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いかり 「え?なんで?」
さっきまで血塗れで倒れていたのに今では笑顔で話している。
変人 「さぁ?まぁ、誰かが生き返らせてくれたんじゃないかな?」
変人は知ったかぶりに言った。
最初っから俺の負けは決まっていたのか。
そう考えるとイライラしてきた。
こいつは俺のことをイライラさせるの天才だな。
そう思いながら、変人を睨んだ。
それに気づいて変人は動揺した。
いや、動揺する真似をした。
変人 「い、いやー。あの、その、僕が指示したんじゃなくて、そ、そのー、生き返らせた人は自分で行動してやったんだよ。うん。うん。僕は一切協力とかしてないから。本当だよ?」
変人の話していることを耳には入れず、戦っているときに「『人格』を変えようと思えば変えることだってできる。」って言ったことがずっと気になっていた。
俺も『いかり』じゃなくて『自己中』だった。
だから、俺みたいにこいつも本当は『変人』じゃなくて別の人格なんじゃないか?
そう思って俺は少し勇気を出して言った。
いかり 「お前って『変人』じゃないだろ?」
変人 「え?」
急に不意を突かれてグサッと刺されたかのような顔をした。
いかり 「戦っているときに言ってただろ?『「人格」を変えようと思えば変えることだってできる。』って。」
すると、変人の顔が緩んだ。
変人 「そうだよ。僕は『変人』じゃない。」
いかり 「じゃあなんだ?」
変人は唾を飲み込んだ。
そして、
変人 「言わなーいw」
いかり 「…………….。は?」
衝撃的な言葉に俺は数秒思考が停止してしまった。
変人 「え?もしかしてそんなに僕のこと知りたいの?それともいかりくんも本当の『人格』を隠してるとか?w」
いかり 「お前のことなんか知りたくもないし、『人格』も隠してねぇよ!」
つい言葉が出てしまった。
こいつと喋ってるとこいつの思いどおりになってしまう。
俺のダメなところだな…。
変人 「あ!みてみて!シロツメクサがあるよ!」
変人がしゃがみこんだ。
いかり 「話をそらすなよ。」
と言いつつも俺も変人の隣に座った。
地面の割れ目からシロツメクサが顔を出していた。
変人 「キレイだね。」
いかり 「うん…。」
あんまりいい思い出がない花なんだよな。
よりにもよって今日か…。
ブヂッ
いかり 「え?」
変人がシロツメクサを取った。
変人 「はい。」
シロツメクサを俺に渡してきた。
いかり 「あ、ありがとう…。」
変人 「シロツメクサの花冠をあげたの覚えてる?」
いかり 「うん。」
思い出したくねーな。
変人 「いやー。シロツメクサの花冠めっちゃ似合ってたね。」
いかり 「うるせぇな。」
今日は本当についてない日だ。
変人 「だからあげる。」
いかり 「いや、どういうこと?」
変人 「花冠をあげた日も今日もいかりくんにとってはいい日じゃなかったかもしれないけど、このシロツメクサを思い出して少しでも『いい日だな』って思ってほしいな。」
シロツメクサを思い出しても今日の殺した人数と血でベトベトになった壁や床しか思い出せねぇよ。
でも、まぁ、いい日だったのかな?
変人を見てそう思った。