フェネスside
少年:「、ん…〜。」
主様が起きられない。今のように一瞬息が詰まったかのように反応はするけれど、目を開けてはくれない。
今主様は2階執事室で休んでいる。知能天使、セラフィムによる接触があったから。治療室でもいいだろうと、思うかもしれないけれど、ルカスさんはグロバナー家へ急遽行くこともあるかもしれないということ。今は主様を1人にさせないというのが言われていること。
俺が優先的に見ている。俺が立候補したから。でも俺だって仕事があるし、そのときはアモンやボスキに手伝ってもらっている。それ以外はできる限りそばにいる。
フェネス:「…13時…水を飲ませる時間、ね…」
そう。1時間に一回、少量ずつ水を飲ませている。少し無理矢理になってしまっているけれど、それよりは命のほうが大切だから。
フェネス:「失礼します。主様、水入れますね。」
丁寧に零さないように。いつものルーティンかのように水を丁寧に注いでいると、
少年:「〜、」
フェネス:「…ぁ、主、様…!?」
確実に目を覚ましたであろう主様はこちらを向いている。あぁ、すっごく安心した。もう、目が覚めないとと思うと肝が冷えるだけでは済まない。安心しすぎて、気が抜けてくるよ…
フェネス:「よかった…〜うぅ…」
少年:「な、んで…泣いてるんですか…」
少しかすれ気味の声でも、すっごく心配してくださっていることに、また安心する。主様の存在ってこんなにも素敵なんだ。
早くアモン達に知らせないとな。
少年side
最近の記憶がない。でも、起きたときにフェネスさんが沢山泣いてたという1場面が僕の中の最近の思い出。
ベリアンさんや、フェネスさんなどから話を聞くに、僕は一週間ほど、意識が戻らなかったそう。
そんなに経ってたんだ。
僕は、その間“ぼく”と話してたんだ。
「…ん。あれ。ここどこだろ。フェネス、さーん…」
『客人かな?』
「こんな真っ白なところに客人もなにもないと思うけど。」
『まぁまぁ、雰囲気を感じてよ。まぁそれはいいとして。君。“あちら”へ戻らなくていいのかい?“こっち”行き?』
「あちら?こっち?あっちこっち…」
『うーんまぁいいや。ここの場所に来る人はあまりいないんだよ。ぼくは名前はないし…君はボクみたいなものだし、“ぼく”。ちゃんとかくんとかは好きにしなよ。』
「うん。ぼく。僕が質問するね。ここはどこ?なんで僕はここにいて、ぼくはここにいるの?」
『ここは“僕”の、君の心の中、かな。ぼくは君の中にいる一つの性格、みたいな。でも君と同じような性格なんだよ。でも、出ちゃだめって怒られるの。』
「そっか。でもなんで僕はここにいるの?」
『きっと心の整理ができてないから、というのと、気まぐれ、偶然。かな。何が起きたか覚えてる?』
「えーと…」
『ざっくりいうと、知能天使によって髪を少し、いやかなり。ね。』
「…そっか。」
『きっと心の整理をするために此処に来たんだよ。いっぱいお話、してよ。』
「〜でね。僕、いても大丈夫なの?」
『うん。大丈夫。みんな、僕を待ってるよ。』
「…ん。喉冷た。」
『さっきからよく起きるよね。大丈夫?』
「うん。何も喉は通ってないんだけど…」
『もしかしたらその執事さんの誰かが水を飲ませてくれたのかな。』
「あー優しいからね。沢山お話できたし、僕の中でも決心できたよ。」
『そっか。それじゃあ、“さようなら”。』
「だめ。“またね”。」
『会えない可能性の方が高いんだよ?』
「会えないとしても、ぼくは僕の中に居るって。居続けてるって分かってるから。“またね”。」
『…うん。“またね”。』
…サァァアア…
ぁ、主、様…!?
〜〜〜〜〜〜〜〜〜。
大丈夫だよぼく。
いつだって君を忘れない。
«続»
【あとがき】
ゲシュタルト崩壊しながら書いてました。
文おかしい所あれば教えてください…!
みなさまGWどうでした?
主自身ノープラン旅行楽しかったですよ!
(B型多すぎてノープランでも楽しんでる)
正直明日が鬱ですけど…
いつ、どんなときだって、時は止まってくれませんから僕たちと一緒に頑張りましょう!!
更に向こうへ!
PlusUltra!!
((他アニメだしてごめんぬ
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!