テラーノベル
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時が流れ、もう18世紀に入っていた。
「松前、見て!今日も豊作!」
「朋菜様、もうこの時代に慣れてきたようですね」
朋菜は畑を耕しながら、いつものように松前と会話を交わす。
「でも最近、何か変わった気がする。改革でも始まったのかな?」
「享保の改革ですね」
「きょーほー?何それ」
「享保の改革は、当時8代将軍だった徳川吉宗が主に政治を担当した改革です。この改革では、色々な制度が設けられました」
「例えば?」
「例えば足高の制は、改革に在職している間、不足している石高を補います。これで年貢を増やす事を考えていたようですね」
「制度が変わったって事は、法律も?」
「そうです。当時は公事方御定書といって、行政や裁判の基準にもなりました」
「改革の結果はどうなったの?」
「年貢に関しては一時的に安定しましたが、天候が原因で起こった享保の飢饉で百姓一揆や打ちこわしが起こり、庶民の間では大きく荒れていました」
「そうなの…」
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