葉にきり丸は私の肩に顔を埋めていたが、そこから顔を上げ、私を見る。その目からはボロボロと大粒の涙を流していた。
「お休みに入ったら、アルバイトでも遊びでも勉学でもなんでも一緒にやってあげる。きり丸がいいなら、手紙を送ってあげる。」
きり丸はボロボロと涙を零しながら、うんうんと頷く。私はそんなきり丸を優しく抱きしめた。
「私が帰ってきたら、おかえりって言ってね。
きり丸。」
そう言って、私はきり丸と祖父に見送られながら私は忍術学園へと歩みを進めた。