谷崎視点
初めは、大丈夫かなと不安の気持ちしかなったのに、、、
いつの間にかその不安は、別のなにかに変化していった
今日もあの人は来ていた。そして、いつものように敦くんから勧誘を受けていた
別にそれ自体はどうでもよかった。ただ、いつナオミや探偵社の皆さんを傷つけだすか
それが僕の中で一番怖かった。ナオミに手を出したらどうしてやろうか、、、とまで考えてしまったときもあった。
だけど、人を見た目で判断してはいけない。判断してしまったらきっと
“あいつら”と同類になってしまうから。
そんなことを考えているときだった。突然、国木田さんが僕の方によってきて肩に手をおいた
僕はなんとなく理解できて、国木田さんと共に女性の方へ向かった。
国木田「俺は認めぬぞ」
「僕も、少し、その、」
国木田さんのあとに続いて、僕も言葉を発した。
太宰「どうしてだい?」
太宰「”国木田くん”、”谷崎くん”」
国木田「そんなどこの輩かもわからない奴を、ここにおいておく気は無い」
国木田「それに、そんなことは手帳にも書かれていない」
国木田さんらしい回答だな、
「僕も少し、不安というかなんというか(苦笑)」
流石に僕は国木田さんのように度胸はないので、なるべく相手を傷つけないよう言った
だけど突然、太宰さんがこんなことを言い出した
太宰「じゃあ自己紹介をしようじゃないか!」
自己紹介だなんて、ハードルが高すぎる気もするけど、、、
凛音「霜辻凛音と申します。以後、お見知りおきを」
霜辻、凛音、、、なんだかきれいな名前だなぁ。まるで僕とは正反対だ
太宰「もぉ〜。じゃあ、谷崎くん!」
また考え事していると、僕の自己紹介になっていたようだ
「えっと、谷崎潤一郎です」
「よ、よろしく、ね」
なるべく自然な笑顔で、相手を傷つけないように。僕はこの人と仲良くなれるのだろうか
太宰さんも、僕と似たような考えだったらしい。それを解決すべく太宰さんは
僕達をなぜかソファに座らせた。正直言ってすごく気まずい
僕は何もできず、そのまま俯くしかなかった。太宰さんや敦くん、
後から国木田さんの声も聞こえた。その声に合わせ僕も
国木田「いつまでこうしてればいいんだ。俺はこれから予定があるんだぞ」
「僕もそろそろ、仕事の方に行きたいなぁ、、、なんて」
と、言った。が、僕が勇気を振り絞って出した言葉は無意味だったかのように消えていった
やがて、国木田さんが歯止めが効かなくなったかのように声を荒げ始めた
だが、以外にも敦くんが国木田さんの言葉に反論しだした。
中島「それは違います」
と。話を聞くに、凛音さんは自分が困っていた時手を差し伸べてくれたと言っていた。
ただ、その直後の出来事に僕は驚きを抑えきれなかった
ギュ
中島「僕は、大好きです」
敦くんが、凛音さんに抱きついたのだ。これにはここにいた全員がびっくりしたようだった
凛音「はへッ!?」
国木田「なッ、」
「えッ!?」
もちろん僕もびっくりした。ただ少し、モヤッっとする感じもした
その後は凛音さんは驚きすぎたのか意識が一瞬飛びすぐに帰ってきた
国木田「意識が戻ったんだな。それなら俺は仕事に戻るぞ」
国木田さんが帰ると言ったので、僕も一緒に帰ろうと思った
「僕も、戻りますね」
凛音さんは、もしかしたら本当に優しい子かもしれない。ただ、1つの疑問が残った
「僕、恋したのかな//」
コメント
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続きが楽しみです!