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『ごめんねー!』
『ちょっと寄り道してて。』
私は谷地さんが1人でドリンクを洗っているところに合流した。
「大丈夫!」
『そういや、次の試合ってどこだっけ?』
「えーっと、稲荷崎だった気がする。」
『稲荷崎ってあの…』
「あ!あそこにいるよ!」
谷地さんが指さした先には、例の稲荷崎の人たちがいた。インタビューを受けている。
「インタビューなんて、流石だなー」
『ねー』
『あの人たしか、宮ツインズとか呼ばれてる人の片割れじゃない?』
「そうなの?!そのどっち?!」
『それは…分からない…』
私たちがしばらく見ていると、インタビューを終えた金髪の人がこちらを見て手を振ってきた。
『え、』「?!」
驚いて固まっていると、その人はすぐに近くにいた銀色の髪の人に話しかける。興奮している様子だが、銀髪の人は冷静。
(あれが宮ツインズかな?)
私が考えていると、谷地さんが口を開いた。
「な、なんだあの人…」
「すごく慣れている気がします…!」
『確かに。モテそうだねー…』
『顔も良いし。谷地さんは引っかかっちゃダメだからね!』
「わ、わかってます!」
その後私たちは、ドリンクを洗い終わりみんなの元へ戻って行った。
はい。こんばんは角取りです。
そうなんです。今回とても短いんです。綺麗に区切りが着くのがここだったので、すごく短くなってしまいました。
その代わりと言ってはなんですが、今回の話の宮侑視点を書きたいと思います。
ちなみに、私関西出身では無いので、エセ関西弁となりますが、どうかご容赦ください。
<明日の試合にはどのような思いで挑みたいと思っていますか?>
「そーですねー、強い選手とやれることを楽しみにしてます」
(烏野ってあの影山くんがおるとこよな。どんなトス見せてくれるんやろ!)
俺はインタビューに答えながら、烏野の奴らとの試合を想像していた。
インタビューが終わり、視線を移すと体に衝撃が走った。
(は?!なんやあの子?!可愛すぎやろ?!)
水場におった黄色い髪の子の隣、俺のタイプにドンピシャすぎる子がおった。
俺は混乱したが、なんとか平然を装う。
(こっち見とる!手ェ振ろ!!)
手を振ったあとも、照れてあっちを見れなくなった。とりあえずサムに言う。
「サ、サム!!やべえー!!」
『あ?なんや』
「あの水場におる子!めっっちゃ可愛ええ!」
「あ!お前は見んな!!」
『はあ…お前ええ加減にしろよ。』
「どないしよ!仲良くしたいけど可愛すぎてあっち見れへん!」
『チッ』
『知るか。』
サムは歩き出す。
(でも、仲良くしたいなぁ!)
俺が覚悟を決め、水場を向くと、もうそこにあの子はいなかった。
「サ、サム〜!!」😭
『…』
「頼むてぇ〜!!」
『…はあ、その子のジャージ何色やったん』
「えーと、黒!黒や!」
『黒ってことは…烏野や。明日会うやん。』
「ほんまか?!よっっしゃーー!!」
「明日絶対決める!かっこええとこ見せる!」
『勝手にしろ。』
そう言って歩いていくサムの背中を、俺も追いかけた。
<続く>