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gsoさん視点〜
いきなり分断された…
どうしましょう…。
〈mtw〉
「困ったもんだねぇ…。」
〈gso〉
「あ、mtwさんいたんですね。」
〈mtw〉
「酷。」
mtwさんは私の隣に立っていた。
まじで気づかなかった…
〈???〉
「おぉ~い、そこのお2人さぁ〜ん?」
私たちのことか?
私はそう思い
声がする方、すなわち後ろを振り向く。
〈???〉
「おぉ美男美女っすね…!」
〈mtw〉
「mtwの良さがわかるなんて…✨️」
mtwさん、ドヤらないでください…。
〈gso〉
「…えっと、貴方は、…?」
〈???〉
「俺っちは_」
〈ハルシ〉
「ハルシっす!よろしくっす!」
そういい、爽やかな笑顔を見せる。
…
い、
〈gso〉
「イケメンだぁ…。」
〈mtw〉
「…mtwより、背が高い………」
mtwさんは背が小さいですから…
〈ハルシ〉
「ところで、なぜこんな洞窟に足を運んだんすか?」
〈mtw〉
「…気になるの?」
そういい、mtwさんは問い返す。
口元は笑っているが、瞳は真っ直ぐにハルシを捉え、警戒しているみたい。
〈ハルシ〉
「警戒を解いてほしいっすね…純粋なる疑問なんっすよ…。」
…どうやら本心みたい。
〈gso〉
「…うちの村長が、この洞窟の先にいる人を仲間にしたいと……。」
〈ハルシ〉
「…そうなんすね〜。
…みなさん大変っすね…。」
そういうハルシはさらに言葉を並べる。
〈ハルシ〉
「だけど、この先を通すわけには行かないっす!」
〈ハルシ〉
「泡沫の幻影。」
ハルシがそういうと目の前が真っ暗闇へと誘われた。
〈mtw〉
「チッッ!!」
〈gso〉
「!!!」
〈gso〉
「mtwさんッッ!!」
〈mtw〉
「mtwは大丈夫!!gsoさんも警戒を解かないでッッ!!」
〈gso〉
「もちろんです!!」
〈ハルシ〉
「…ほんっと心にくるっすね……。」
心にくる?どういうこと?
〈ハルシ〉
「……どうして見られない、…?」
〈ハルシ〉
「解除。」
ハルシがそういうと、
暗闇は一瞬にして晴れた。
辺りはカラフルな雲の上。
洞窟どこ行ったんですか……。
解除なんて…
もうさっきから訳わかんないですね…!?
それに相当焦っているのか、
口調が変わっている。
〈mtw〉
「…さっきの独り言、どういう意味か説明してくれる?」
mtwさんが圧をかけながら、ハルシに問う。
〈ハルシ〉
「…君たちが暗闇で包まれた時、俺達は君たちの記憶を薄っすら読み取れるんだ。」
記、憶…。
〈ハルシ〉
「…それで、ピンク髪の美人さん、貴方の記憶が…」
〈gso〉
「読めなかったんですよね。」
〈ハルシ〉
「え、あっそう、です…。」
〈gso〉
「私… ある人に、記憶、
取られちゃいまして…。」
…私はどこで生まれたのか、育ててくれた人は誰なのか、わからない、…。
〈ハルシ〉
「…」
〈mtw〉
「…チョ、mtwこういう雰囲気苦手……。」
〈mtw〉
「そういうのも、全部君の”アルジマサ”になんとかしてもらうよ!!」
〈mtw〉
「先手必勝!」
〈ハルシ〉
「!?」
〈mtw〉
「うぉぉぉぉ!!!」
そういい、
mtwさんはハルシに突っ込んでいく。
〈mtw〉
「懐中時計はなんかちょっとよくわかんないから、やっぱりこれだぁぁぁ!!!」
一体全体、
mtwさんにはどんな作戦がある!?
〈mtw〉
「なんとかなれぇぇぇ!!!」
バコッッッッ!!!!!!!!!
え
mtwさん、?
