新シリーズです!
前に見たいという声が多かったakfwで書きました!
不破[ ]
明那『 』
モブ「」
俺の名前は不破湊
にじさんじ学園に通う、至って普通の高校生
そう、普通の、高校生だ
毎日変わらない生活を送っている
「不破くん、おはよー!」
びくっ
突然、後ろから声が聞こえた
振り向くとそこにはクラスメイトの女子がいる
[〇〇ちゃん、おはよう]
当たり障りのない返事をかえす
「てか、不破くん昨日の課題やった?私は〜」
[〜〜]
「〜!」
『 おはよ!ふわっち』
しばらく談笑を続けていると
明那が俺の肩に飛びついてくる
[うおっ、]
[なんだ、明那か!驚かさんとって!]
明那はちらっとだけこちらの様子を見ると
一瞬だけ険しい顔をして
『 ごめーん〇〇ちゃん、ちょっとふわっち借りたっていい?』
『 ちょっと用があって』
と声をかけた
「全然いいよーいってらっしゃい〜」
明那はその言葉を聞くと俺の手を引っ張り移動する
誰もいない空き教室。
そこは二人の秘密の場所
『 ふわっち、ここなら誰もいないよ』
『 ほら、大丈夫。発散しな』
『 結構ギリギリでしょ?』
[!]
そう。これはいつもの日課
[ふっ、]
[ハッ…ふーっ、っヒューっハァ]
呼吸が乱れる
心が恐怖に支配される
“女性”と、
たかが数分話しただけなのに
向かい合って顔を見合わせただけなのに
苦しい。怖い、怖い
そう、俺はいわゆる
女性恐怖症だ
数秒話をするだけで、
少しだけ触れ合うだけでも
恐怖を感じ、呼吸が乱れてしまう
こんな自分を変えたくて、最近は活発的に
女の子に話しかけるようにしている
しかし、やっぱり限界があって
その度こうして明那に助けてもらっている
[ハッ、ふっ、ふーっ]
『 大丈夫、大丈夫』
明那は優しく俺の背中を撫でてくれる
女性恐怖症だなんて
普通は理解されないと思う
このことを知っているのは明那と父だけ
この二人は俺の唯一の理解者だ
辛い時を支えてくれたのも
こうしてサポートしてくれているのも
明那しかいない
このままではダメだと自分でもわかっている
それでも女性に対する恐怖は消えないまま
俺はあの日からずっと、
変われずにいる
コメント
1件
"あの日"が気になるぞ…