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《朝・オフィスのエントランス》
社員が次々と出てくる。
スーツを着た女性がすっと登場。
ナレーション(〇〇の声)
「25歳、独身。恋愛お休み中。どうせまた傷つくだけだから__私は今日も、l恋愛禁止”です。」
__そう言って、振り返る。
朝の光がきらりと髪に差し込み、自然に微笑む彼女。七瀬〇〇。清楚系天然美人OL。
同僚女子たち「〇〇ちゃんおはよう〜!」「今日も美人だね!」
〇〇「おはよう〜♡今日も頑張ろっ!」
《会社の休憩スペース》
親友のあいちゃんがドリンクを持ってくる。
あい「〇〇ってさ、もう3年くらい彼氏いないよね? 」
〇〇「そうだよ?何か問題でも?」
あい「いや……むしろすごい。しかも”もう恋愛しない”って宣言してるもんね。」
〇〇「だって疲れるじゃん、恋って。”キュン”
とかいらないし、平和が1番だもん!」
(その瞬間、背後のドアが開く)
スーツ姿で超イケメンが入ってくる。
髪はさらっとセットされ無表情出涼しげな目つき
__青島瑞樹(渡辺翔太)27歳、営業部のエース。
女子社員たち(ひそひそ)
「あれが青島くんだよ……」「顔良すぎでしょ」「でも超クールで無愛想らしいよ」
〇〇はちらりと見て、すぐに目をそらす。
〇〇「ああいうの、絶対ムリ。チャラそうだし」
あい(ニヤリ)「へえ〜? なんか気にしてるっぽい顔してたけどなあ?」
《夜・飲み会の居酒屋》
同僚たちとの合コン的な飲み会。にぎやかな雰囲気の中、なぜか〇〇の目の前に座ることになった青島くん。
青島「……飲まないの?」
〇〇「え?あ、うん……酔うと面倒だから」
青島「へえ、堅いんだね。……”恋愛も禁止”って感じ? 」
〇〇「なっ……何で知ってるの!?」
青島(くすっと笑う)「なんとなく。顔に書いてあった」
その笑顔が不意打ちすぎて、〇〇の心臓がバクン。
ナレーション(〇〇)
「なに、今の。なんでちょっと……かっこよく笑うのよ……!」
-
飲み会終盤、雨が降り出し、あいちゃんは先にタクシーで帰ってしまう。
傘がない〇〇、青島が自分の傘を差し出して__
《夜道・帰り道》
2人、傘の中。ちょっとだけ距離が近い。
青島「なあ、七瀬さん」
〇〇「なに?」
青島「”彼女のフリ”してくれない?」
〇〇「……は?」
青島「1ヶ月だけでいい。俺の事情で、”彼女がいるふり”が必要なんだ。報酬は……お礼に毎日コーヒー奢る、とか」
〇〇「なんで私!?他にいるでしょ、そういうの好きな子!」
青島(じっと見つめて)「……君なら、余計なことしなさそうだし、”ドキドキしなさそう”だろ?」
__その言葉にカチンとくる〇〇。
〇〇「……ふーん。いいよ、やってあげる。その代わり、こっちも”絶対にドキドキしない”って決めてるから」
青島(不敵に微笑む)「それ、楽しみだな」
《翌朝・会社》
噂が広がる。
同僚男子「え!?〇〇ちゃんが青島と付き合ってるってマジ?」
女子たち「まさかの、社内カップル爆弾!?」
青島がさっそくスキンシップを仕掛けてくる。
青島(小声で耳打ち)「ちゃんと彼女っぽくしてくれないと、バレるよ?」
〇〇「ちょっ、近いっ! 耳元で喋るな!!」
青島「……顔赤い。ドキドキ禁止だったよね?」
〇〇「うるさいっ!!」
(廊下の隅で、それをこっそり見てるあいちゃん)
あい(小声)「……なにこの展開。ちょっと面白くなってきたんじゃない?」
《夜・〇〇の家・電話中》
〇〇はあいに電話しながら、ベッドでゴロゴロ。
〇〇「あんな人、絶対に恋愛対象じゃないって思ってたのにさ……」
あい「でも、今回の〇〇、めちゃくちゃ動揺してたよ? 」
〇〇「してないっ!っていうか、絶対にドキドキしないって決めてるんだってば!!」
(ピンポーン、とチャイムが鳴る)
〇〇「……え?」
玄関を開けると、なぜか青島が立っている。
青島「忘れ物、届けに来た。ついでに……明日も彼女っぽく、よろしくね」
その瞬間、顔を寄せて、頬にちょんっとキス。
〇〇「なっ……!!」
青島(イタズラっぽく)「……〇〇ちゃん、もうドキドキしてるでしょ?」
(バタンと扉を閉める〇〇)
ナレーション(〇〇)
「……やばい。ぜったいに、ドキドキなんてしないって決めてたのに……」
次回予告:
「嘘の恋人、バレそうなキス。ゆかちゃんの心が一番やばい!? 第2『キスなんて、契約外!!』
書くの大変だったんで、♡100で始めます。(気分すみません。)疲れた