〈ハルシ〉
「ぐふっッッッッ」
mtwさんはハルシを己の拳で思いっきりぶっ飛ばした。
〈gso〉
「は、はは…。」
なんか、言葉が出てこない、!
〈mtw〉
「信じられるのは仲間と己の拳のみっ!!」
…またドヤらないでください。
〈ハルシ〉
「もう、俺っちのメンタルボロボロっすよ…」
ハルシが可哀想になってきましたね…
〈ハルシ〉
「でも、俺っちに触れちゃったっすね。」
〈mtw〉
「はぁ…?」
〈mtw〉
「ぃ゙ッ」
そういうとmtwさんは足から崩れ落ちる。
〈gso〉
「!?」
〈gso〉
「mtwさん!!」
私は必死にmtwさんへ駆け寄る。
〈gso〉
「mtwさん!mtwさん!!」
mtwさんは瞼が落ちている。
どこかダメージを食らっているようにはあまり見えない。
私はmtwさんの肩を揺らす。
〈ハルシ〉
「…その人は起きないよ。」
〈gso〉
「な、何言って…」
〈ハルシ〉
「彼は夢を見ている。」
ゆ、め…?
強制的に夢へ誘われたということか…。
〈ハルシ〉
「俺っちを倒さない限り。」
…
なら、簡単じゃん。
〈gso〉
「貴方を倒せば…」
私はmtwさんの懐にある懐中時計を握りしめる。
みんなも心配。
〈???〉
“ねぇ、”
!?
〈gso〉
「だ、だれ…!?」
私は周りを見渡す。
〈ハルシ〉
「お、俺っちの名前…
忘れちゃったんすか!?」
〈???〉
“この声は、貴方にしか聞こえない”
〈ハルシ〉
「…もう一回自己紹介するっす…。」
〈gso〉
「すみませんハルシさん、
黙ってくれません? 」
〈ハルシ〉
「(´;ω;`)」
〈???〉
“勝ちたいのでしょう?”
そりゃ…まぁ…
〈???〉
“でも今の貴方の実力じゃ勝てないわよ”
え、
能力とか…刀とか…上手く扱えば………!
〈???〉
“あなたの能力は恐竜。ただ恐竜になるだけよね。”
…
だったら…刀で……。
〈???〉
“貴方の刀は人を切れるの?”
…
…でも……!みんなと会った時は…
みんなを倒そうと本気で刀を…!
〈???〉
“その時は洗脳されていたのでしょう?”
…
〈???〉
“私に任せなさい。”
〈???〉
“早く終わらせたいのでしょう?”
…ねぇ、貴方は誰?
私はそう思いを馳せる。
〈???〉
“私は、…”
〈???〉
“…いつかわかるわよ。”
〈???〉
“確実に言えるのは、”
〈???〉
“私はあなたの味方よ。”
なら…
〈gso〉
「お願いします…!」
そういった瞬間、
私の意識は暗闇へと封じ込まれた。
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mtwさん視点〜
んぅ〜…
あれ、mtw…何してたっけ……?
ふわふわした思いのまま、周りを見渡す。
!!!
〈mtw〉
「gsoさんッッ!!」
目の前に倒れているgsoさんがいる。
mtwはとっさに駆け寄る。
あぁ、
そうだった
mtwはハルシと戦っている最中に眠ったのか…?
そういえばここはカラフルな雲の上じゃなくて、質素な洞窟。
〈mtw〉
「終わったんだ…戦い……。」
なんとなく、察してしまう。
〈mtw〉
「あ、」
mtwはgsoさんの前髪をかき分ける。
血が…
〈mtw〉
「ダイヤモンド…宿したんだ……。」
…
〈mtw〉
「あとは任せて。」
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…さて、ここで問題です。
なぜ敵を倒したら洞窟に毎回戻るのか、
イリュにはなぜ宝石が宿っていなかったのか
…本当に宝石が宿っていなかったのが
イリュだけなのか。
コメント
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質問むっず...それ私も考えようとはしてたけどわかんなくてあきらめたのよ〜(泣)答えは次回か...?