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「ケインオー」
「なんですか」
「…ドッキリ、しないか?」
「…???」
ケイン&音鳴、ドッキリ計画始動。
ケインside.
…この人は、なにを言っているのだろう。
ドッキリ?ドッキリしないか、とはなんだ?本当になにを言っているんだろうか。
会長は目をキラキラさせて、私に期待しているオーラをぷんぷん出している。
「…どういうことですか?」
「だーかーらー、今暇じゃん?」
「まぁ、そうですね。」
「んで、今俺とケインオーと、レダーがいるじゃん?868で 」
「はい。」
「だから、レダーにドッキリするんだよ!」
「…はい?? 」
説明されても理解ができない。
会長の気持ちが読めない。わからない…
「…詳しく教えてください。」
「んー、じゃあ計画教える!まずは… 」
「……なるほど? 」
会長が言うには、店長をゲーセンに呼び出し、私と会長が868をやめる、という嘘を言う。そして、店長の反応をみる。
…ざっくりすぎる。
「やるなら、もっと計画を立てた方がいいんじゃないですか?」
「えー、めんどい。」
「……」
…やはりわからない。会長が提案したのに面倒とはなんだ?自分が計画すればよいのではないのか…?
「んじゃ、今からやるぞ!」
「…わかりました。」
…もう、どうにでもなれ。
レダーside.
『…レダー、いる?』
いつにもまして重いような声で無線でおれを呼び掛けたのは、ミックスだった。
どうしたんだ?あいつシリアス苦手だろ。
『いるけど、どうした?』
『あの、さ。ゲーセン来てくれないかな?』
『…なんで?』
『それは…』
『店長、話したいことがあるので。』
ケインもか…?2人になにかあったのか?
ケンカでもしたか?それはそれで面倒なんだが…
『わかった、ちょっと待ってて』
不思議に思いながら、ゲーセンに向かう。
近くで作業をしていたので、おもいのほか速く着いた。ゲーセンの中に入ると、ミックスとケインが座っていた。
「…どうしたの?」
「レダー、あのさ。…ッ、」
「…会長、言うしかないです。」
「ッ、ん。…俺ら、868辞めるよ。」
「っえ…?」
…なんで?いや、嘘だろ。ドッキリかなんかなんだろ。おれは騙されないぞ。
「…いやー、嘘でしょ?ドッキリとか、でしょ…?」
…やばい、動揺が止まらない。本当に、辞めるのか?嘘だよな?
「…本当です。」
「じゃ、さ…?理由は…」
「…言えない。」
「そ、か。」
あれ、おかしいなぁ。
…なんで、おれ、悲しんでるんだろ。
あー、ダメ、だ。泣くな、おれ。 目が、変な感じするなぁ…なんでだろ。 目から水が…止まらないなぁ。
「ッ、ほんとに、辞めるの?」
「_…うん。辞めるよ。」
「…はい。」
「そっ、か…」
やば、一旦、涙止めないと。
「ごめん、ちょっと待って…」
「…」
「ケインオー、そろそろ…」
「…はい、あと少しで…」
「ッぐ…は、…」
…はー、おじさんが、こんな泣いてて。見ても楽しくないだろうに。
気持ちが整理できないなぁ。
「ん、ふ…ぅ、ッ、はっ…」
…もう、むりだ。つらい。
「…店長。」
「な、にッ、」
「テッテレー!!」
「ドッキリ大成功、です。」
「…は?」
「これ、ドッキリだよ。俺らが辞めるわけないだろ?」
「泣いてるところ初めてみましたよ。」
…………え?
「ッバカ!!!」
「い”っでぇ!!!!」
「アバババババババ…」
…まぁ、
「…よかった、居なくならなくて」
次の日
夕コside.
「ん、なにこれ…」
「どしたノ?」
「芹沢、これ見て」
「……えェ?」
音鳴から写真来てるんだけど?なにこれ。
〈ケインオーと音鳴ミックスのドッキリ〉
まぁいいや、見てみるか。
「…は?」
「え、なになニ?」
「レ、ダーさんが…」
泣いてるッ!?!?!?
この後、レダーと音鳴、ケインは夕コに問い詰められたとさ