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肌寒さを感じ、目が覚める。重い瞼を持ち上げると視界に彼女の姿が映る。彼女はベッドの角に座り煙草を吸っていて、口から煙草を離し、髪が風に揺られる姿はどこぞの女神像よりも美しかった。

彼女は俺の昨夜脱ぎ捨てた制服のカッターシャツを着ていて、前ボタン全開だった。彼女はカッターシャツ以外何も着ておらず、たまに風に揺られる襟首から見えるキスマが昨日の事を思い出させる。

「はよ…りーぬ…」

暫く、彼女を見つめていたがとりあえずあいさつしようと思い口を開ける。だが口を開けて寝ていたのか、喉が乾いていてガサガサな声がでる。

彼女こと莉犬は俺の方に振り返り、昨夜の甘い声とは違う少し気怠げな声で返す。

「ん…おはよ…」

莉犬は灰皿に煙草を押し当て火を消し、傍らに置いてあった水の入ったペットボトルを俺に投げ渡して来た。

「飲んだら…?声酷いよ…」

「さんきゅ…」

受け取ったペットボトルを開けて、中身を飲むと少し甘く感じる。

「生き返った…」

すると莉犬は四つん這いで、俺のところまで来る。どうしたのかと思い、抱き寄せながら声をかける。

「どしたの?」

「ん…水飲ませて」

「りょーかい」

俺はもう一度口に水を含み、莉犬ごとごろんと位置を入れ替わる。そのまま、唇を重ねる。莉犬が唇を開けたのを感じて俺も唇を開けて水を口移しをする。

「ん…」

口の中の水を移し終わったところで唇を離す。

「えへへ、あんがと」

少し顔を赤らめてへにゃりと笑う彼女が愛おしくて、また唇を重ねる。舌で莉犬の唇をこじ開けて、口の中に侵入する。莉犬の舌に自分の舌を絡めると、莉犬は少し呆れた感じで舌を絡めてきた。

「ん、んん…/////」

不意に莉犬が俺の背中をぽかぽか殴ってきて、唇を離す。若干涙目になっていて、少し怒った顔をしていた。

「学校遅刻しちゃうから、退いて」

「やだ」

なんだ、学校か。どうせ今日は金曜日。1日休んだって4連休になるだけだ。

そんな事を思いながら、シャツの隙間から覗く莉犬の白い肌に手を滑べらせる。

「んっ…ちょ…////」

「てかさ、思ったけどその格好誘ってる?」

「はっ…///////」

そう言って、顔を真っ赤にする。そのままそっぽを向いてしまったが、頬に俺の手を当てると不服そうに俺の方を向く。

「別に…誘ってる訳じゃ無いけど……。てか、そっちは素っ裸じゃん!」

「あ、言われりゃ確かに」

「………」

確かに、俺は素っ裸で寝ていた。でも、彼シャツをしてシャツのボタン全開の莉犬よりかはマシじゃないだろうか。

「今日休んでも、明日土曜日じゃん〜」

「はぁ…もう好きにしたら?」

「んじゃ、今日は2人仲良くサボりねwww」

「…バカさとみ」

俺は莉犬の足を広げ、さっきよりも深いキスをした。

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