(主人公はなろ屋さん)
ここは近くにある廃ビルの屋上
見晴らしは最高
そんな中
僕は他メンがみてるのを気にせず
屋上から飛び降りた
数分前
はあ、なんか楽しいこと何もないなぁ
僕には好きな人がいる
きれいな黒曜石みたいな瞳
サラサラで黒いストレートな髪
そんな人
でもその人はもういない
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
そんなことが頭によぎる
なんだかやるせない気持ちになってきた
気づいたら僕は屋上に走っていた
周りにはかもめん、そらちゃん、翔くん、のき、かいてぃーがいる
みんなが僕の不可解な行動に不信感を抱き追いかけてきた
みんなは気づいたかな
僕がしようとしていることに
僕は柵を乗り越えた
「ッ!なろっち!!なにしてんねん!!」
翔くんが叫んだ
あまりの大きな声にビクッと足がすくむ
僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は
ううん
「僕たち」はこのまちで
きっともう一度やり直すことが許されてる
眩しくて
優しくて
普通のくらし
幸せが溢れてる
そんな風になりたかった
「なろ、ぴ、、、どーゆーことだ、、?」
声に出ていたのかかもめんが不信そうにつぶやいた
その顔があまりにも痛々しくて思わず目をそらした
僕は一歩一歩後退る
「なろきゅん!!やめてください!!!」
「なろ屋さん!!?」
「なろっち!!!」
みんながさっきまでとは比にならないくらい動揺した
僕は最後に口を開いた
「みんなだけが光だよ
今までずっといてくれてありがとう」
みんなの顔が悲痛なくらい歪む
僕は飛び降りた
君の手がすりぬける
【終わり】