TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

「付き合ってください!」???「ごめん〜無理〜」

「え!?」


「茜」は今絶賛告白され中である。まぁ断ったのだが。


「な、何でだ?!」

茜「ん〜?」


茜は爪をみながら断った理由を話す。


茜「あんたのSNSアカウントみたのね?そしたら「この女利用できて草」とか「女って超アホ」とか女の子をバカにするような発言してたでしょ〜あなたの仲間が写ってる写真もみたよ〜」

「そ、それは……その」

茜「ワタシこの学校の人のSNSアカウントほぼ全部知ってるんだ〜ワタシ女の子を大切にしない男って……」


「「超キライ〜きゃはっ!」」


「…………」

茜「てことでじゃあね〜」


茜はその場から出て行った。


茜「あっ!紅っち〜」

???「あ、あの……お邪魔してしまいまして……」

茜「そんなことないよ!一緒に帰ろ〜」


「紅緒」はたまたま告白現場のすぐ近くにいたため、何となく茜が告白されていたことを知っていた。最も男のSNSの話は知らないが。


紅緒「は、はぁ……じゃあ帰りましょうか」


茜と紅緒は帰るのだった。


「絶対俺を振ったこと後悔させてやる……!」


◾︎◽︎◾︎◽︎◾︎◽︎◾︎◽︎◾︎◽︎◾︎◽︎◾︎◽︎◾︎◽︎◾︎◽︎◾︎◽︎◾︎◽︎◾︎◽︎◾︎◽︎◾︎◽︎◾︎◽︎◾︎◽︎◾︎


???「雪ちゃん〜お久〜」

「雨花か。その呼び方はやめろと何度も言っているはずだが?」


「雨花」は雪ちゃんこと雪女に話しかけていた。


雨花「ごめんごめん!ほらアイスだよ〜雪女ちゃん!」

「おぉ!助かるぞ」

雨花「妖怪って人間の血を飲むんじゃなかった?」

「そうだ。しかしながら人間が作った食べ物も中々美味だぞ。わらわはとても気に入っている。」

雨花「そうですかそうですか。ハロウィンパーティーの時はもっと沢山食べれるね!」

「あぁとても楽しみだ!」


「そういえば」


「先程、わらわの縄張りで珍妙な会話している者がいたぞ」

雨花「珍妙な会話?」

「あぁみせてやろう」


雪女は、雪だるまを作るとお腹に手形を押し、そこから映像が出てきた。


「わらわの力でわらわの記憶を映像化した。音声も出るぞ」

雨花「また薬品庫使ったの〜?悪い子だな〜このこの〜」

「お主に言われとうない。再生するぞ」


映像が再生された。


『おい!茜の件どうなった?』

『ダメだった。だが絶対に手に入れてやる』

『ハロウィンパーティーまではまだある。だが急げよ。ハロウィンパーティーで一番のダンスを行った人はハロウィンパーティーを盛り上げた記念品として何でも好きなものを貰えるんだ。そのためにも何としても茜をキープしておきたい。』

