ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーhnちゃん視点〜
〈hn〉
「みんなっ!みんなぁ!!」
そういい、私たちを分断して来た壁を叩く。
〈hn〉
「ど、どうしよう…。」
…1人、ぼっちだ……。
〈???〉
「こ、こんなところで何をしているんですか!?」
〈hn〉
「…え、」
〈hn〉
「いやぁぁぁぁぁぁ!!!!???」
いきなり声がして、
思わず叫んでしまった。
〈hn〉
「だだだだれ!?!? 」
私は焦りながら声の聞こえた方を向く。
そこには髪の長い女の子がいた。
〈??? 〉
「わ、私は_」
〈イリュ〉
「イ、イリュです…。あ、貴方は…?」
相手も焦っているみたい…。
〈hn〉
「スゥーハァー…」
私は呼吸を整える。
〈hn〉
「私は_」
そういい、名前を言おうとした時、
私の腕の中にいるぬいぐるみの瞳が光ったように見えた。
〈znkps〉
「まずはぽれから名乗らせてくださいよ。」
ぬいぐるみからそう聞こえ、ぬいぐるみが光だし、形を変える。
やがて人の形になり、光は消え
熊耳が生えた少年になった。
〈znkps〉
「ぽれはznkps、hnちゃんのぬいぐるみであり、仕えるものだよ。」
丁寧にイリュに向けてお辞儀をする。
〈hn〉
「で、私がznさんの主、hnだよ!」
〈イリュ〉
「よ、…」
よ、?
〈イリュ〉
「陽キャは…私の敵ッッ!!!」
〈hn〉〈znkps〉
「え、ヨウキャって何?」
ヨウキャ?なにそれおいしいの???
〈イリュ〉
「先手必勝っ!」
!?
まずいッッ!!
〈イリュ〉
「泡沫の幻想。」
イリュがそういうと私の視界は真っ暗闇に覆われた。
どんな攻撃が来るのか、予想がつかない。
〈hn〉
「照らしてっ_」
そういい、私は武器を出す。
〈znkps〉
「獣牙して_」
znさんのそんな声が聞こえてくる。
〈hn〉
「znさん!気をつけてねッ!!」
〈znkps〉
「もちろんッ!hnちゃんもッ!!」
さぁ!どこから来るかな!?
〈イリュ〉
「…解除。」
〈znkps〉
「あ、え、」
〈hn〉
「解除してくれるんだ…?」
暗闇が晴れていく。
私は周りを見渡し、状況を確認する。
すると、
私たちはカラフルな雲の上にいた。
そして、私の目に映るznさんの両手には
白い手袋のようなナックルをつけていた。
〈znkps〉
「…」
〈znkps〉
「解除するなら、!!」
〈znkps〉
「ぽれからのお返し! 」
そういい、znさんはイリュに向かって走り出す。
〈znkps〉
「おりゃっッッ!!」
znさんは武器を付けた右手でイリュを裂く。
〈 イリュ〉
「あっ」
そんな声が聞こえ、血が舞う。
すると
イリュの姿にノイズがはしり、
傷はなくなっていた。
〈hn〉
「…一瞬で、傷が治ったの、?」
〈イリュ〉
「…まぁ、そうですね。」
イリュにはまるで攻撃が効いていないようで調子が狂う。
そんな事を考えていると、
〈znkps〉
「…!?」
znさんはとっさにイリュから離れ、
遠くにいる私の目の前まで来る。
znさんの頬には汗が流れていて、目を見開いているみたい。
〈hn〉
「znさん、どうかしたの…?」
〈znkps〉
「っ…ねぇhnちゃん、宝石を宿していない人なんて存在する…?」
恐る恐るznさんは、私に問う。
〈hn〉
「存在しないと思うけど…。
…もしかしてッ、?」
嫌な予感がする。
ドクン、ドクンと
心臓の音が私を支配する。
〈znkps〉
「イリュ…君は一体全体、何なんだ。」
〈イリュ〉
「…」
〈znkps〉
「裂かれたのに悲鳴も上げず、血も流さず、宝石も宿っていない。」
〈イリュ〉
「…さぁ、ね。」
なら
〈hn〉〈znkps〉
「無理にでも聞き出してやるッッ!」
〈hn〉
「微光っ!」
そういい、私は矢を繰り出し、イリュに向かって放つ。
〈イリュ〉
「わわっっ! 」
そういい、イリュは私の矢を避ける。
〈hn〉
「あ避けるんだ。」
〈znkps〉
「避けるってことは、」
〈znkps〉
「攻撃すべてが無効化ってわけじゃあないんだね。」
何が無効化されないんだろ…?
条件は…?
…
うん、わかんない!!
〈hn〉
「とりあえず数撃ちゃ当たる!!」
〈znkps〉
「え、hnちゃん?」
〈hn〉
「おりゃぁぁぁぁ〜!!!」
そういい、私は矢をイリュに飛ばしまくる。
〈イリュ〉
「ウェ?」
〈イリュ〉
「ちょいちょいちょい!?」
イリュは私の矢をギリギリでかわしていく。
これが、体力的に最後の1本っ!!!
そんな矢をイリュはまた避け、
私の矢は地面を這っている。
〈イリュ〉
「はぁはぁ、…。」
〈イリュ〉
「陽キャって…怖いッ…。」
だーかーらー!!
〈hn〉
「ヨウキャってなんですか!!」
〈イリュ〉
「ハァハァ…私の天敵、です…。」
息切れしながらもイリュは
私の問いに答える。
〈znkps〉
「草。」
〈イリュ〉
「ハァハァ…」
〈イリュ〉
「ハァ…。…そろそろ息も整ってきました。」
〈hn〉
「…」
体力ないのかな…?
