お互い、いつスイッチオンしていいのか分からず、タイミングを計っている。
本当はお腹の苦しさは少し前に回復していて、もう露天風呂に入っても大丈夫だった。
(あんまり時間ないんだった)
思い出した私は勇気を出して言った。
「……露天風呂、入りましょうか」
それを聞き、尊さんは優しく微笑む。
「……大丈夫なのか?」
「……頑丈な胃ですから」
そう言うと、尊さんはクシャッと笑った。
歯を磨いたあと、尊さんは私が恥ずかしくないよう、先に二階の脱衣所で服を脱ぎ露天風呂に入った。
(改めて一緒にお風呂に入るって、恥ずかしいな……)
私は外を気にしつつ作務衣を脱ぎ、畳んだあと棚の上に置いた。
スタッフが部屋を案内してくれた時、棚の上にはランプがあったけれど、先に尊さんが外に持っていったみたいだ。
全裸のまま堂々と外に行くのはちょっと……なので、棚にふんだんに置いてあるタオルを一枚拝借し、それで体を隠してドアを開けた。
「わ、やっぱり寒いですね。二月の北海道……!」
外に出た途端、容赦のない寒さが全身を包み、私は浴槽の縁に置いてある手桶で体をサッと流すと、チャポンとお風呂に浸かった。
「……でも、いい気分」
冷え冷えの中、露天風呂に入るって贅沢だ。
「ランプがあると雰囲気がありますね」
「だな」
冷えた外気のなか、露天風呂からもうもうと湯気が立っている。
私は自然と無言になってしまい、尊さんにどのタイミングで触れたらいいのか分からず、戸惑っていた。
「来いよ」
その時、尊さんが私の手を引いて後ろから抱き締め、片手で乳房を包んでくる。
「っ…………」
ドキンと胸が高鳴らせた私は、羞恥で俯く。
尊さんは何も言わず、やわやわと私の胸を揉み始めた。
「……朱里」
耳元で低く艶やかな声がし、私はピクッと肩を跳ねさせる。
「キスしよう」
囁いた尊さんは、チュッと音を立てて私の耳にキスをした。
吐息を震わせた私はゆっくり彼を振り向き、困った顔をして上目遣いに見る。
「俺にとっておきのデザートを食わせてくれ」
「……別腹、ですか?」
「そう、別腹。いつでもどれだけでも食える」
言ったあと、彼は顔を傾けてキスをしてきた。
柔らかい唇が押しつけられたかと思うと、ちゅっ、ちゅっ、とついばまれる。
同時に水音を立て、彼はお湯を掛けるように私の背中を撫でてきた。
夜闇がランプで幻想的に照らされているなか、小さな水音とリップ音が響く。
温泉街な上、雪が積もっているからか、外にいるのにとても静かだ。
「は……っ、……ぁ、……ん」
私は尊さんの腰を跨ぎ、向かい合わせになって積極的に彼の唇を貪る。
その時、尊さんの指先がスルッと滑り、秘唇を揉むように撫でてきた。
「ん……っ、ん、ぅ、……うぅ……っ」
私はくぐもった声を漏らし、クニクニと秘唇を揉まれるたびに腰をくねらせる。
「……舌、出して」
唇を離した尊さんに囁かれ、私は言われた通りに口を開いて舌を出した。
「……ぁ、……あ、ぅ……、ぇ……」
尊さんにヌルヌルと舌を舐められて、私は腰を震わせてのけぞる。
舌を擦り合わせるだけでとんでもない悦楽を得た私は、トロンとした顔で彼を見た。
「……たまんねぇ。腰にくる顔」
彼は荒っぽい吐息をつき、私の首筋を舐め、ちゅうっと強く吸った。
「んっ! ……ぁ、あ……」
同時に蜜孔を揉まれ、私は早く指を入れてほしくて腰を揺らす。
「朱里……」
尊さんは場所を変えて私の首筋から肩、鎖骨へとキスをし、息継ぎすると共に私の名前を熱っぽく呟く。
「胸……、吸わせて」
彼はそう言ったかと思うと、私の上半身に抱きつくようにして乳首を吸ってきた。
コメント
3件
一面の銀世界、寒気に立ちのぼる湯気とランプの灯り... 幻想的な雰囲気のなか、極上のデザートを 美味しくお召し上がりください💕💕🤭
もう、映画の世界みたいにね~( *´艸`)💕
ランプの灯りと露天風呂の湯気で幻想的で妖艶✵˖ ࣪⊹