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🌷母親とのティータイム 幸せな記憶
どうしてもただの行動で心の力を引き出せば命を代償にするしかないティアは恐怖を感じていた。
そうやって勉強を頑張りもしないのに知性的な両親が用意してくれる穏やかな幸せだけをひたすら享受してきたのだから。
どうしてもひどい幻聴が、思考内容が頭に浮かびうまくいかなかった。
幼い頃は空想力で処理していた思考は幻聴に姿を与え、ティアにとって恐いものになってしまっていた。
行動してしまったら心の力が発動してしまう。
ティアは昼夜を問わず話し続け幻聴の声をはねつけることで行動を抑制していた。
ミリアはティアが暴れもしないのに身体抑制は無意味だと考えたがそのかわりベッドの上でわめくようになったティアをどうすればいいのかと思っていた。
結局ティアは幻聴と会話をするようになってしまったが、他人に直接幻聴の内容を話そうとはしなかった。
静かなのはティアが食事をしている時だけだった。
「あなたは本当に食べることが大好きなのね」
あの時はティアから食べることを奪い彼女を追いつめてしまった反省からミリアはそう言った。
「はい……わたしの母は料理が上手なんです、わたしが幼い頃からずっと母とのティータイムは続いていて母が焼いてくれたケーキやクッキー、パンケーキを食べるのが楽しみでしたから、それに父も良くお菓子を買ってくれたんです」
ティアにとって食べることは幸せな記憶に結びついている。
「そう、素敵なご両親ね」
しかしティアは幻聴の内容から来る精神疾患のトラブルから、言葉を閉ざすことで逃げている。
それも限界を迎え、これ以上は危険なことになってしまう。
幻聴と声に出して話すようになったティアと幻聴の会話によってティアが落ち着かなくなった時精神安定剤の注射で眠らせることしかできないのだろうか?
ERINEKO
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コメント
3件
わあ、第11話、読み終えました……。 母親とのティータイム、幸せな記憶っていうタイトルがもう切なく響きますね。 食べることが唯一の安らぎで、幻聴と戦いながらも「母の作るケーキが楽しみだった」って語るティアの姿に胸がぎゅっとなりました。ミリアが前回の反省から「食べることが好きなのね」と優しく受け止めるシーン、本当に温かかったです。 それでも精神安定剤で眠らせるしかないかもしれない……というラストが重くて、次が気になります。