〈イリュ〉
「もう、終わりにしましょうか。」
そういい、イリュの影分身のようなものが現れる。
〈hn〉
「ッッ!」
〈znkps〉
「嘘ぉッッ…」
私とznさんは背中を合わせ、隙をなくす。
イリュの影分身は私たちを中心として、円になっていった。
〈イリュ〉
「「誰が本当の私か、分からないですよね」」
全方向から声が聞こえる。
〈znkps〉
「やっばいねッ…」
そう、やばい。
私は魔力的にあと一発しか撃てない。
このあとも戦闘があることを考えると、できればここで使いたくない。
znさんは完全な近距離。
イリュの影分身に近づこうにも、背中が隙だらけになる。
〈hn〉
「どーしよ…。」
〈znkps〉
「……1つだけ、考えがある…。」
コソッと私に話しかけるznさん。
〈hn〉
「…方法って、?」
声を小さくしてznさんに問いかける。
〈znkps〉
「…ぽれがダイヤモンドを宿して、…」
〈znkps〉
「…暴走すれば、…」
え
〈hn〉
「…暴、走……?」
〈znkps〉
「…うん、ぽれの能力は獣人化。」
〈znkps〉
「…全身獣人化すれば……。」
…
〈znkps〉
「…でも、仲間が誰か分からなくなる。」
〈hn〉
「…ちゃんとぬいぐるみに戻れるんだよね?」
〈znkps〉
「…え?多分それは大丈夫だと思うよ。」
〈hn〉
「…ならお願い。znさん。」
〈znkps〉
「…もしかしたらhnちゃんを傷つけてしまうかも、…。」
〈hn〉
「…だったら先に私がぶん殴る。」
〈znkps〉
「…。」
〈znkps〉
「スゥーーー」
〈znkps〉
「イリュ聞けぇぇえ!!」
znさんは叫ぶように言葉を発する。
〈イリュ〉
「な、なんですか!?」
〈znkps〉
「今から君、イリュを倒す!!」
〈znkps〉
「アクアマリンよ、ぽれに…勇気を…!」
その言葉に共鳴するように、
アクアマリンが光りだす。
〈znkps〉
「獣人化ッッ!!!」
その言葉に合わせるように風がznさんの前髪を逆立てる。
ちらりと見える額には輝く宝石、
ダイヤモンドを宿していた。
znさんの全身は
毛で覆われていき
znさんは大きな迫力のある白熊へとなった。
他の白熊と違う点といえば、
ダイヤモンドと、
アクアマリンぐらいしかないだろう。
〈イリュ〉
「!?」
〈znkps〉
「!!」
znさんはたくさんいるイリュの影分身へと突っ込んでいく。
〈znkps〉
「グワァッッ!!!」
影分身を片っ端から潰していくように、
znさんはイリュに噛み付いていく_
1人倒したら、さらにもう1人と、ね_
その繰り返しの作業とやらで、
イリュは姿はなくなった。
…ずいぶんあっさりと、ね。
…一体誰が本物で、偽物なのか、
わからないまま。
イリュの死体も血も姿を消しており、
私が瞬きすると、
カラフルな雲は歪むように消え
質素な洞窟へと変わっていた。
倒したんだ…!!
〈hn〉
「やったね!znさん!」
そういい、私はznさんの方を向く。
〈znkps?〉
「…ハァハァ……。」
znさんの獣人化は解かれず、白熊としてこの場に立っている。
〈hn〉
「znさん…?戻れるんだよね、?」
〈znkps?〉
「ハァハァ…。…グワァッッ、!!!」
!?
znさん?はいつの間にか私の目の前へと移動して、私を裂こうと右手を上げていた。
もうッッ!
こうなったら私も反撃するしかない。
私は一瞬で矢を構える。
…いやちがう。
私はすぐ矢を構えるのを止め、白熊に抱きつく。
〈hn〉
「大丈夫、大丈夫だよ。」
そういいながら
白熊の、znさんの 頭を撫でる。
〈znkps〉
「うッッ、!」
znさんは私に抵抗しようとジタバタするが、
そのジタバタはやがて小さくなっていく。
〈hn〉
「大丈夫、大丈夫。」
私は撫で続ける。
〈znkps〉
「うぅッッ!、」
そんな声が聞こえると、
znさんの全身を覆う毛は無くなっていき、
人間の姿に戻った。
〈znkps〉
「hnちゃッごめんッッ」
〈znkps〉
「さっきhnちゃんにッッ攻撃しようとッッ」
そういいながら大粒の涙を流すznさん。
抱きついているからznさんが震えているのがわかる。
〈hn〉
「私を守ろうとしてくれたんだもん!」
〈hn〉
「それより、znさんが元に戻ってよかったぁ…ほんとうに……」
あれ?
、私も涙でできちゃった笑
〈znkps〉
「、ありがとうっ! 」
〈znkps〉
「、あっ眠く、なって…」
znさんの顔を見てみると、
まぶたが閉じていた。
〈hn〉
「そっか、ダイヤモンド、宿したから…。」
znさんからポン!と音が鳴り、
〈hn〉
「わぁ!」
ぬいぐるみに戻った。
〈hn〉
「私も疲っれたなぁ〜…。」
〈hn〉
「…znさん、私たちと会うまで何してたんだろ〜、…。」
〈hn〉
「…」
〈hn〉
「何でも受け止めるから。」
〈hn〉
「仲間って、そういうもんでしょう?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
マっっジで投稿遅れてごめんなさい。
実は新しい物語を制作中でして…
絵も物語もすべて一人でやってるんで時間がないんですよ〜泣
さぁ、次は誰視点でしょうか!
予想してみてください!
コメント
3件
はい、神ですね〜...ってかさ!新しい物語も書いて欲しいけどこっちも継続してて欲しい!(わがまま)頑張って!(???)