終幕の英雄/第二話:魂の理(2)
(ピピピッピピッ/アラームの音)
「………朝か」何か嫌な夢を見たような気がする。だが、内容は覚えていない。
内容を覚えていないと言うことは、下らない夢だったのだろう、
まぁ何方にせよ、どんな夢であれ、所詮は脳が寝ている間に見せる幻想に過ぎん
気にする事は何一つとして有りはしない。
というよりも、やけに外が明るいな、
「そういえば、今、何時だ?」 そう思い時計を見ると、
「7時15分…嘘だろ…出社時刻ギリギリじゃないか!!」
いかん、国王たる俺が遅刻など、民の模範に成らないではないか!!
「よし、まだ、15分あるな、窓から入れば間に合うな」
そう言いながら俺は、魔法で空を滑空し魔王城へと向かった。
(因みに何時もは3時に起きて、朝食やら出社の準備をしているぞ)
「着いた!!」そう言いながら窓から入ると
「おやおや、窓から入ってくるとは君は朝から元気だねカイト君」
〈カイト 〉「…リク、廊下で部下に抱えられながら来るお前よりマシだと思うが、」
〈リク〉「ンンン、実に痛い所を指してくるね、君は」
こいつは、同僚で親友のリク、魔王軍で四天王をしている。
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すし…