【sn side】
『女なのに、____するなんて気持ち悪い』
『あの子、女の子なのに____着てるんだって。変わった子だよね~』
『あんたが_なわけないでしょ?正真正銘の女なの。____をするなんて許さないわ』
sn「っ……!!!!!」
嫌な事を思い出して、思わず目が覚める。
周りを見渡すと、そこはいつもの屋上だった。
安心する。
僕が学校をサボるのは日常茶飯事だ。
あんな空間にいたくないから…。
両親がいない時は家にいるが、両親がいるときはファミレスで時間をつぶしたり、屋上で授業をさぼったりしていた。
sn「はぁ~~……生きづらい世の中だなぁ、、」
嫌な事を思い出す度、そう思ってしまう。
独りごとを呟いても、返事してくれる人はいない。
チャイムが鳴ると同時に、人の声が溢れ出した。
sn「次は…数学か、、」
時間割表を見て呟く。
流石にどの教科も出ないわけにはいかないため、教室へ向かう。
その時にも、周りからの視線は痛くて、小言も全て僕に対して言われているようで、怖い。
なんとか教室までたどり着き、席に着く。
teacher「あ、おい、紫弐」
※snの名前は「紫弐 美守(しに みもり)」です。
sn「あ、はい…何ですか?」
teacher「お前、新体力テスト受けてないだろ?今日、補習だから放課後グラウンドに残っとけよ」
sn「え、あ…はい」
新体力テストか…。
確かにほとんど休んで受けてないかも。
僕1人かなぁ…それとも他の人おるんかな…。
teacher「じゃあ授業始めていくぞ~」
途中式の説明を始める先生の話を聞きながら、ノートに板書する。
別に勉強は嫌いじゃないんだけど…。
中学生の時、とても仲良い先生がいた。
その先生の担当が数学で、先生に褒められるためにめっちゃ頑張ったんだよなぁ…。
結局一方的に突き放して、それ以降会っていないけど…。
…中学を卒業してもう二年か…。
……pkt先生、まだ中学にいるのかな…。
そんなことを考えてたらもう授業は終わっていた。
着替えだけ済まして、グラウンドに出る。
二年生と三年生合計で10人ほどいた。
teacher「紫弐!二年生のペアいないなら、三年の余っている奴とペア組んでくれ」
「反復横跳びから始めるからな~」
sn「は~い」
三年生か…どの人だろう?
知らない人だろうけど、まぁ…今後関わりないでしょ。
どうせ、僕が女だって見抜けないだろうし。
??「あ、君が紫弐くんかな?」
「ペア組もうか!」
そう、黄色髪の先輩が声をかけてくる。
sn「あ、はい!よろしくお願いします。えっと……」
??「あぁ、僕はね…」
(していなかったので)【人物紹介】
紫弐 美守(しに みもり)
性別…(一応)女
年齢…17歳(高校二年生)
とあることが理由で、周りからいじめなどを受ける。
そのため、人と関わるのが基本的に苦手。
先生や先輩などとは普通に話せるが、一線引いている。
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