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、、知らぬ場所に居た。
私は、今目を覚ましたようだ。
ならば、先刻まで眠りについていたということなのだろう。
だが、此処は何処だ?
周りを見渡す。
隔たりのようなものを感じた。
私の周りは、壁で覆われているようだ。
しかし、隔たりの向こう側の様子は見えた。
奥に在る和室へと続く襖。
明るい陽光を感じる障子。
…隔たりの向こう側は、見知った場所のようだった。
陽光を感じるならば、此処は縁側沿いに在る一室なのだろう、。
では何故、私の前には隔たりがあるのか。
…妖術だろうか、。
色彩の無い透き通った隔たりなど、見たことも聞いたことも無い。
…私は妖術が使えぬ。
戦う方法を知らぬ。
この儘では、助けがあるまでどうにも出来まい。
ならば、来る時分まで、眠るしか無かろう。
(ガラッ)…ん、?……あッッ!!
何だ!?
…い、居たぞ!!一寸法師様だ!!
何ぃ!?
之か?…何ということだ、小さくなっておられるではないか!!?
…なぜだ!?
…そうだ、かの”打ち出の小槌”を、何者かに使われてしまったのではないか!?
何だと!?……ならば、再度”打ち出の小槌”を使えば良いのではないか!?
…其れが一番良かろう!…いかん、殿をお待ちさせているぞ!
( ゚д゚)ハッ!…ならば、殿に事の説明をし、ご用命を頂くのが良いな!!
…然し、姫は驚かれてしまうのではないか?
…やむを得ん、先ずは殿に報告だ!(ダッ)