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遅くなりましたが続きです
「あーせやrbr明日以降連絡つかへんくなるし」
「なんや金にでも追い込まれとんのか」
「…まぁせやね」
「そうか、まぁ残念やったな」
「頑張れよ大先生」
ディスコードを抜け電源を落とす
暗い部屋に光っていた画面は段々と光を失いつつあるとき
後ろから画面とは比にならない光が溢れ出す
「なぁ大先生、あのな最後俺を…」
ピンポーン
ちょうどよくチャイムが鳴る
「…迎えなんかね」
ピンポーンピンポーン
少しずつ増えていくチャイム音をただ静かに聞くだけ
出るわけでも隠れるわけでも別れを惜しむわけでもなく
ただ聞き続ける
「鬱さんいらっしゃいますか〇〇市役所のemと申します」
「鬱さんお時間です参りましょう」
気味の悪くも落ち着いた声で市役所のemとやらが扉の奥から話しかけてくる
一定のリズムで鳴り響くチャイムとemの声だけが部屋の中に響く
「…ほら大先生いかなあかんで」
そっと恋人の方に向けば涙を目に浮かべ別れを惜しむ姿のシャオロンがいた
「しゃおちゃ、」
抱きしめて今までのどれよりも長く優しく口づけをした
お互いの息が上がり苦しそうにした時口を離すと
「大先生…大丈夫やでいってこい」
その言葉を聞いて服を着替えて扉を出ようとする
その時だった
「遅かったですね」
emだろうその男が 背 後 に 立 っ て い た
次♡250