『だがよ。俺のSNSアカウントバレちまってて、茜はもう俺たちとは関わらねぇと思うんだ。だから……』


「「人質を使おう」」


『人質?』

『あいつだよ。紅緒を使うんだよ』

『あぁ、それは名案だな!あいつ貧弱だし、気も弱いし』

『あいつを上手く使えば茜が手に入る!』

『まず放課後、俺たちが気丈に振舞って紅緒に近づく。そして、攫ってこいつに怪我させたくなかったら俺たちの指示に従えって言う……てのはどうだ?』

『それ良いな!早速明日仕掛けようぜ!』

『分かった!あいつらをめちゃくちゃにしてやる』


ここで映像は止まった。


雨花「…………」

「茜と紅緒ってお主の知り合いか?」

雨花「……うん。そうだよ」

「どうするのじゃ?あ奴らは明日必ず紅緒に危害を加えるぞ」

雨花「はぁ……まだこんなこと考える奴がいるんだね〜あっそれでさ!頼むがあるんだけど!この雪だるまの映像貸してくれない?」

「別に構わぬが……」

雨花「ありがとう!じゃあね!」


雨花はすたこらと行ってしまった。


「面白くなりそうじゃな。ふふっ」


◾︎◽︎◾︎◽︎◾︎◽︎◾︎◽︎◾︎◽︎◾︎◽︎◾︎◽︎◾︎◽︎◾︎◽︎◾︎◽︎◾︎◽︎◾︎◽︎◾︎◽︎◾︎◽︎◾︎◽︎◾︎◽︎◾︎


紅緒「雨花さんに、放課後視聴覚室で待つように言われたけど……何だろう」


紅緒は視聴覚室の椅子に座って待つことにした。しばらくすると……


「紅緒ちゃん?」

紅緒「ん?あなたは昨日の……」

「そうそう。昨日会ったよね?昨日はかっこ悪いとこみせてごめんね?」

紅緒「い、いえ!別に謝ることじゃないです!」

「ちょっとさ。紅緒ちゃん。俺と話さない?どうしても話したいことがあるんだ」

紅緒「はぁ……?分かりました。良いですよ」

「(へ。ちょれ〜)」


次の瞬間、


ピッ


紅緒「あれ?テレビが付いた」

「え?」


テレビの映像には茜を狙った男子生徒たちの悪巧みの様子が映っていた。


『分かった!あいつらをめちゃくちゃにしてやる』


紅緒「…………」

「(ふん!だが問題ない。こんな映像みたところでこいつは反抗できるような強さなんて……)」

紅緒「めちゃくちゃにする……?」

「(ほぉらビビってるぞ……)」


男子生徒は悪い笑みを浮かべていた。


「来たぜ〜」

「何でこんな映像流れてるんだ?」

「来たかお前ら」


そして男子生徒が紅緒に近づこうとした瞬間……


紅緒「めちゃくちゃにする……だぁ?」

「え」

紅緒「てめぇら私の大事な友達のこともめちゃくちゃにするつもりならこちらにも考えがあるからなぁ?てめぇらがそのつもりなら……」


「「てめぇらをめちゃくちゃにしてやるよ!」」


「ひぃ!」

「なんだコイツ!キャラ変わってるぞ!」

「恐ぇ!!」

紅緒「そして、てめぇらは例え茜さんと踊れたって記念品なんて貰えねぇよ。茜さんはともかくてめぇらと並んだら茜さんに申し訳ない。茜さんの隣にはもっと別の人を置くべきだ。てめぇらはお荷物なんだよ……?この……」


「「ク(自主規制音)」」


紅緒の顔は般若のような顔になっていた。


「「すみませんでしたー!!!!」」


男子生徒たちは急いで視聴覚室から出ていった。


パチパチパチパチ


雨花「グラボォ〜」

紅緒「あっ!雨花さん!」


男子生徒が出て行ったのと同時に、視聴覚室に入っていったのは、雨花だった。


雨花「紅緒ちゃんは友達想いだね〜」

紅緒「雨花さん……こうなるのをみ越してここに私を?」

雨花「ん〜?何のことやら」

紅緒「……!ふふっ、私が友達想いなら雨花さんは後輩想いですね!」

雨花「そんなことないよ!でも怪我するかは心配だったからわたしは一応ずっと視聴覚室のドアから様子をみてたんだけどね〜あの男子たちが逆上するタイプのクズじゃなくて良かったよ。本当に。ああいうタイプは案外反省できると想うしね?あはっ!」

紅緒「あいつらのことまで考えるんですか?」

雨花「……ただのクズはまだ救われる権利があるから」

紅緒「……あの人たち、ちゃんと立ち直れると良いですね」

雨花「……あはは!そうだね!」


茜の知らないところで雨花と紅緒(と雪女)が暗躍し、茜は守られたのであった。


茜「ん?呼んだ?」

この作品はいかがでしたか?

0

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