テラーノベル
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キーンコーンカーンコーン…🔔
「あ、ベル」
愛が口を開いた。
「気にしなくていいでしょ」
裕子が髪をいじりながら話した。
「アタシたちB組には担任がいないからね」
愛美が、少し自慢げに言った。
授業時間が始まっても先生が来ないから
ずっと話してるし、遊んでる。
なんなら、スマホも持ってきてる。
その日、圭と陽茉梨が廊下を歩いてた時のこと。
「うわ、見て」
「落ちこぼれだぁ笑」
「みすぼらしいねぇ笑」
圭は、嫌悪感を抱いた。
「…チッ」
「陽茉梨、気にすんなよ」
「…別に気にしてないから」
そう言って、そっぽを向いた。
B組は、他クラスからとても嫌われていた。
「そっか…またされたか」
雲建がため息混じりにつぶやいた。
「気にすんな、そんなこと」
隼斗が圭を励ました。
「俺はいいんだ、でも」
圭がある方向を見る。俺もそこを向いた。
視線の先にいたのは、陽茉梨だった。
「アイツが、心配だ」
蓮斗が少し目を開いた。
「陽茉梨は、俺が励ましておく」
『そろそろいきますよ』
これで、言ってしまおうと思った。
『5』
陽茉梨に、本当の俺の気持ちを。
『4』
「陽茉梨」
『3』
クルッ…
「…何?」
『2』
「ちょっと、来てほしい」
「分かった 」
『1』
バンッ
「…え?」
「……は、?」
磐音が、倒れた
「…お、おい」
磐音!?
「…なんだ、これ」
「撃たれたのか、…?」
「ああ、あ…!!」
洋次郎が焦った表情で磐音の元へ走った。
「い、磐音ぇ…!」
「おい、呼吸しろよ!」
だが磐音は、目を覚まさなかった
「すまん、ちょっと1人にさせてくれ」
洋次郎が重い足取りで教室を出ようとした時
バンッ
洋次郎が倒れた
空気が凍りつく。
洋次郎は頭から血を流していた
「よっ…洋次郎!」
耀が洋次郎のもとに駆け寄ろうとした、その時。
「やめておいたほうがいいわ」
陽茉梨が耀の手を握って言った。
耀は、少しとまどったが、元の場所へ戻った。
おかしい。絶対おかしい。
学校で生徒が2人も死ぬことなんて到底ない。
〜♪🔔
『こんにちは。1年B組の皆さん。』
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