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余計なこと UNFADED
皆さんどうも、UNFADEDです。
ホラーです。
読み切りです。
余計なこと教えますね
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ボイスレコーダー 再生
こんにちは。僕はアキヒトと言います。
僕の仕事は、道化師です。
道化師と言っても、人気はないです。
腕はいい気がするんですけどね…
まぁ、いいでしょう。
僕の芸は、お花を出したり、鳩を出したりと、在り来りな芸です。
だから人気がない、それも理由の一つですね。
でも、一つ、僕には特技があります。
それは、「タネが分からない」
まぁ、教えたこともないですし。
タネを考える人は結構いるんですけど、
バレたこと、ないんです
それで人気が出ればなぁって思ってました。
まぁ、誰かを笑わせるのが僕の仕事ですので
自己紹介は終わりにしましょう
ある日のことでした。
今日もパンの切れ端をちびちび食べていました。
ちりりりり。
電話がかかってきました。
受話器を取り、耳にそっと当てると
聞きなれた友の声。名前はマサト。
マサト「やぁ、アキヒト。元気かい?」
「あぁ、元気だよ。どうかしたかい?」
マサト「提案なんだけど…」
「提案?なんだろう、楽しみだなぁ」
マサト「今度一緒に肝試しに行かないかい?」
「嫌だよ!僕が怖いのが苦手なの、わかるだろう?」
マサトとは、幼馴染だから、そのくらいわかるはずだ。
マサト「いいだろ?だってせっかくの夏だ!」
「うーん…まぁちょっとならいいけ/
マサト「じゃあ決定だな!」
「まだ言ってた途中なのに…」
そんなふうに決まった肝試しでした。
場所は有名な墓地。
なんか…人型の霊が出るとか出ないとか。
墓に埋められるとか埋められないとか。
だいたいはその人型の霊がなにかするらしいです。
タダの噂だから、気にしてはいませんでした。
そして当日。マサトの車に乗り、山道を進みました。
隣町は超を付けていいほどド田舎でした。
聞こえるのは虫の声。
なんか新鮮な気持ちでワクワクしていました。
夜なので少し暗いですが…
やっぱりくらいと雰囲気があります。
マサト「怖いか?」
ニヤニヤしながらこっちを見てきました。
僕はムッとして
「怖くないよ!何年生きてると思っているの?怖いと思う時期なんてとっくに過ぎたさ!」
34歳のおじさんが怖がってられるか…!
マサト「そうか〜、頑張れよ〜」
悔しくて悔しくて。
でも、そんな気持ちはすぐに笑いに変わりました。
マサト「ぎゃぁぁぁ!」
マサトの方がビビっているんです。
そりゃあ爆笑爆笑。
面白くてたまりませんでした。
マサト「助けてぇ…!」
「無理〜!w」
おじさん達がビビりあっていると
ギャリギャリギャリギャリ
金属が擦れ合う音…でしょうか。
バカでかい音でした。
ハッとしました。
マサトはこの音が大嫌いでした。
マサトは倒れ込みました。
慌ててマサトを支えると、過呼吸のままうずくまってしまったので引きずるように車に戻りました。
車に入り、マサトも落ち着いたころ。
さすがにやばいので僕は警察に連絡しました。
数分後、警察が来ると色々聞かれました。
音の大きさとか…出来事とか…
緊張しましたけど何とか終わりました。
警察のその後は分かりません。
マサトが妙に静かだったので振り向くと
マサトは死んでいました。
あっさり言ってすみません。
考えたくなかったので。
手に触れると冷たくて冷たくて。
涙が止まりませんでした。
また警察に来てもらって。状況を話して。
マサトは運ばれていってしまいました。
でも、思い出したんです。
遺品を持ってきた方がいいのでは、と。
もう一度、墓地に向かいました。
パニック状態なのかどうなのかは分かりませんが、車にも乗らず走って。
墓地に着いて、あの場所に向かうと
女の人が座り込んでいたんです。
完璧に霊だ、そう思いました。
でも、違いました。
女「助けて…助けて…」
どちらかと言うと女の子。
目は真っ赤に充血して。多分涙のせいでしょうね。
マサトと同じように過呼吸でした。
でもあの音のせいじゃないようで。
話を聞くと、病気らしいんです。
持病と言っていました。余命が決まっていて、家族に見捨てられて。
ブツブツとそのようなネガティブな事を俯きながら話していました。
ハッとしました。
そんな時こそ僕が芸を見せなければ。
「これを見て…」
女の子が顔を上げた時、僕は白い花をぱっ!と手に出しました。
女の子「…、!」
嬉しそうに笑うので、よかったと思いました。
女の子「その花…スズラン…?」
「すごいね!正解!」
花に詳しいみたいでした
女の子に聞くと、病室で花の図鑑を読んでいたそう。
女の子「スズラン…再び幸せが訪れる…」
なんと花言葉まで分かりました。
「詳しいんだね…はい、あげるよ」
花を渡すと、とっても喜びました。
そのまま置いてけぼりにするのは可哀想すぎて、連れていくことにしました。
歩いて歩いて。マサトの遺品も取れたので帰ろうとしました。
でもなんかすっごい好きなんです。
彼女のこと。
隣を歩いているんですが、なんか可愛いんです
「…可愛い」
思わず呟いてしまいました。
女の子は顔を真っ赤にして「ありがとう」と言いました。
ずっきゅん。
あ、もう好きだと思いました。
そういえば。
女の子は花言葉に詳しいということを思い出しました。
永遠の愛。黒いバラ。
「これ、どうぞ…。」
手にパッと黒いバラを出し、彼女に黒いバラを彼女に渡すと、
彼女は墓地の崖から落ちて自殺しました。
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あ、あと言っておきますと、マサトは僕が殺しました。
マサトはよく僕をいじめていて。
その日も僕を怖がらせるために連れて行ったんでしょうね。
ちなみにあの金属を擦る音は呪いの音らしいですよ。
手に触れると嬉しくて嬉しくて。
冷たいって思いました。
嬉し涙が止まりませんでした。
だって言ったでしょう?
大体はその人型の霊が何かするって。
…余計なこと教えちゃいましたか?
すみません…。
是非みなさんも黒いバラの意味、調べてみてくださいね。
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ボイスレコーダー 終了