テラーノベル
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海から上がると、「喉が渇いたんで、何か飲み物買って来るから」そう言い置いてビーチサイドのバーに行った彼が、トロピカルドリンクのグラスを一つだけ持って戻って来た。
なんで一個なんだろうと思う。
「……私のは?」
不思議に思って尋ねてみると、「二人で飲むからに決まってんだろ」と、当たり前のように返された。
ストローが二本刺さったグラスを挟んで、彼と向かい合うと、妙に照れくさくなった。
顔ものすごく近いんだけど……。向こうは照れたりしないのかな? なんて思いながら、うつむいてストローをいじっていたら、
「ああ、もうまどろっこしいな!」
彼が急に声を上げて、ストローから口を離した。
「どうかした?」
「どうかしたじゃない」
そう口にするなり、私の首筋を片手で掴んで引き寄せると、いきなりキスしてきた──。
「ふぅっ!」
突然なキスにびっくりしていると、
「間接キスとか、まどろっこしいことしてられるかよ」
彼がぼそりと口にして、ああそういうことだったんだと思ったら、なんだかおかしくなってきてしまった。
くすくすと笑う私を見て、「笑うなよ」と、ややムッとして返した彼が、
「おまえといると、キスがしたくてたまらなくなんだよ」
ストレートすぎるセリフを吐いて、再び唇を重ね合わせてきた。
同時に強く手首が引かれて、彼の座ってるデッキチェアーにもつれるように倒れ込む。
狭いデッキチェアーに二人で寝そべるかっこうになると、背中に回されていた手がお尻の方へ這い下りた。
「……ダメってば」
「わかってるって……」彼が言いながら、水着の上から私のヒップラインを撫でて、
「……ビーチじゃさすがに我慢するが、後で目いっぱいベッドで抱いてやるから、覚悟しとけよ」
そんなことを耳元に甘く囁いてくるものだから、一気に気恥ずかしさが増してくるみたいだった……。
#さとみくん
みく
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璃音
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はるあ
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コメント
1件
わあ、もうこれ、すごく甘いですね……! トロピカルドリンクを二人で飲むってシチュエーションが可愛いのに、彼が「まどろっこしい」って直接キスしちゃうところがもう、彼らしいなって思いました。照れくさそうに笑う彼女と、ストレートすぎる言葉を平気で言う彼の距離感が絶妙で、ドキドキしながら読んでました。最後の「後で抱いてやる」の囁きには思わず息を飲みました……。続きがすごく気になります!