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その日の、3時間目のことだった。
この時間は全校生徒での学習で
体育館に集まっていた。
「今日は人権学習ですね!皆で頑張ろう!」
そう校長が言ってたけど、俺は暇で仕方ない。
「別に頑張らなくてもよくね?笑」
恋愛(れいあ)が言った。
「それな〜ダルいわぁ」
耀(ひかり)が続ける。
それを皮切りに、B組の皆が騒ぎだした。
「今日ってなんか宿題ある?」
「なあなあ数学の先生ってさ…」
「待って死ぬ笑笑」
いつの間にかB組の声が体育館に響いていた。
冷ややかな視線でこちらをみられていた。
「1年B組、態度を慎め」
「うっせえよ」
反論したのは雲建(うけん)だ。
「こんな授業、しても意味ねえよ」
「そうだよ」
磐音(いわね)が参戦した。
「俺らでも、人権のことは分かってる」
「それを学ぶ必要なんてあんのか?」
「ふっ…」
陽茉梨(ひまり)が、右の唇の先を上げ笑った。
「お前らなあ…」
校長の顔が怒りの顔へと変わっていた。
「さっさとでていけ!!!!」
怒鳴られた。
それでよかった。
「っしゃ!」
「帰んぞお前ら」
俺らは体育館を出ていった。
ガラガラ…🚪
「はやく帰れてラッキー☆」
「なあコンビニ行かね?」
「この動画みて笑」
そう、1年B組は
不良みたいな奴らが集まるクラス。
そして。
「俺ら落ちこぼれB組の強みと言ったら」
洋次郎が口を開いた。
「全員トップレベルに顔が綺麗なとこだろ?笑」
そう、性格はゴミレベルだが
全員顔立ちがとても整っているのだ。