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魑魅魍魎
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12話目もよろしくお願いします!
スタートヽ(*^ω^*)ノ
「4人の夏休み」
2人は月明かりに照らされながら、抱き合い
お互いの気持ちを伝え合っていた。
『レトさん、ずっも一緒にいような』
「うん!ずっとキヨくんと一緒にいる」
『浮気したら許さねぇからな!』
「しないよ!キヨくんこそ他の子にデレデレしてたら許さないからね!」
そんな甘い時間を過ごしていた時だった。
突然、眩しいライトが二人を照らした。
「誰だ!そこにいるのは!」
夜のプールに大声が響く。
『やっべ!レトさん逃げるぞ!』
キヨは反射的にレトルトの手を掴んだ。
「うわっ!」
ジャブジャブと水を掻き分けながらプールサイドへ向かう。
慌てて這い上がり、びしょ濡れのまま走り出した。
「はぁ….、またこのパターンかよ」
レトルトは息を切らしながら笑う。
『レトさん!早く!逃げるぞ!』
キヨも笑いながら答える。
後ろからは、
「こらーー!!待てーー!!」
という怒鳴り声。
二人は顔を見合わせ、 同時に吹き出す。
『ははははは!!走れー!!』
「走れーー!!」
2人は校庭を全力疾走。
濡れたサンダルがぐちゃぐちゃと音を立てる。
校舎の影を抜け、裏門までたどり着く。
「キヨくん先登って!」
『おう!』
キヨがレトルトを引き上げ慣れた様子で門をよじ登った。
その直後、
「待ちなさーーい!!」
ライトの光がすぐ後ろを照らす。
『来た来た!捕まるわけないじゃん、バーカ!!』
「待つわけないやろ、アホー!」
2人は煽り立て笑いながら門を飛び降り、自転車へ駆け寄り 飛び乗った。
『レトさん!家まで競争な!』
「なんでやねん!」
そう言いながらレトルトもペダルを漕ぐ。
夏の夜道を二人の自転車が駆け抜けていく。
後ろから聞こえる怒鳴り声も、今はただ楽しくて まるで秘密の冒険を終えたゲームの主人公の様だった。
キヨ🐈⬛
レトルト🦀
ガッチマン🥷
うっしー🐮
〜グループ通話中〜
(レトルトとうっしーはまだ参加してない)
🐈⬛「――って事があってさー!」
キヨはベッドに寝転びながら楽しそうにガッチマンに話していた。
先日の夜のプール侵入事件について報告している最中だった。
🐈⬛「危うく捕まるとこだったんだよ!」
🥷「お前ら毎度毎度全然懲りてねぇな」
ガッチマンは呆れたように言う。
🐈⬛「だってレトさんといるとめちゃくちゃ面白いし!」
🥷「はぁ……」
深いため息。
そして何かを思い出したように、
🥷「あー、だからか」
🐈⬛「ん?なんのこと?」
🥷「学校から保護者向けの連絡LINE来てたぞ」
🐈⬛「 え?」
🥷「夜間の校内及びプール等への無断侵入は禁止ですって。保護者の方は注意しろって。」
キヨはニヤリと笑った。
🥷「犯人お前らじゃねぇか」
🐈⬛「ははははは!!」
キヨは大爆笑した。
🥷「笑い事じゃねぇよ」
🐈⬛「捕まってないからバレてねぇよ」
🥷「バレてるから連絡来てんだろ」
ガッチマンは頭を抱える。
🥷「お前らほんと何やってんだよ……」
🐈⬛「青春!」
🥷「違う。不法侵入」
即答だった。
キヨはまた笑う。
🥷「レトさんも止めろよな〜」
🐈⬛「え?レトさんもノリノリだったよ?」
🥷「はははっ!終わってんな全身組」
ガッチマンは呆れながらも少し笑っていた。
すると、
🐮「もしもーし?」
電話の向こうから別の声が聞こえる。
🐈⬛🥷「「あ、うっしー!お疲れー!」」
どうやら牛沢も通話に参加したらしい。
🐮「おい、キヨ。学校から連絡LINE来てたぞ。あれ、お前らだろ?」
牛沢は冷静な声で言った。
🐈⬛「ピンポーン!大正解」
キヨは嬉しそうに答えた。
🐮「お前ら馬鹿だろ」
🐈⬛「え?褒め言葉?」
🥷🐮「「褒めてねぇ」」
ガッチマンと牛沢のツッコミが重なり、
キヨはケラケラと笑い続けていた。
3人での通話が始まった。
(レトルトはまだ通話に入っていない)
🥷「で?」
ガッチマンのニヤニヤした声が聞こえる。
🥷「お前ら夏休み満喫してるみたいだけど…」
🐈⬛「うん」
🥷「最近どうなのよ」
キヨは一瞬黙った。
🐈⬛「どうって?」
🥷 「晴れて友達枠、卒業したわけじゃん?
