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Haru
423
かるび🍖
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「もう 小川さんのものじゃない! 俺のものです!」
そう言って 小川との通話を 乱暴に切って スマホをベッドに投げる 藍
「気が……済んだろ?外せよ……」
『俺に謝って 小川さんに もうセックスしないと言ってください そしたら 手首を自由にしてあげます』
電話の向こうの智の顔は見えなかったけど すごく声を荒げていた
せっかく 待ち遠しかった宮浦との時間だったのに…
ごめんな 智
「ホントに 小川さんとしないっすよね?」
手首の装具を持って 聞いてくる
藍 本気で言ってる…
「しないよ……する理由がない」
「ホントに?」
「信じないんなら 藍とはしない」
さっきまで 泣いていた人とは思えない 冷たい目線 冷たい口調
「なんなら 別れる」
「もう!なんでそういうこと 言うん!?」
「外したら 教えてやる」
マジで 顔が怒ってる
智さんを怒らせると ホントに怖いことを 忘れていた
「………はい」
俺 弱っ……
装具を外すと 智さんは手首をさすりながら 起き上がりこっちを見る
「こっちこい」
「はい…」
従順に 智さんの前にすわる
バチンっ
両手で顔を おもいっきり挟まれる
「痛っ!」
アスリートの全力は 顔がヒリヒリする
「こっち見ろ!」
「はい…」
智さん ガチで怒ってる
「俺は 今日はお前の好きにさせてやろうって 覚悟してきたんだよ!
だから 手首をあんなにされるの ホントに俺 怖かったし イヤだった!おもちゃなんか もうパニックだったんだぞ! ふざけんな!」
「………ごめんなさい」
バレー以外で こんなに怒られるの 子供の時 以来じゃないか?
「でも 藍を甘えさせてやれるの 俺しかいないから 頑張ったんだよ」
あの……智…さん?
「怖くても 藍の声がしたら 嬉しくて我慢できたし…」
ちょっと照れてるの…なんか……不謹慎だけど 死ぬほどかわいい
「だけど!!」
はぁ……そうだよ……そこだよな…怒ってるのは…
「智とのこと どうして話を聞いてくれなかったんだよ!」
「いや…だって 身体の関係はあったわけで…オレ…嫌だったし……」
「智は 今日をずっと楽しみにしてたんだぞ!」
…………はい?
「智には 好きな人がいるんだよ!宮浦と出かけるのを ずっと楽しみにしてたのにさ! お前が人の話を聞かないで2人の邪魔したのが 俺は許せないんだよ!!」
「ちょ!ちょっと!智さん 話がおかしいて!」
なんで ここに 宮浦さん出てくんの?邪魔したってなん?
「だ か ら! 俺に 藍がいるのと同じで 智には宮浦がいるんだよ! 意味わかる!?」
「え?あっ……いや…そ……」
数秒 頭をフル回転させる
「はぁ!?そうなん!?」
「だから 智とする理由はないし あんなこと言う必要 なかったんだよ!!」
ええええええ!!!!!!
うそ…マジか……
「これで 宮浦と智がうまくいかなかったら 藍のこと 絶対許さないからな!!」
「マジで ごめなさい!!
俺 智さんのことになると 周り何も見えなくなるから」
あ……マジでやらかした
わぁ…あったか……
膝だちの智さんが 優しく抱きしめて ふんわり包んでくれる
「俺のこと まだ信じられない?」
智さんが 髪に頬をすりすりしてくる
「そんなこと…ない…けど…」
「藍以外の誰かのものになんか ならないよ」
「うん………」
わかってる……
「だから 安心しろ 俺は藍しかいらない」
「……はい」
俺のこと ちゃんと信じてくれて こんなに大事にしてしくれてる人に 何やってんだろ…俺
「智には ちゃんと謝ってよ」
「はい 謝ります」
「はい 約束!」
智さんの出した小指に 指を絡ませる
「……約束します」
「よし!じゃ ご褒美ね」
腕から解放されて 智さんからのキス
「……うぅっ……ごめん……なさ…」
いつもの かわいい優しい笑顔をくれる智さんを見たら 涙が溢れきた
「なに泣いてんの?かわいいな らん」
笑顔で 頭を撫でてくれる
「こんな俺……でも……ええ…の?」
子供みたいに 嗚咽をつきながら 泣く
智さんに甘えてばっかで 泣かせたり怒らせたり 全然大切にできてないのに…
「藍を甘やかすのは 俺だけのものだからだし…」
次は 涙のあとに ちゅっとキス
「藍は 俺だけに『愛してる』って言ってればいいの!」
あ……いし………てる……
「愛してるよ らん」
ふんわり 優しいキス…
「とも……さん……」
「はい 言ってみて!」
涙でぐちゃぐちゃで 相当カッコ悪いけど
「あいして……ます……」
生まれて 初めて言ったかも…
「うん 合格!」
智さんに ぎゅっと抱きしめられる
「藍が 今ままで 誰かに嫌われたくなくて使ってた『好き』じゃなくて
本当に大切な人には
『愛してる』
で いいんだよ 藍」
「はい………愛してます」
柔らかくて 温かい 智さんを
今までで こんなに優しく抱きしめたことないかも…
それぐらい 智さんが大切で ずっとずっと 一緒にいたい
と 初めて思わせてくれた
愛する人 智さん
『愛しています』
まだまだ 続きますよ🎵
コメント
1件
寺島あおいです🌷 第6話、読み終えました…! 藍くんの嫉妬と不安が智さんの優しさに溶かされていく流れに、胸がぎゅっとなりました。「愛してる」と「好き」の違いを智さんが教えるシーン、すごく好きです。藍くんが初めて本気で「愛してます」と言えた瞬間、彼の心の変化が伝わってきて涙が出そうに…。 怒りながらも藍くんだけを甘やかすと決めている智さんの愛情が、ひしひしと伝わるエピソードでした。続きも楽しみにしてます!