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-慧視点 (今回ずっと)-
エレベーターの中、キーワードが含まれているであろう用紙をポッケに入れ、冷たい照明に照らされる。
慧には先ほどの、相手を征圧させるような雰囲気はすでに消えていた
チン———
慧)!
とびらが開くと同時に、Tの逆な形状をした廊下にて、僅か数歩を矢のように走った音がすると気づく
直後、凄まじい殺気の塊が2つ、噴出した。それはまさに噴出と形容する他ない、突如とした現れ方であった。
直線的に突っ込んできた殺気の頭上を、しなやかに跳躍した彼が、もう一方の殺気に側面から挑みかかる。
その殺気の塊は、屈強といえる体つきの白人2名であった。
一番手前の白人が、慧の姿をしっかりと認知すると同時に唸りを発して、襲いかかってきた慧の拳を、まともに脇腹に浴びた。
過去の戦闘において、プロボクシングも元ヘビー級世界チャンピオンを殴り倒した、慧の拳である。
「あが、、、ッ」
蛇口の栓をひねったように、口から噴き出す鮮血。そいつが崩れ折れるよりも先に躍り上がるような慧の回し蹴りが2人目を強襲した。
まるでムチのように伸びた慧の足の先端が、この約2700cmと狭い廊下で、白人の後頭部を打った。
2名の意識が消え、残った殺気はサバイバルナイフを手にした、1人の白人とおそらくアフリカから派遣されたであろう黒人2人。
慧が素手で闘いを開始したのは、相手が銃を武器としていないこと、ザコであることを瞬時に判断してのこと
慧)がっつくなよ、みっともねえな。
慧が挑発的に笑った途端、一気に三方からおそい掛かった。
、、、いや、それよりも僅かに速く、中央の相手に向かって慧の足が滑り、攻防が衝突した
一条の光と化して繰り出された、サバイバルナイフを上体を右に振って避けた慧の横面に、計算し尽くしされていたような相手のパンチがヒット
千切れたばかりに首を振って、ガクンと膝が砕けた彼、サバイバルナイフの第二撃が、喉元を狙って突き出された。
それが相手の最期だった。半ば膝を折った慧の両脚は、実は前後に空いた状態で、しっかりと上体を支えていた
その姿勢からすくい上げるような、しかも腕を内側へ捻り込んだコークスリュー・ブローが、区器を跳ね飛ばしざま下顎に炸炸裂。
地面に叩きつけられた相手の肉体が、大きく2度もバウンド。1秒も要さぬに終わった激突の間に、瞬間的に攻めから退きへ移った。
彼らの全身の筋力も、並ではなかった
腕が震えながらも、慧から目を離さずにいる彼らは、闘いを実践したことのある身の者である
慧)クソッタレじゃねえか、お前どこ中だよ。
絶対ボケてもバレないであろう日本語で、低く重い声の問いかけであった。
彼と対峙していた二人が殺気を消し、片手で構えていたサバイバルナイフを力なく下ろした
慧は構えを解くと、ポッケに両手を入れて彼らの間を堂々と歩き抜かす。
慧)、、、ところでホッとしてるようだが、いつ俺はお前らを殺さねえっつった?
流暢な英語をドスの効いた声で振り向きざまに、目を見開いた顔に向けて発砲した
ちょっとした雑談になりますがー
最近、道端でじゃがりこ落ちてたんすよー
名前をテトリスにしました。
そして今回は主人公ではなく、前野 慧の話になってしまいました!つい戦わせたくて申し訳ございマンモスなんつって