なんか進展あった?」
ガッチマンが楽しそうに聞く。
牛沢は黙って聞いていた。
キヨは少し考えてから答えた。
🐈⬛「プールで….キス、した////」
🥷🐮「おーー!」
ガッチマンと牛沢は同時に大声を上げる。
🥷「青春だなぁ!」
🐮「別に聞きたかねーけど、楽しそうでなによりだな」
牛沢も笑った。
🐈⬛「濡れたレトさん…綺麗だったなぁ」
キヨはその時のことを思い出す様に話し始めた。
🐈⬛「なんかさぁ、夢みたいでさぁ。まだ付き合えた事信じらんねーわ」
キヨは少し照れながら続ける。
🐈⬛「レトさんの唇柔らかかったなぁ。またキスしてぇーーーー!!」
数秒の沈黙。
そして、
🥷🐮「「聞きたくねーよ」」
2人同時に叫んだ。
🥷「声がデレデレすぎて、きもいな」
🐮「うん」
牛沢も深く頷く。
🐈⬛「お前らひどくね!?」
キヨが抗議するが 二人は笑いながら、
🥷「お前らの恋愛事情、興味なし!」
🐮「惚気ききたくね〜」
🐈⬛「聞いてきたのそっちなのに酷すぎるだろ!!!」
🥷🐮「ははははは!」
3人が楽しそうに笑い合っていると、 通話参加の通知音が鳴る。
🐮「あ」
🥷「来たな」
画面には――
“ レトルトが通話に参加しました”
🦀「ごめん、ごめん!お待たせー!」
その声を聞いた瞬間、 キヨの声が明らかに明るくなった。
🐈⬛「レトさん!おつかれ!」
🥷「うわぁ….俺らの時と全然違う」
ガッチマンが呆れたように笑う。
🐮「分かりやすっ」
牛沢も笑った。
🦀「なになに?何の話?」
状況の分からないレトルトは不思議そうに
会話へと入っていく。
🥷「さっきまでキヨ、めちゃくちゃ惚気ててさ〜」
🐈⬛「ガッチさん!言うなってーー!!(大声)」
🐮🦀「「うるさい!!!」」
4人の笑い声が電話越しに響いて、 いつもの賑やかなTOP4の空気へと戻っていった。
4人揃ったところで、キヨが待ってましたと言わんばかりに身を乗り出した。
🐈⬛「でさ!」
その声に3人が反応する。
🐈⬛「今度、花火大会あるじゃん!」
キヨの声は弾んでいた。
🐈⬛「みんなで行こーぜ!」
レトルトもすぐに乗っかる。
🦀「いいやん! ガッチさんとうっしーも受験勉強ばっかでしんどいやろ?息抜きしよ!」
その言葉にガッチマンは少し考える。
🥷「確かに毎日勉強ばっかだしなぁ」
参考書と問題集に囲まれた部屋を見渡しながら苦笑した。
🥷「夏らしいこと何もしてねぇや」
そして、
🥷「行こっかな!」
と明るい声を出す。
🥷「うっしーも行こうぜ!」
突然話を振られた牛沢は少し間を置いた。
🐮「そうだな!仕方ねぇ、行くか!」
仕方ないとは言いつつも嬉しさが滲むような声。
その返事に通話が一気に盛り上がる。
🐈⬛「よっしゃーー!!」
キヨが叫ぶ。
🦀「浴衣とか着る?」
レトルトが聞く。
🐈⬛「レトさん浴衣!?」
キヨが興奮したように食いつく。
🦀「いや、まだ着るとは言ってへんやん。みんな着るのかなって….」
🐈⬛「着ろよ!」
🦀「なんでやねん!」
ガッチマンが笑う。
🥷「キヨ〜、お前絶対それ目的だろ」
🐈⬛「ち、ちげーし!!俺は夏の思い出を作ろうと思って〜」
🐮「嘘つけ」
牛沢のツッコミが飛ぶ。
4人の笑い声が重なった。
そして、
🐈⬛「よし!花火大会、決まりな!」
🦀「おー!たのしみー!」
🥷「了解ー!」
🐮「はいはい」
それぞれ返事をする。
こうして4人の夏休みの予定が、また一つ増えたのだった。
続く
コメント
1件
魑魅魍魎さん、第12話読了しました! 夜のプールからの逃走劇、もう完全に青春のど真ん中って感じで眩しかったです。キヨくんの「濡れたレトさん綺麗だった」に思わず「おー!」ってなりました(笑)。ガッチマンとうっしーの同時「聞きたくねーよ」も含めて、4人の距離感が絶妙で微笑ましかったです。 次は花火大会、しかも浴衣?何が起きるか楽しみにしてます!