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氷彗さんはゆっくりと私に近づいて私の隣に座った。


氷彗「アオイちゃんの気持ち聞いてもいいかな?」


アオイ「氷彗さんが蝶屋敷にいらっしゃる前…私は伊之助さんに恋したんです」


氷彗「え…私が来る前から?」


アオイ「…はい。私がこの髪飾りをなくしたときに伊之助さんが探してくれて…私の髪に直接つけてくださったんです」


アオイ「…でも、氷彗さんに会ってから私なんかより氷彗さんのほうが魅力的で…とても敵いこなかったです。剣士で強いですし明るいしいつも笑顔だし。私なんか剣士でもなければ暗くて仏頂面で…」


氷彗「それがアオイちゃんの個性だと思うよ」


アオイ「個性…ですか?」


氷彗「うん、そう。アオイちゃんは私達剣士にできないものを持ち合わせてる。毎日毎日戦いで負傷した隊士達を隅々まで見てその方を思って行動してくれてる。治療や料理、機能回復訓練もアオイちゃんがいなければ今はできてないことだよ」


アオイ「氷彗さん…!」


氷彗「私達もアオイちゃんもお互いに、ないものを持ち合わせてる。…これって最高じゃない?」


アオイ「ありがとうございます、氷彗さん。おかげで元気が出ました」


氷彗「いやいや!何もしてないよ!」


アオイ「伊之助さんと…お幸せになってくださいね」


氷彗「ありがとう」


アオイ「伊之助さんに、なにか言われたらすぐに私に言ってくださいね。ひっぱたいてやりますから」


氷彗「うん!…でもアオイちゃん」


アオイ「はい」


氷彗「伊之助くんに思いは伝えなくていいの?」


アオイ「…はい。思いは伝えても結果は同じですから。伝えても意味ないと思います」


氷彗「そっか…わかった」


アオイ「ありがとうございます、聞いてくださって」


氷彗「いいよいいよ大丈夫!」





伊之助「氷彗!!」




氷彗「んー!?」




伊之助「これやるよ」



そう言って私の手に渡されたのはすごく綺麗などんぐりだった。




氷彗「わぁ…!!すごい…!!これ伊之助くんが!?」




伊之助「おう!!」




氷彗「さすがだね!」




伊之助「ホワホワ」




氷彗「大切に閉まっとくね!」




伊之助「な、なくすなよ…?」




氷彗「うん!/」





氷のように冷酷な私

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