「ひゃっ!?な、なにして…っ」
首筋を吸われていた。
「っ…え…?んんっ…///」
何が起きているのかわからないが、とにかく腰あたりがゾワゾワとする。
「やっ…ん♡くすぐったいよ…っ♡」
くすぐったいとは別の何かも感じる気がする
気持ちいい…?
どうにかして逃げようと、身体をもぞもぞと動かすが
後ろはドア、前からは兄に挟まれて、どうすることもできない。
「う…あ…♡」
なんともいえないはじめての感覚に、肩を震わせていると、ようやく唇が離れた。
「…ぷは…うまくいった…♡」
「んぇ…?ねぇなにしたの…?」
「キスマークをつけたんだ…お前は、僕のものだって証」
「え…?///」
僕は…テセウスのもの
再びその事を認識させられたニュートは
背筋にゾクゾクとした衝撃が走り
また身体を震わせた。
「…あ…それなら…僕もさせて?」
「するかい?」
「うん…だって僕がテセウスのものだったら、テセウスも僕のもの…でしょ?♡」
「っ!あぁ…その通りだ…♡じゃあ、頼んだ…」
兄はボタンを三つほど外すと、右肩へ下げる。
さっき兄が自分にしたように、まずはキスをしてみる。
「えっと、こう…かな?」
ちゅぷ…
「ひ…いふよ…」
「…ん…歯は立てないように…」
「!ふぁ…ご…ごへん…」
そして同じ音が鳴るように、唇で首の皮を吸い上げる。
「っ…く…ぷふっ」
自分とは違い、兄は笑いで肩を振るわせている。
少し疑問を持ちながら、ニュートはゆっくりと唇を離す。
「…ぷは…あ…これが…キスマーク…?」
吸ったところが、赤のような紫のような色をしていた。
「上手くできたか?それより…これくすぐったいな」
「え?くすぐったい…?」
「ニュートは気持ちよかったのか?」
「え?う、うん」
「…へぇ…♡」
自分が首を縦に振ってそう答えると、兄は見たことのない表情でニヤつく。
「…な…なに?」
「もしかするとニュートは、感度がいいのかもしれないな…♡」
その言葉に、また顔がボッと熱くなる。
「!///そ…それは知らないっ…」
「じきにわかるさ」
「…え?」
そして手が動いたので、また何かをしようとしていたのだろう。
だが、その手が止まる。
「おっと…このままだとここで全部済ませるところだった」
「え…それは冗談でしょ?♡」
「いいや、それくらい僕も限界なんだよ」
「っ…♡」
「残りを全部脱いで…早くベッドにいこう」
「うん…♡」
そして兄も自分のように
めずらしく服を畳まずに、慌ただしく床に脱ぎ捨てた。
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